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不倫トラブル13選 よくある事例と対処法を解説

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不倫トラブルは、正しい知識をもとに、冷静に対処することが大切です(c)Getty Images
不倫は法律上「不貞行為」とされ、配偶者を深く傷つける行為です。慰謝料を請求されることもあるうえに、浮気相手やそれぞれの家族を巻き込んだ大きなトラブルに発展する可能性もあります。トラブルを最小限に抑えるには、正しい知識を持ち、冷静に行動することが大切です。不倫が発覚した際に起こりやすいトラブルや対処法、相談先を弁護士が紹介します。
目 次
  • 1. 不倫をした側によくあるトラブルは?
  • 1-1. 配偶者にばれて離婚になる
  • 1-2. 親権を取られて子どもに会えなくなる
  • 1-3. 高額な慰謝料や養育費を請求される
  • 1-4. 不倫相手の配偶者から慰謝料を請求される
  • 1-5. 不倫相手ともめる
  • 1-6. 会社や近所で悪いうわさが広まる
  • 1-7. 裁判沙汰に発展して精神的に疲れる
  • 1-8. 離婚を回避できても、肩身が狭くなる
  • 2. 不倫をされた側によくあるトラブルは?
  • 2-1. 不倫をした配偶者から突然離婚を求められる
  • 2-2. 配偶者の不倫相手から嫌がらせを受ける
  • 2-3. 配偶者と不倫相手が浮気を認めない
  • 2-4. 精神的に不安定になる
  • 2-5. 離婚後に生活苦になる
  • 3. 不倫トラブルの対処法
  • 3-1. 不倫をした側|誠実な対応が大事
  • 3-2. 不倫をされた側|冷静な証拠集めや公正証書作成など
  • 4. 不倫のトラブルに関する相談先
  • 4-1. 弁護士|トラブル回避や発生後の対応
  • 4-2. 法テラス|弁護士に相談するお金がない人向け
  • 4-3. 市役所の相談窓口|一般的な説明
  • 4-4. 夫婦カウンセラー|夫婦関係の回復
  • 4-5. 探偵|不倫の証拠確保
  • 5. 不倫トラブルに関してよくある質問
  • 6. まとめ 不倫トラブルにあったら早めの相談を
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1. 不倫をした側によくあるトラブルは?

不倫は独身カップルの浮気とは違い、自分や周囲に深刻な影響をもたらすことが多いです。不倫をした側に起こりやすいトラブルを紹介します。

1-1. 配偶者にばれて離婚になる

不倫が発覚すると、高い確率で離婚に至ります。不倫をした側は、された側からの離婚請求を拒否できません。協議離婚や調停で争うことは可能ですが、不貞行為は法定離婚事由に該当するため、裁判になれば離婚が認められる可能性が高いです。

1-2. 親権を取られて子どもに会えなくなる

離婚原因を作った責任と、親権の判断は無関係です。つまり、不貞行為をしたからといって親権者になれないわけではありません。しかし、不倫をした側は配偶者に対して負い目を感じることが多く、離婚の条件として親権を譲らざるを得ないケースがあります。

また、離婚後の面会交流は本来、離婚原因とは関係ありませんが、感情的な対立により制限されることもあります。結果として子どもに会えなくなり、大きな精神的負担を抱えることになるでしょう。

1-3. 高額な慰謝料や養育費を請求される

不倫による精神的苦痛を理由に、高額な慰謝料を請求されることがあります。感情的になった配偶者から、相場を超える養育費を求められることもあるでしょう。

慰謝料や養育費には一定の相場があり、不当に高い請求は拒否できます。しかし、話し合いで合意に至らない場合は離婚調停や裁判に発展する可能性があるため、注意が必要です。

1-4. 不倫相手の配偶者から慰謝料を請求される

不倫相手が既婚者である場合、その配偶者からも慰謝料を請求されることがあります。自分の配偶者と不倫相手の配偶者に二重で慰謝料を支払う義務が生じることも珍しくありません。

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1-5. 不倫相手ともめる

不倫が発覚した際、責任の所在を巡って不倫相手と対立することがあります。トラブルが長引くと、解決が難しくなるケースも少なくありません。中には、不倫相手が逆上し、自分の配偶者や職場に不倫の事実を暴露するといった事態に発展することもあります。円満に関係を解消するためには、慎重な対応が求められます。

当事務所でも、不倫関係解消の話し合いがうまくいかず、「不倫相手が自分の配偶者に連絡しようとしているため、それをやめさせてほしい」というご相談やご依頼を受けることがよくあります。

1-6. 会社や近所で悪いうわさが広まる

不倫が周囲に知られると、会社や近所で悪いうわさが広まり、気まずい状況に陥ることがあります。結果的に社会的な信用を失ったり、人間関係が悪化したりする可能性があります。

1-7. 裁判沙汰に発展して精神的に疲れる

配偶者と話し合いがまとまらない場合、訴訟に発展することがあります。裁判は長期化し、判決が出るまで1年近くかかることもあります。その間、精神的なストレスを抱え続けることになり、健康に悪影響を及ぼすかもしれません。

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1-8. 離婚を回避できても、肩身が狭くなる

離婚を免れても、不倫が発覚したことで家庭内の立場が悪くなり、肩身の狭い思いをすることがあります。私の経験上、離婚はしなくても、不倫の発覚により家族間の信頼関係が崩れ、その後の夫婦関係は悪化することが多いです。

また、夫婦間の関係が悪いことで子どもにも悪影響を及ぼす可能性があります。

2. 不倫をされた側によくあるトラブルは?

不倫をされた側は被害者ですが、それに関係なくトラブルに巻き込まれる可能性があります。次に、不倫をされた側に起こりがちなトラブルを紹介します。

2-1. 不倫をした配偶者から突然離婚を求められる

不倫した配偶者から、離婚を求められる可能性があります。有責配偶者(不倫をした側)からの離婚請求は原則として認められませんが、配偶者の態度が冷たくなり、夫婦関係が壊れてしまうことで、結果的に離婚せざるを得なくなるケースもあります。

2-2. 配偶者の不倫相手から嫌がらせを受ける

不倫相手がさまざまな理由で嫌がらせをしてくることがあります。例えば、自宅に頻繁に連絡してきたり、配偶者の実家や職場に不倫の事実を暴露したりするなどです。こうした嫌がらせにより、精神的な苦痛が増し、日常生活に支障が出ることもあります。

2-3. 配偶者と不倫相手が浮気を認めない

不倫をした配偶者や不倫相手が事実を認めず、争いになることがあります。その場合、不倫の証拠を集める必要があり、探偵を雇うなどの金銭的負担が発生します。証拠がないと交渉が難航し、精神的なストレスも大きくなります。

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2-4. 精神的に不安定になる

離婚を回避できたとしても、配偶者に不倫をされたショックから、精神的に不安定になることがあります。さらに、その影響を受けて子どもの心にも悪影響が及ぶことも懸念されます。

2-5. 離婚後に生活苦になる

離婚の際に十分なお金を受け取れなかった場合、その後の生活が厳しくなります。離婚前と比べて生活水準が大きく下がることで、再就職を余儀なくされるケースもよくあります

加えて、不倫をした配偶者が慰謝料や養育費の支払いを拒むケースもあり、その場合は調停や裁判を経て請求する必要が出てきます。

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3. 不倫トラブルの対処法

不倫トラブル発生時の対処法を、した側・された側に分けて紹介します。感情的になったりして行動を誤ると、問題が深刻になる可能性があるので注意しましょう。

3-1. 不倫をした側|誠実な対応が大事

まずは不倫相手と縁を切りましょう。トラブルを避けるためにも、いきなり連絡を断つのではなく誠実に対応してください。早い段階で配偶者と真剣に向き合い、今後の関係についてしっかり話し合うことも求められます。

不倫相手や配偶者との対応に悩む場合は、早めに弁護士へ相談するのがおすすめです。場合によっては、交渉を弁護士に依頼することで、スムーズな解決につながることもあります。

3-2. 不倫をされた側|冷静な証拠集めや公正証書作成など

不倫の証拠を集めた上で、離婚するかどうかを検討します。その際、配偶者や不倫相手を感情的に責めるのではなく、法律に基づいて冷静に対処してください

状況によっては、冷却期間として別居する、再発防止のための誓約書を作成する、慰謝料の支払いを公正証書にして確実に履行させるといった方法も有効です。

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4. 不倫のトラブルに関する相談先

4-1. 弁護士|トラブル回避や発生後の対応

不倫をした側・された側のどちらも、弁護士に相談することで適切なアドバイスを受けられます。本人同士の話し合いがうまくいかない場合でも、弁護士に依頼すれば法的に解決へ導いてもらえます。

不倫をした側の場合、配偶者から相場を超える慰謝料を請求された際に、弁護士が交渉することで減額できる可能性があります。一方、不倫をされた側は、法的に有効な証拠の集め方について助言を受けたり、不倫相手との交渉を弁護士に任せたりすることが可能です。

当事務所でも、「不倫相手と直接やり取りするのが精神的に辛い」という理由で、弁護士に交渉を依頼する人が多くいます。

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4-2. 法テラス|弁護士に相談するお金がない人向け

弁護士費用を支払うほどのお金がない場合は、法テラスの利用を検討しましょう。法テラスは、国が設立した法律問題の総合窓口です。法テラスには、収入や資産(貯金や財産)が一定のラインを下回る場合、無料で弁護士に相談できたり、弁護士費用を肩代わりしてもらえたりする制度があります(民事法律扶助)。

民事法律扶助を利用する場合、通常の弁護士費用の相場より安く依頼できるうえに、毎月5000円から1万円程度の分割払いが可能になります。弁護士に相談したいけど費用面が心配な人は、一度法テラスに問い合わせてみてください。

4-3. 市役所の相談窓口|一般的な説明

市役所などの市民相談窓口では、弁護士による無料相談を受けられることがあります。ただし、一回の相談時間は20~30分と限られているため、簡単なアドバイスを受ける程度にとどまります

また、多くの自治体では、相談を担当した弁護士がその場で依頼を受けることを禁止しています。そのため、実際に弁護士に依頼したい場合は別途探す必要があります。あくまで簡単な相談をしたい人向けの窓口といえるでしょう。

4-4. 夫婦カウンセラー|夫婦関係の回復

夫婦カウンセラーは、夫婦関係の修復をサポートする専門家です。ただし、国家資格ではなく、民間資格や経験をもとに活動している点に留意が必要です。

不倫をした側・された側どちらでも、夫婦関係を改善するための具体的なアドバイスを受けることができます。不倫をきっかけに関係を見直し、修復を目指す場合には、カウンセリングも利用しましょう。

4-5. 探偵|不倫の証拠確保

不倫の証拠を確実に押さえたい場合は、探偵に依頼するのが有効です。探偵は浮気調査の専門家で、裁判でも証拠として認められる写真や報告書を作成してくれます

調査には一定の費用がかかりますが、確実な証拠を得ることで慰謝料請求や離婚手続きが有利に進む可能性があります。

5. 不倫トラブルに関してよくある質問

Q. 不倫トラブルは自分一人で対応できる?

できないわけではありませんが、感情面が優先して、解決とは真逆の行動を取ってしまうこともあります。この点、弁護士のアドバイスのもとに行動すると、後悔しない結果になる可能性が高まるでしょう。

Q. 家族や職場にばれずに不倫トラブルを解決できる?

秘密裏に解決するための方法はいくつかありますが、情報が漏れるリスクを最小限に抑える対策を講じる必要があります。人によって対策方法は異なるので、具体的な方法は弁護士に確認してみましょう。

Q. 相場からかけ離れた慰謝料を請求されたらどうすればいい?

慰謝料には相場があり、相場からかけ離れた慰謝料を支払う必要はありません。高額な請求を受けた場合、減額交渉を行います。減額交渉は弁護士に依頼して、法的根拠に基づいて対応してもらうのがおすすめです。

6. まとめ 不倫トラブルにあったら早めの相談を

不倫は配偶者の権利を侵害する行為であり、発覚すると離婚や慰謝料請求などのトラブルに発展する可能性があります。さらに、夫婦間の問題にとどまらず、浮気相手やその家族を巻き込む可能性もあります。トラブルを最小限に抑えるためには、正しい法的知識を持ち、冷静に対応することが大切です。

もし解決が難しい場合や対応に悩んでいる場合は、弁護士に相談しましょう。不倫をした側・された側のどちらにも適切なアドバイスを提供し、円滑な解決へと導いてくれます。

(記事は2025年8月1日時点の情報に基づいています)

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