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単身赴任中に夫が不倫 証拠の集め方や慰謝料請求を解説

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単身赴任中の不倫が発覚した場合の適切な対処法を解説します (c)Getty Images
単身赴任中の夫が不倫をするケースがあります。配偶者にとっては不倫をされるだけでも精神的なダメージが大きいうえ、遠方にいる夫の不倫の証拠をつかむのは容易なことではありません。単身赴任中に不倫が発覚した場合の適切な対応方法について、弁護士が解説します。
目 次
  • 1. 単身赴任中に不倫をする原因は?
  • 1-1. 自由に使える時間が増える
  • 1-2. 外食が多くなり出会いのタイミングが増える
  • 1-3. 見知らぬ土地にひとりでいる寂しさ
  • 1-4. 発覚しにくい
  • 1-5. 独身と偽りやすい
  • 2. 単身赴任中の不倫の主な兆候
  • 2-1. 連絡頻度が減る
  • 2-2. 自宅に帰る頻度が減る
  • 2-3. 外見に気を使うようになる
  • 2-4. 出費が増える
  • 2-5. プライベートを隠すようになる
  • 2-6. 単身赴任中の家が不自然なほどきれい
  • 3. 単身赴任中の不倫が発覚した場合にすべきこと
  • 3-1. 不倫の証拠を確保する
  • 3-2. 離婚するかどうかを検討する
  • 3-3. 不倫慰謝料を請求する
  • 4. 単身赴任中の不倫で集めるべき証拠は?
  • 4-1. メールやLINEなどの履歴
  • 4-2. 不倫相手との写真や動画
  • 4-3. 領収書やクレジットカードの明細
  • 4-4. 探偵や興信所の調査報告書
  • 5. 単身赴任中の不倫に対処する際の注意点
  • 6. 単身赴任中の不倫について弁護士に相談するメリット
  • 6-1. 法律に関する正確な知識を得られる
  • 6-2. 心理的な負担を軽減できる
  • 7. 単身赴任中の不倫に関してよくある質問
  • 8. まとめ 単身赴任中の夫の不倫問題は弁護士に相談を
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1. 単身赴任中に不倫をする原因は?

単身赴任中に不倫をする主な原因としては、以下が挙げられます。

1-1. 自由に使える時間が増える

単身赴任中は家族と過ごす時間が限りなく少なくなるため、自由に使える時間が大幅に増えます。もともと自分の時間が少なかった男性がアクティブに動くなかで新しい出会いが生まれ、不倫に発展するケースが見受けられます。

1-2. 外食が多くなり出会いのタイミングが増える

料理が苦手な男性の場合、必然的に外食の回数が増えます。飲み会や職場の集まりへの参加も増えるでしょう。こうした外食や飲み会が出会いの場となり、不倫につながる可能性があります。

1-3. 見知らぬ土地にひとりでいる寂しさ

慣れない土地にひとりでいると、人によっては孤独を感じるものです。孤独感を紛らわせるために他者とのつながりを求め、不倫関係に発展するケースがあります。

1-4. 発覚しにくい

単身赴任中は配偶者との間に物理的な距離があるため、日常的な行動が把握されにくくなります。このような環境では、不貞行為が発覚するかもしれないという警戒心や危機感がなくなり、不倫に走る可能性があります。

1-5. 独身と偽りやすい

単身赴任中は一人暮らしになるケースが多いので、あたかも独身であるかのように振る舞いやすくなります。中には、独身のふりをして女性にアプローチをかける男性もいます。

その結果、既婚者であれば関係を拒否するつもりだった女性側が独身だと勘違いをして交際に発展し、結果的に不倫関係になった事例は実際に存在します

2. 単身赴任中の不倫の主な兆候

単身赴任中の不倫が疑われる場合、以下のような兆候が見られます。

  • 連絡頻度が減る

  • 自宅に帰る頻度が減る

  • 外見に気を使うようになる

  • 出費が増える

  • プライベートを隠すようになる

  • 単身赴任中の家が不自然なほどきれい

これらの事情があるから不倫をしているとは限らないものの、当てはまる項目が多ければその分、夫の言動に注意を払うことが重要です。

2-1. 連絡頻度が減る

これまで定期的に連絡をとっていたのに、急に連絡が減ったり、返信が遅くなったりするケースがあります。仕事で連絡をしにくい状況にあったなど、明確な理由がない場合は注意が必要です。

2-2. 自宅に帰る頻度が減る

単身赴任先から自宅に帰ってくる頻度が急に減った場合も注意が必要です。帰省にかかる交通費を節約したいなど合理的な理由がないのに自宅から足が遠のいている場合は、空いた時間で何をしているのか確認してみましょう。

2-3. 外見に気を使うようになる

単身赴任中、急に服装や身だしなみに気を使い始めた場合は、配偶者以外の誰かを意識している可能性があります。急にダイエットに興味を持ったり、香水をつけたりするようになったら要注意です。

2-4. 出費が増える

単身赴任中の出費が急激に増えた場合、デートにお金を使っている可能性があります。クレジットカードの利用明細を見るなど、使い道を確認する必要があります。

2-5. プライベートを隠すようになる

スマートフォンを肌身離さず持つようになった場合、不倫相手とのやりとりや写真など見られたら困る情報が入っており、それを隠したいという思いが行動に現れている可能性があります。スマートフォンを下向きに置いたり、ポップアップ表示をオフにしだしたりしたら、隠したいことがあるのではないかと疑ってみましょう。

2-6. 単身赴任中の家が不自然なほどきれい

一人暮らしではどうしても家事に手が回らず、室内も散らかったり汚くなったりしがちです。同居中から家事を率先して行っていた人はともかく、単身赴任中の家が驚くほど整頓されている場合には、別の人間が家に入って清掃や片づけをしている可能性が疑われます。

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3. 単身赴任中の不倫が発覚した場合にすべきこと

単身赴任中の不倫が疑われた場合、本当に不倫をしているのか、それとも勘違いなのかは慎重に見極める必要があります。間違った判断を下さないよう、第三者に相談するのもよいでしょう。

実際に不倫をしていると判明した場合、冷静に以下の行動をとることが重要です。

3-1. 不倫の証拠を確保する

不倫の事実を証明するには客観的な証拠が必要です。女性とのメールやLINEの履歴、写真、ラブホテルの領収書などを確保しましょう。

不倫の証拠を確保しておけば、夫は不倫の事実を否定できなくなります。以降の話し合いや裁判を有利に進められますし、優勢になれば精神的な余裕も生まれます。

3-2. 離婚するかどうかを検討する

離婚するか、夫婦関係を修復するかという大きな選択をする必要があります。決断にあたっては、自分の気持ちだけでなく、離婚した場合の経済状況も重要な要素となります。判断に迷ったら、離婚問題の経験豊富な弁護士に相談してみましょう。

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3-3. 不倫慰謝料を請求する

夫と不倫相手の女性に対しては慰謝料を請求できます。誰に対していくら請求するのかを検討しましょう。

慰謝料の金額は、離婚の有無や未成熟子の有無など、個別の事情によって変わります。

独身の男性と交際していると女性が認識していた場合など一定の場合には、不倫相手に対しての慰謝料請求が認められないケースもあるので、弁護士に相談したうえで戦略を立てるのがお勧めです。

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4. 単身赴任中の不倫で集めるべき証拠は?

夫婦間で物理的な距離があるため、単身赴任中の不倫の証拠を確保するのは簡単ではありません。ケースによって必要となる証拠や収集方法は異なるものの、一般的に以下のような証拠を集める場合が多いです。

4-1. メールやLINEなどの履歴

メールやLINEなどで不倫があったと断定できる文面や投稿があれば、これを写真撮影し、証拠として確保します。

なお、インターネットを通じて夫のメールやLINEのアカウントにログインする行為は、不正アクセス禁止法の「不正アクセス」に該当するとして、せっかく確保した証拠が使えなくなったり、逆に損害賠償請求されたりするおそれがあるので注意が必要です。

4-2. 不倫相手との写真や動画

夫と不倫相手がホテル内で一緒にいる写真、動画なども有力な証拠となります。2人で密会している写真や、複数回にわたりラブホテルに出入りする写真があれば、継続的な不倫の証拠となりやすいでしょう。

4-3. 領収書やクレジットカードの明細

ラブホテルの領収書やクレジットカードの利用明細は、不倫の事実を強く推認させる証拠となります。

これに対し、通常のシティホテルの領収書は不倫に直結するものではありませんが、2人分の宿泊費が支払われている場合などは一定の証拠価値を持ちます

4-4. 探偵や興信所の調査報告書

探偵や興信所に依頼し、不倫の現場を押さえてもらう方法も一般的です。

ただし、探偵の費用体系は会社によって異なり、なかには「数百万円の費用がかかったけど、証拠が取れなかった」というケースも存在します。

単身赴任中に不倫の証拠を確保したい場合、単身赴任先の興信所に依頼して出張費用がかからないようにするなどの工夫も必要となるでしょう。

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5. 単身赴任中の不倫に対処する際の注意点

単身赴任中の不倫が発覚すると、冷静さを欠き、感情的に相手を問い詰めたくなる場合もあります。

しかし、相手が自分の非を認め、謝罪して事態が丸く収まる結末はあまり期待できません。むしろ相手も感情的になって反論し、かえって精神的に傷ついてしまう可能性があるでしょう。

また、不倫の証拠がない状態で相手を問い詰めると、証拠を隠滅され、証拠収集ができなくなるケースも考えられます。

相手と対峙する前段階で不倫の証拠を集めておき、離婚をするのかどうか、慰謝料を誰に対していくら請求するのか、不倫を問いただした際に相手が何を言ってきそうかなどを考え、想定しておくことが重要です。準備が整った段階で、冷静に行動に移すのが望ましいです。

6. 単身赴任中の不倫について弁護士に相談するメリット

単身赴任中の不倫問題に直面した場合、弁護士に相談するメリットは以下のとおりです。

6-1. 法律に関する正確な知識を得られる

不倫問題の慰謝料請求や離婚問題は、正確な法的知識がないと的確には処理できません。

特に慰謝料請求の問題は、インターネット上に膨大な情報が掲載されているものの、サイトによって記載内容が異なっていたり、情報が古く、現在の実務と合致しなかったりするものも見受けられます。

弁護士に相談すれば、どの程度の慰謝料が請求できそうか、証拠は十分なのか、追加で探すべき証拠があるか、裁判をすべきかなど、適切な処理方法を提案してもらえます

6-2. 心理的な負担を軽減できる

夫の不倫が発覚すると、精神的に大きなダメージを受けて誰にも相談できず、ひとりで悩みを抱えてしまいがちです。そのような場合、弁護士は頼るべき存在になり得ます。弁護士に相談するだけで精神的な負担が軽くなったという声は少なくありません。

慰謝料を請求する作業などもストレスは大きいものの、弁護士が代理をすれば相手と直接やりとりする必要がなくなるため、精神的な負担は大幅に軽減されます

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7. 単身赴任中の不倫に関してよくある質問

Q. 単身赴任などで別居している間は、不倫をしても問題にならない?

単身赴任は、仕事などの都合で別に暮らしているだけであって、夫婦間で経済的かつ精神的に協力し合う義務がなくなるわけではありません。夫婦関係が破綻していない限り、同居中と同様に不倫は違法な行為となります。


たまに「単身赴任中は別居中だから不倫し放題」という言い訳を聞くことがありますが、その解釈は正しくありません。

Q. 不倫相手の連絡先を調べる方法は?

不倫の事実が発覚したものの、相手の連絡先がわからないというケースがあります。


弁護士であれば、不倫相手の過去の住所から現在の住民票を取得できたり、携帯電話番号やメールアドレスから携帯電話会社に登録住所を照会したりできます。


相手の連絡先がどうしてもわからない場合は、弁護士への相談をお勧めします。

Q. 弁護士に相談する場合、単身赴任先周辺の弁護士、自分が住んでいる周辺の弁護士のどちらを選ぶべき?

ケースバイケースですし、どちらにもメリットがあります。


単身赴任先周辺にいる弁護士の場合、土地勘があるため事案の理解がしやすく、探偵が必要になる場合も、つてで紹介を受けられる可能性があります。また、実際に弁護士が相手と会って話をするといった行動もしやすいでしょう。


一方、自宅近くの弁護士であれば、依頼者が直接会って相談できるので安心して依頼できるでしょう。何かあったときにすぐに直接会って相談できるのも魅力的です。


なお、現在では裁判もWEB会議を主体として審理が進められるようになったため、裁判を見越して単身赴任先の弁護士を選ぶメリットはあまりないと言えるでしょう。

8. まとめ 単身赴任中の夫の不倫問題は弁護士に相談を

単身赴任中の夫は、自宅で暮らしている場合に比べて自由な時間が多くなります。外食も多くなる傾向にあるために出会いの機会が増え、不倫をしてしまうケースも少なくありません。

夫の単身赴任中に不倫問題に直面すると精神的なストレスが大きくなり、物理的な距離があるぶん疑心暗鬼となって、感情的な行動に走りがちになります。また、相談できる相手がいなければ孤独感も強くなるでしょう。

不倫問題に直面した際は、離婚問題に強い弁護士への相談をお勧めします。正しい法的知識に準じた的確なアドバイスをしてくれるので、心理的な負担を大きく軽減できるでしょう。

(記事は2025年8月1日時点の情報に基づいています)

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