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離婚後に浮気相手と結婚したい!幸せになれる? リスクや注意点を解説

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浮気相手と結婚して幸せになるにはさまざまなハードルが存在します
結婚しても、ずっと幸せでいられるとは限りません。一時期は盛り上がっても、愛情が冷めて、配偶者以外の人を好きになってしまうこともあると思います。この記事では、不倫相手と結婚することができるのか、また、その際に気をつけるべきことについて、離婚事件の経験豊富な弁護士が解説します。
目 次
  • 1. 離婚後に浮気相手と結婚(再婚)できる?
  • 2. 浮気相手と結婚して幸せになれるか
  • 2-1. 幸せになれるとは限らない
  • 2-2. まず離婚が認められない可能性がある
  • 3. 離婚後に浮気相手と結婚するリスク
  • 3-1. 社会的信用を失う
  • 3-2. 慰謝料を請求される
  • 3-3. 結婚後も経済的な負担に苦しむ
  • 3-4. 結婚生活が長続きしない
  • 4. 離婚後に浮気相手と結婚して幸せになった夫婦の特徴
  • 4-1. すでに前の結婚の夫婦関係が破綻していた
  • 4-2. 離婚時の清算に真摯に対応した
  • 4-3. 再婚までに十分な時間を空けた
  • 4-4. 運命の相手と思える縁を感じていた
  • 4-5. 婚姻期間が短い場合
  • 5. 浮気相手との結婚で気をつけるべきポイント4つ
  • 5-1. 離婚前に不貞関係となるのを避ける
  • 5-2. 周囲の理解は得られないものと心得る
  • 5-3. 本当に自分を大切にしてくれるか見極める
  • 5-4. 自分の希望や立場を整理して計画的に行動する
  • 6. スムーズに浮気相手と結婚したいなら弁護士に相談を
  • 7. 離婚後の浮気相手との結婚に関するよくある質問
  • 8. まとめ 離婚後の浮気相手との結婚はリスクがあると理解しよう
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1. 離婚後に浮気相手と結婚(再婚)できる?

今の配偶者と離婚した後であれば、自由に再婚できます。したがって、浮気相手と結婚することは可能です。しかし、浮気相手と結婚するには普通に結婚する場合に比べて乗り越えなければならないハードルが多く、気をつけなければならないこともあります

特に、今の配偶者との間に子どもがいる場合は、その子の生活などについても考える必要があります。また、浮気相手との間に肉体関係がある場合は、浮気相手と結婚したくても今の配偶者となかなか離婚できないこともあるでしょう。

なお、法律的に「不貞行為」というのは、原則として肉体関係があることが前提となります。そのため、この記事で「浮気相手」と記載する場合は、肉体関係があることを前提として説明します。

2. 浮気相手と結婚して幸せになれるか

浮気相手と結婚することで、幸せになれる可能性は十分にあります。しかし、今の家族を巻き込むことになりますし、周囲の理解を得るのは難しいかもしれません。

2-1. 幸せになれるとは限らない

浮気をする多くの人は、今の結婚生活にストレスを感じていることが多いような印象を受けます。確かに浮気(不倫)はそのストレスの解消になりうるでしょうし、マンネリ化した日常とはまったく違う恋愛の楽しさや背徳感がある分、盛り上がりを感じることも多いようです。

しかし、実際に再婚する場合、慰謝料を請求されたり周りから白い目で見られたりするだけでなく、勤務先からなんらかの処分を受けるなど社会的制裁を受けることもあります。

また、やっと再婚しても、そのころには当初の恋愛の楽しさや盛り上がりがなくなり、相手の短所が見えてきてしまうこともあります。さらに、浮気から始まった結婚の場合、「相手がまた浮気をするのではないか?」と疑心暗鬼になることも多い ようです。

2-2. まず離婚が認められない可能性がある

浮気相手と結婚するにはまず、今の配偶者と離婚する必要があります。しかし、配偶者が離婚に応じてくれない場合があります。

その場合は、最終的には離婚裁判で離婚を認めてもらうしか方法がありません。ただし、浮気をした側は、いわゆる「有責配偶者」と見なされます。「有責配偶者」からの離婚請求は原則として認められず、離婚訴訟で負けてしまう可能性が高くなります

仮に、配偶者によるモラハラなどの原因があったとしても、不貞行為の証拠を確保されている場合は、不貞行為をした側のみが「有責配偶者」とみなされてしまうことが多いのです。すなわち、配偶者が離婚に応じてくれない限り離婚ができないため、浮気相手と結婚できない可能性があります

3. 離婚後に浮気相手と結婚するリスク

配偶者となんとか離婚することができた場合でも、浮気相手と結婚するにはさまざまな問題やハードルがあります。

3-1. 社会的信用を失う

浮気(不貞行為)は犯罪ではありませんが、配偶者に対する不法行為に該当することがあります。浮気相手と結婚するということは、不法行為の被害者である配偶者を捨てて、加害者側である浮気相手を選ぶことです。

当然、世間の目は冷たいでしょうし、社会的な信用を失うこともあります。また、浮気による離婚は、配偶者や子どもたちの人生に大きな影響を与える行為のため、親族や友人など近しい人からの信用も失う恐れがあるでしょう。

3-2. 慰謝料を請求される

浮気は不法行為に該当することがあるため、配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。また、浮気によって離婚する場合の慰謝料金額は、離婚しない場合の慰謝料に比べると高額になります。

配偶者が離婚後に不貞行為の証拠を確保した場合、離婚後でも慰謝料を請求される場合があります。慰謝料請求の時効は3年ですので、配偶者が不貞行為の事実を知ってから3年以内であれば、慰謝料を請求される可能性があるのです。

3-3. 結婚後も経済的な負担に苦しむ

慰謝料や養育費、財産分与などを高めに支払うことで、離婚後の生活が経済的に苦しくなることは少なくありません

今の配偶者との間に子どもがいる場合は、離婚後も子どもが成人するまで養育費を払う義務があります。また、配偶者に離婚に応じてもらうために、養育費を高めに支払う約束をせざるを得ないこともあります。

離婚に伴う財産分与についても同様に、一般的な離婚の場合の相場よりも高めに支払わない限り、配偶者が離婚に応じてくれない場合があるでしょう。

3-4. 結婚生活が長続きしない

「浮気性」という言葉があるように、浮気をする人は繰り返す傾向があります。したがって、浮気相手と結婚しても、再度浮気して離婚に至ることは珍しくありません。

浮気には特有の背徳感があり、それがスパイスとなって盛り上がる傾向があります。しかし、再婚して平凡な日常生活が続く中で、初めて相手の短所が見えてくる場合もあります。

浮気で始まった関係のため、少しでも疑わしいことがあると「また浮気をするのでは?」と疑問が生じやすく、夫婦間のトラブルが増えたという相談も実際に弁護士として多く受けています。また、元配偶者への慰謝料・財産分与や養育費などにより、予想以上に経済的な負担が増えることも、夫婦間トラブルが増える原因の一つ です。

夫婦関係が悪化しても、浮気相手と結婚したことで周囲からは冷たい目で見られるため、孤独感を感じる場合もあるようです。

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4. 離婚後に浮気相手と結婚して幸せになった夫婦の特徴

浮気相手との結婚にはさまざまなハードルや問題があることは多いものの、本当の幸せをつかめる場合もあります。浮気相手と結婚することで幸せになる例には、いくつかの傾向があります。

4-1. すでに前の結婚の夫婦関係が破綻していた

もともとの結婚生活が完全に破綻しており、子どもがいない場合は、離婚の際にもめることが少なく、スムーズに新しい生活をスタートでき幸せになれるケースが多いようです。

ただし、浮気をしている当事者が婚姻関係が破綻していると考えていても、配偶者としては破綻しているとまでは考えていない場合が多々あります。また、結婚生活が破綻している場合でも、子どもがいる場合はスムーズに離婚するのが難しいことが多いようです。

4-2. 離婚時の清算に真摯に対応した

浮気相手と幸せになるには、離婚する際に配偶者に対して誠実な対応を心がける ことが大切です。誠実な対応により、配偶者や周囲の納得を得られる可能性があります。

特に子どもがいる場合は、配偶者から離婚を拒否されることがほとんどです。その理由に、子どもの父親や母親が家からいなくなることや、離婚後の子どもの生活費や教育費をどのように工面するかなどについて、大きな不安を感じていることが挙げられます。

そのような場合は、慰謝料や財産分与について最大限に配慮し、離婚後の子どもの養育費や教育費を多めに負担したり、経済的なサポートの継続を約束したりすることで、離婚に納得してもらう必要があります。

配偶者や子どもたちに対して真摯に対応することで納得を得ることができれば、スムーズに新たな生活をスタートすることが可能になります。また、周囲からの納得も得られやすくなり、幸せになれることが多いようです。

4-3. 再婚までに十分な時間を空けた

離婚後はすぐに再婚するのではなくある程度時間を置くことで、元配偶者や周囲からの理解を得やすく、落ち着いた環境で新生活のスタートが可能 となります。また、離婚自体を急がず、配偶者が納得するための時間をかける ことも大切です。そうすることで配偶者の不安が収まり、納得を得られることがあります。

筆者の経験上、子どもが小さい場合などは、配偶者が強硬に離婚を拒否することが珍しくありません。そのような場合に離婚に応じてもらうには、別居生活を継続し、配偶者が1人での生活に慣れる時間を設けるなどの方法も有効です。

4-4. 運命の相手と思える縁を感じていた

浮気相手との間に運命的な出会いや縁を感じるなど、浮気相手に対する愛情が揺るがない場合は、結婚するまでのハードルをすべて乗り越えて、幸せになれる可能性が大きいでしょう。

反対に、そこまで強い愛情を感じる相手とではない限り、浮気相手と結婚して幸せになるのは難しいかもしれません。

4-5. 婚姻期間が短い場合

配偶者との婚姻機関が数カ月〜2年程度と短く、子どもがいない場合は、離婚によって双方が受けるダメージが少ないため、浮気相手とスムーズに結婚して幸せになれることが多いようです。

5. 浮気相手との結婚で気をつけるべきポイント4つ

浮気相手と結婚する場合に、気をつけておくべきポイントは以下の4つです。

5-1. 離婚前に不貞関係となるのを避ける

何よりも大切なことは、離婚前に不貞関係になるのを避ける ことです。

離婚成立前に不貞行為をして配偶者にその証拠を確保されてしまうと、いわゆる有責配偶者と見なされ、離婚が非常に難しくなります 。配偶者に対して不貞行為をしたことを伝えることで、配偶者の理解を得ようと考える人も見受けられるのですが、逆効果になることがほとんどです。

不貞行為は当事者が想像する以上に、配偶者や家族を絶望させる可能性があります。不貞行為をしてしまってから配偶者の理解を得ることは、至難の業です。できることなら、不貞関係になる前に、離婚を成立させるべきです。

5-2. 周囲の理解は得られないものと心得る

自分の気持ちに正直になることは、必ずしも悪いことではありません。しかし、不貞行為に対する世間の目は冷たいものです。不貞行為を「心の殺人」と表現する人もいますし、倫理的に受け入れられないと感じる人もいます。

夫婦関係が破綻している、配偶者の言動に苦しんでいるなどの理由があったとしても、不貞行為をしたほうが悪と見なされる のです。そのうえ、離婚して不貞相手と結婚すると、ますます風当たりが強くなることもあります。したがって、浮気相手と結婚するのであれば、それなりの覚悟が必要です。

5-3. 本当に自分を大切にしてくれるか見極める

浮気相手との結婚後、お互いを大切にできるでしょうか。

浮気している間は、結婚生活のストレスや、不貞行為の背徳感や非日常感の影響で、お互いに相手の長所ばかりを見てしまう傾向があります。しかし、浮気相手と結婚すると新しい日常が始まり、初めて相手の短所に気づくことがあります。

また、離婚する際は慰謝料・財産分与・養育費などかなりの経済負担が必要になるため、結婚後は経済的に厳しい生活を強いられることも多いです。さらに、世間の冷たい目にさらされ、親族や友人との関係も変わってしまうかもしれません。それでも、一緒に乗り越えられる相手であるかどうかを、お互いにきちんと見極める必要があります。

5-4. 自分の希望や立場を整理して計画的に行動する

自分が何を優先するのか、そのためにどのように行動すればいいのかなどを、きちんと整理することが大切です。

今の配偶者と離婚して浮気相手と結婚するには、世間からの冷たい目や経済的な負担、手続き的なハードルなど問題も山積みとなります。また、今の配偶者と浮気相手との間で板挟みになって苦しむ人もいます。感情面だけで動いてしまうと、関係者を傷つけて、問題を泥沼化してしまう可能性もあるのです。

6. スムーズに浮気相手と結婚したいなら弁護士に相談を

浮気相手との結婚を考えている人は、配偶者との離婚でもめている状況で相談を考えるケースが多いです。しかし、すでに有責配偶者の立場になってしまっている場合は、弁護士を入れてもスムーズに解決することは難しくなります。

したがって、できれば配偶者と話し合う前に弁護士に相談することを強くおすすめ します。早めに相談することで、起こり得るトラブルや問題を最低限に抑えることが可能となります。

例えば、配偶者と離婚協議をするタイミングやその内容、別居するタイミングや注意点、慰謝料や財産分与の金額などについて、あらかじめ確認することはとても大切です。また、すでにもめてしまっている場合でも、早期解決や打開策の有無などについて相談するメリットとしてはかなり大きいものがあります。

離婚事件の解決は、裁判所の運用を把握しつつ、事案の内容に即した解決方法や戦略を考えることが非常に大切です。相談料や弁護士費用のみに左右されず、離婚事件の実績が豊富な事務所に相談することが大切 です。

7. 離婚後の浮気相手との結婚に関するよくある質問

Q. 離婚後、再婚した人が浮気相手だったと元配偶者にバレたら慰謝料請求される?
再婚相手が浮気相手だったと発覚しただけで、慰謝料が認められるとは限りません。なぜなら、不貞慰謝料が認められるには、婚姻期間中に不貞行為があったことを示す証拠が必要だからです。 離婚成立後に、婚姻期間中の不貞行為の証拠を見つけることは簡単ではありません。また、離婚する際に離婚協議書をきちんと作成しておくことで、離婚後の慰謝料請求を避けることが可能です。
Q. 既婚者同士の再婚だった場合、相手の元配偶者から慰謝料請求される可能性はある?
慰謝料を請求される可能性はあります。相手が元配偶者との間で離婚協議書を作成しておいた場合でも、元配偶者が不貞行為の証拠を確保している場合は、離婚後に慰謝料を請求される可能性があります。 とはいえ、相手が離婚時に元配偶者に対して十分な慰謝料を支払っていれば、それ以上の請求が認められることはありません。不貞慰謝料を支払っていなかったり、その金額が不足していたりするような場合は、慰謝料を支払う義務が生じる可能性があります。
Q. ダブル不倫の末の結婚、どんなリスクがある?
不貞慰謝料を元配偶者と不倫相手の配偶者にダブルで支払う義務が生じるリスクが大きいです。また、双方に子どもがいる場合は支払うべき養育費の金額も増えますので、経済的な負担が増えることになるでしょう。 いずれにしても、2つの家族が巻き込まれるため、双方に子どもがいる場合は、それぞれ子どもとの関わり方をどうするかなどの問題が生じることもあります。加えて、ダブル不倫の当事者が親権者となる場合は、新しい家族関係が複雑になるリスクも考えられます。

8. まとめ 離婚後の浮気相手との結婚はリスクがあると理解しよう

浮気相手と結婚するにはまず、今の配偶者と離婚できるかどうか という問題があります。離婚できたとしても、経済的な負担がのしかかり、世間の風当たりが強くなるなど、さまざまなハードルがあります。何よりも、配偶者や子どもを傷つける可能性が高いため、積極的にすすめることはできません。

しかし、いったん結婚した後で新たな運命の相手とも言うべき人に出会ってしまうこともあるでしょう。その場合は、一つひとつ問題を解決して幸せをつかむことは、必ずしも間違いではないと思います。

実際に、浮気相手と結婚して幸せに暮らしている例はたくさんあります。浮気相手との結婚を真剣に考えている人は、まずは弁護士へ相談することをおすすめ します。

(記事は2025年1月1日時点の情報に基づいています)

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