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妻の浮気に気づいたら? 後悔しないための夫の心得まとめ

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妻の浮気の兆候や対処法を紹介します(c)Getty Images
妻の浮気を疑ったとき、最も重要なのは、証拠を押さえることです。浮気の兆候として、見た目や行動の変化、スマホの扱い、外出や残業の増加などが挙げられます。これらのサインを見逃さず、冷静に対応することが、浮気発覚後の適切な判断や行動に繋がります。また、浮気の証拠があることで、離婚や慰謝料請求などのアクションも可能になります。妻の浮気を疑った場合の行動や心構え、証拠の収集方法などを弁護士が解説します。
目 次
  • 1. 妻の浮気の行動パターン5選|浮気の兆候
  • 1-1. 見た目や服装が変わった
  • 1-2. スマホの扱いが変わった
  • 1-3. 残業や外出が増えた
  • 1-4. 夫のスケジュールを確認するようになった
  • 1-5. 夫婦生活が変化した
  • 2. 妻が浮気する原因ランキング
  • 3. 妻の浮気を許す夫の心理
  • 3-1. 離婚して子どもと離れたくない
  • 3-2. 養育費を払いたくない
  • 3-3. 自分も浮気をしていた
  • 3-4. 妻に情がある
  • 3-5. 浮気相手だけを罰したい
  • 4. 妻の浮気が発覚!その後に夫がすべきこと
  • 4-1. 妻の浮気が事実かどうか証拠を押さえる
  • 4-2. 妻が浮気した理由を確認する
  • 4-3. 再構築か離婚か考える
  • 5. 妻の浮気発覚後に再構築する場合
  • 5-1. 妻と話し合いをする
  • 5-2. 今後浮気をしないように誓約書を作る
  • 5-3. 浮気相手に不倫慰謝料を請求する
  • 6. 妻の浮気で離婚する場合に請求できるお金や権利
  • 6-1. 財産分与
  • 6-2. 離婚慰謝料
  • 6-3. 親権
  • 6-4. 養育費
  • 7. 妻の浮気について弁護士に相談するメリット
  • 8. 妻の浮気に関するよくある質問
  • 9. まとめ 妻の浮気はまず証拠を押さえることがとても重要
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1. 妻の浮気の行動パターン5選|浮気の兆候

まずは浮気している妻が取りやすい行動を5つ紹介します。当てはまる場合には、妻の浮気を疑った方がいいかもしれません。

1-1. 見た目や服装が変わった

服やメイクに気を遣うようになった、新しい下着やアクセサリーが増えた、スキンケアやボディケアに念を入れるようになったなどの変化がある場合には、妻に浮気の兆候があるかもしれません。

1-2. スマホの扱いが変わった

妻が浮気している可能性がある場合、スマホの扱いに変化が現れることがあります。たとえば、次のような行動が見られる場合です。

  • スマホを肌身離さず持ち歩くようになった

  • 以前はロックがかかっていなかったのに、急にロックを設定した

  • テーブルに置く際に画面を伏せて置くようになった

  • 電話やメッセージを夫の前で出たり見たりしなくなった

さらに、頻繁にスマホで誰かとメッセージをやり取りしている場合、その相手が浮気相手である可能性も考えられます。

1-3. 残業や外出が増えた

急な残業、休日出勤、外出、友人との集まりが増えた場合には、浮気相手に会っている可能性があります。生活のサイクルが変わった場合は要注意です。妻が専業主婦の場合には、夫が会社に行っている日中に浮気相手と会っている可能性もあるでしょう。

1-4. 夫のスケジュールを確認するようになった

これまで夫のスケジュールに無関心だった妻が、急に夫の仕事やプライベートの予定を確認するようになった場合、注意が必要です。夫がいない時間を狙って浮気相手に会おうとしている可能性があります。

1-5. 夫婦生活が変化した

妻が夫の性行為の誘いを断るようになったり、性行為の回数が減ったりした場合、浮気の兆候である可能性があります。女性は他に好きな人ができると、浮気ではなく本気になりやすい傾向が見られます。そのため、浮気相手以外との性行為を避けるようになり、夫との関係が疎遠になることがあるのです。 

2. 妻が浮気する原因ランキング

妻が浮気に至る主な原因として、以下のポイントが挙げられます。

【1. 他に好きな人ができた】
妻が新たな恋愛感情を抱き、夫以外の男性に惹かれることで、浮気に発展することがあります。

【2. 性的欲求の不満】
夫が性行為に応じてくれない場合、妻は性的な欲求を満たすために他の男性を求めることがあります。

【3. 女性として認められたい】
女性は自分の魅力を認めてもらいたい、という願望を持っていることも多いでしょう。夫が新しい洋服や髪形の変化に気づかないなど無関心であると、外見や性格を褒めてくれる他の男性に惹かれ、浮気に繋がることがあります。

【4. 心の安らぎを求めて】
家事や育児に追われる中、夫から労(ねぎら)いや優しい言葉が得られないと、心の癒やしを与えてくれる男性に心が傾き、深い関係に発展することがあります。

【5. 夫を男性として見られなくなった】
結婚生活がマンネリ化し、夫に魅力を感じなくなると、魅力的な男性に出会った際、その男性に好意を抱き、浮気に発展する可能性があります。

これらの要因は、夫婦間のコミュニケーション不足や感情的な距離が浮気を引き起こす一因になることを示しています。

3. 妻の浮気を許す夫の心理

妻の浮気が発覚しても、責めたり離婚に踏み切ったりできる夫は実は多くありません。ここでは、そんな夫たちが浮気を許す理由や心理について解説します。

3-1. 離婚して子どもと離れたくない

離婚すると子どもの親権を妻に取られ、離婚後は一緒に生活できなくなる可能性があります。その恐れから、妻の浮気に目をつぶり、婚姻生活を続ける夫もいます。

3-2. 養育費を払いたくない

妻に親権を取られると養育費の支払い義務が発生します。しかし、生活が苦しくなることへの不安や、浮気した妻に養育費を支払いたくないという感情から、離婚を選ばない夫もいます。

3-3. 自分も浮気をしていた

自分が浮気をしていた、あるいは今も浮気をしているために、後ろめたい気持ちから妻の浮気を許すという場合もあるかもしれません。そこには、「お互いに浮気をしながらでも、夫婦生活は継続したい」などの思いがあることもあります。

3-4. 妻に情がある

妻の浮気はショックだけれど、依然として妻に対する愛情がある場合には、一度の浮気は許して、婚姻生活を継続するという場合もあります。

3-5. 浮気相手だけを罰したい

私が過去に担当した妻の浮気のケースでは、幼い子どもがいるため、子どものために妻の浮気を許し、浮気相手にだけ慰謝料を請求することが多いです。また、妻が浮気相手と本気で結婚したいと思っている場合、離婚が妻の思惑通りになってしまうため、夫は離婚に応じないケースもよく見られます。

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4. 妻の浮気が発覚!その後に夫がすべきこと

浮気には様々な形がありますが、法的に「不貞行為」と認められるのは、性行為だけです。ここでは、妻の浮気が発覚した後に夫がすべきことを解説します。

4-1. 妻の浮気が事実かどうか証拠を押さえる

浮気が必ずしも不貞行為を伴うわけではありません。そのため、まずは不貞行為の証拠を押さえることが重要です。もし妻との交渉が決裂して裁判になった場合、妻が不貞行為を認めるか、証拠がなければ慰謝料請求が認められません

不貞行為を立証するための証拠には、以下のようなものがあります。

  • 不貞相手とホテルに出入りする際の写真

  • 不貞相手との性行為の写真や動画

  • 不貞相手とのメールやLINEのやり取り

  • 配偶者や不貞相手が不貞行為を自白した録音データ

  • 携帯電話や車のGPS履歴

  • 調査会社の報告書

確定的な証拠が手に入る前に妻を問い詰めるのはやめましょう。証拠を隠滅され、自分が不利になる可能性があります。

4-2. 妻が浮気した理由を確認する

妻が浮気をした原因を明らかにし、その上で妻としっかり話し合いを行いましょう。妻の言い分を聞いていく中で、自分(夫)に原因があることがわかるなどして、夫婦の絆が深まる可能性もあります

4-3. 再構築か離婚か考える

妻との関係を再構築するか、離婚するかを考えることになります。もし当事者同士での話し合いが難しい場合は、夫婦関係円満調停や離婚調停を利用するのも一つの方法です。

離婚のメリットとデメリットを比較して、デメリットの方が多いと感じた場合は、離婚せずに婚姻関係を続ける選択肢もあります。また、今すぐ離婚を決めなければいけない訳でもありません。

さらに、婚姻関係を続けながら、ケジメをつけるために浮気相手に対して慰謝料請求をするのも一つの方法です。

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5. 妻の浮気発覚後に再構築する場合

妻の浮気が発覚後、再構築することを選んだ場合にしておいた方がいいことを紹介します。

5-1. 妻と話し合いをする

妻に対して再構築したい旨を伝えたうえで、妻が今後同じようなことを起こさないために、どうするのかを話し合うことが重要です。

5-2. 今後浮気をしないように誓約書を作る

再度の浮気を防止するために、妻との間で書面(合意書や誓約書など)を作成することが有益です。誓約書では、浮気をしないことを約束し、もし浮気をした場合の違約金などの条項を定めることが一般的です。

婚姻関係を継続する場合、慰謝料の支払いを求めないことが多いですが、誓約書に違約金を盛り込むことで、妻に対する心理的なプレッシャーを与え、再度浮気に走る可能性を低くすることができます。

ただし、書面を交わすことで妻との関係がギクシャクする可能性もあるため、その点はデメリットとして考慮する必要があります。

5-3. 浮気相手に不倫慰謝料を請求する

浮気相手に対して不倫慰謝料を請求することが考えられます。一般的には、まず浮気相手の自宅に内容証明などの書面を送付し、その後交渉を開始します。慰謝料について合意が得られた場合、最終的に浮気相手との間で合意書を締結します。

合意書では、慰謝料の金額、支払時期、支払方法に加えて、妻との接触禁止や再び浮気をした場合の違約金を定めることが一般的です。違約金を設定することで、浮気相手に心理的なプレッシャーを与え、再度の浮気を防ぐ効果があります。私も慰謝料請求の交渉を受けた際には、できるだけ違約金条項を盛り込むようにしています。

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6. 妻の浮気で離婚する場合に請求できるお金や権利

既婚者の不倫は不法行為であり、離婚や慰謝料請求の対象となります。また、実際に離婚する場合、夫婦で清算すべき権利やお金があるので紹介します。

6-1. 財産分与

夫よりも妻の方が多くの財産を保有している場合、妻に対して財産分与の請求が可能です。一方、夫が妻よりも財産を多く持っている場合、妻が財産分与を請求すれば、夫はその分与に応じる必要があります。

また、離婚に対する責任が財産分与に影響を与えることはありません。つまり、浮気をした妻であっても、財産分与は行わなければなりません。ただし、妻に対して離婚慰謝料請求が可能なため、実際には財産分与の金額から慰謝料を差し引いた残額を支払うことになります。

6-2. 離婚慰謝料

浮気をした妻に対しては、離婚慰謝料を請求することができます。慰謝料の金額は、婚姻期間の長さ、不貞の期間や回数、夫婦間に子どもがいるかどうかなど、さまざまな要因によって異なりますが、一般的な相場は200万円から300万円程度です。

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6-3. 親権

夫婦に未成年の子どもがいる場合、親権者を決める必要があります。浮気をしたかどうかは、親権者を決める際には基本的に関係ありません。親権者は、子どもの福祉にとってどちらが適切かを基準に判断されます。つまり、浮気をした妻であっても親権者に指定されることがあります

夫が親権を獲得したい場合、離婚前から積極的に子どもの育児や家事を行い、監護の実績を作ることが重要です。また、離婚後の養育環境を整えるため、残業を減らしたり在宅勤務日を増やしたりすることも必要です。

6-4. 養育費

親権者でない側は、親権者である側に対して子どもの養育費を支払う義務があります。養育費の金額は、双方の年収や子どもの年齢、人数を基に、裁判所の「養育費算定表」を参考に決定するのが一般的です。また、養育費は月々の分割払いが多く、離婚後から子どもが大学を卒業する年の3月までを支払期間とすることが多いです。

さらに、月々の養育費に加え、進学費用や入院費などの特別な費用については、その負担割合をその都度協議して決めていきます。もし妻に支払いたくない場合でも、妻の承諾を得られれば、養育費を子ども名義の口座に振り込むことが可能です。

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7. 妻の浮気について弁護士に相談するメリット

相手ともう会いたくない、連絡も取りたくないという場合、弁護士に交渉を依頼することで、代理人となってくれるため、労力やストレスを避けることができます。協議離婚が成立しなかった場合でも、その後の調停や裁判についても弁護士が継続してサポートしてくれます。また、離婚条件がまとまった後には、後で「言った言わない」の争いにならないよう、離婚協議書を作成してもらうことができます。

弁護士費用の相場は、着手金が30万円から40万円、報酬金が40万円から50万円、成功報酬金は経済的利益(相手から獲得した金額や、相手からの請求を排除した金額)の10%から16%だと考えてください。

8. 妻の浮気に関するよくある質問

Q. 妻の過去の浮気を知ったが、慰謝料請求に時効はある?

不貞慰謝料の時効は、不貞の事実を知ってから3年です。つまり、妻の浮気を知ったのが浮気から3年以上後でも、浮気を知ってから3年以内であれば慰謝料請求が可能です。一方、離婚請求権には時効がないため、浮気を知ってから3年以上経っていても離婚を請求することはできます。しかし、浮気を知った後も婚姻関係を続けている場合、浮気を許したと見なされ、離婚請求が認められない可能性があるため、注意が必要です。

Q. 妻の浮気が何年経っても許せないが、どうしたらいい?

妻の浮気による精神的ダメージが残っている場合、夫婦カウンセリングや離婚カウンセリングを受けることも一つの選択肢です。また、不貞相手から慰謝料を獲得して金銭的な満足を得ることも考えられます。ただし、妻の浮気が許せないからといって、嫌がらせや浮気相手を誹謗中傷するような行為は避けた方がいいでしょう。

Q. 妻が浮気相手をセカンドパートナーだと言い張って、不貞行為を認めないときはどうする?

浮気相手がセカンドパートナーで肉体関係がない場合、原則として不貞行為には該当しません。しかし、社会通念上許容される範囲を超えるような場合(頻繁に会っている、不貞行為に近い行為をしているなど)には、不貞行為として扱われ、慰謝料請求や離婚請求が可能になることがあります。裁判上で請求を行いたい場合、浮気の証拠を押さえることが重要です。

Q. 妻の妊娠は「托卵」かも……どうしたらいい?

もし、夫が自分の子どもだと思って育てていた子どもが実は他人の子だったことが判明した場合、夫は妻の不貞行為を理由に離婚請求や慰謝料請求をすることができます

 

また、夫としては、嫡出否認の訴えや親子関係不存在確認の訴えを提起することにより、子どもとの間の父子関係を否定できる場合もあります。

9. まとめ 妻の浮気はまず証拠を押さえることがとても重要

妻の浮気を疑ったら、まずは証拠を押さえましょう。証拠を押さえないことには、妻を問い詰めることもできませんし、浮気相手に慰謝料請求をすることもできません。証拠を押さえたうえで、原因を明らかにし、再構築するか離婚するかを冷静に判断します。

再構築を選ぶ場合は誓約書を交わし、浮気相手には慰謝料を請求することができます。離婚を選ぶ際は、財産分与や慰謝料、親権などの問題について適切に対処する必要があります。弁護士に相談することで、法的な手続きや交渉をスムーズに進められます。

(記事は2025年12月1日時点の情報に基づいています)

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