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1. 熟年離婚をした女性のその後は悲惨?リスクとは?
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1-1. 孤独感や喪失感に襲われる
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1-2. 経済的に困窮して生活できない
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1-3. 仕事が見つからない
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1-4. 介護や看病で頼れる人がいない
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1-5. 子どもに負担をかける
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2. 女性が熟年離婚をするメリット
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2-1. 夫から解放される
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2-2. 自由な時間が増える
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2-3. 新しいパートナーを探せる
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3. 熟年離婚後に悲惨な末路を迎えないための備え
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3-1. 熟年離婚をしても後悔しないか考える
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3-2. 老後の生活について計画を立てておく
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3-3. 夫の定年前後に熟年離婚する
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3-4. 熟年離婚時にもらえるお金を請求する
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3-5. 弁護士やファイナンシャルプランナーに相談しておく
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4. 熟年離婚を悩む女性が考えるべき離婚以外の選択肢
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4-1. 家庭内別居で距離を置く
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4-2. 完全に別居をする
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4-3. 夫婦関係を改善する
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5. 熟年離婚後に充実した生活を送るポイント
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5-1. 無理のない範囲で働く
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5-2. 地域のコミュニティに参加する
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5-3. 頼れる相手を見つけておく
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5-4. 健康を維持する
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6. 熟年離婚をした女性のその後についてよくある質問
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7. まとめ 熟年離婚は慎重に検討した方がよい
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1. 熟年離婚をした女性のその後は悲惨?リスクとは?
熟年離婚をした女性の、その後の生活がどうなるのかは、実際に体験してみないとわからない部分があります。ここでは、熟年離婚後に直面しうるリスクを紹介します。
1-1. 孤独感や喪失感に襲われる
子どもがすでに独立している場合、離婚後は家庭内で会話をする人がいなくなります 。人によっては孤独や喪失感を覚えるかもしれません。しかし、一人で過ごすことに抵抗がなかったり、交友関係が広かったりする場合は、特に気にならないこともあります。
1-2. 経済的に困窮して生活できない
当然ながら、離婚後に支出が収入を上回る場合は生活が苦しくなります。2022年度の家計調査年報によると、65歳以上の女性単身世帯の1カ月あたりの支出は15万5495円 というデータがあります。
他方で、2022年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、離婚に伴って年金分割を受けた人の平均年金月額は8万7949円です。つまり、統計上年金の収入だけでは生活費が月額6万7546円不足 することが分かります。生活が苦しくならないようにするには、財産分与など、どのような条件で離婚できるかがカギとなるでしょう。
1-3. 仕事が見つからない
熟年離婚をきっかけに仕事を探しても、年齢やブランクの期間などから採用されにくい可能性があります。特に、長年専業主婦をしていた人は、仕事に対する不安も多いでしょう。離婚後に仕事を探すのではなく、離婚前に見つけておく ことをおすすめします。
1-4. 介護や看病で頼れる人がいない
夫がいなくなることで、将来自分が介護や看病が必要になった時に、身近に頼れる人がいなくなってしまう恐れがあります。もっとも、兄弟や親族などに頼れる場合は、それほど気にしすぎる必要はないかもしれません。
1-5. 子どもに負担をかける
夫の収入や手助けがなくなる分、子どもに生活費の仕送りや、介護・看病などをしてもらう ことになるかもしれません。結果、子どもに対して負担をかける心配があります。
2. 女性が熟年離婚をするメリット
女性が熟年離婚をすることに対するリスクを紹介しましたが、悪いことばかりでなく、良いこともあります。ここでは、女性が熟年離婚をするメリットについて紹介します。
2-1. 夫から解放される
離婚することで、これまでしていた「夫のための家事」から解放されます。モラルハラスメントやDVを受けていた場合も同様です。また、離婚することで、自分の将来の介護問題は発生するものの、夫や夫の両親の介護問題の心配はなくなります 。
夫のことを考えずに、労力の少ない生活を送れる のは大きなメリットでしょう。
2-2. 自由な時間が増える
離婚前は、夫の希望を優先して自分を抑えていた人もいたかもしれません。離婚すると、夫の顔色を伺わなくてよくなるため、心置きなく趣味や旅行の時間を増やせます。結果、自分らしく生きることにつながる でしょう。
2-3. 新しいパートナーを探せる
熟年離婚したからといって再婚できない訳ではありません。離婚後は次のパートナーを探し、新しい人生を送ることもできます。
ただし、離婚前から夫以外の恋人を作るのは絶対にやめましょう 。不貞行為をすると、離婚原因を作った「有責配偶者」と評価される可能性があります。有責配偶者は、原則自分から相手に対して離婚を請求することができません。したがって、夫と離婚したくてもできない状況になるおそれがあります。
3. 熟年離婚後に悲惨な末路を迎えないための備え
熟年離婚後の生活をよいものにするためには、離婚後の生活に対する備えが必要です。ここでは、離婚前にできる準備や、考えておきたいことについて紹介します。
3-1. 熟年離婚をしても後悔しないか考える
まず、熟年離婚をしても本当に後悔をしないか考えてみましょう。気持ちの面、経済的な面、子どもや親族との関係など、あらゆる側面から、冷静に考えることが重要です。
その際は、離婚後の生活や離婚で得られるお金などをシミュレーションして、なるべく具体的に考えてみることをおすすめします。
3-2. 老後の生活について計画を立てておく
熟年離婚では、老後の生活のことも考え、計画を立てたほうがよいでしょう。例えば、次の内容です。
老後も働くのか
働くなら何歳まで働くのか
どのような仕事をするのか
家賃を削ることはできないか
介護や看護は誰に頼れるか
老人ホームやデイサービスにはどのくらいの費用がかかるのか
できる限り細かく、離婚後の生活について計画を立てるようにしましょう。
3-3. 夫の定年前後に熟年離婚する
離婚時に行う財産分与では、婚姻期間中に築いた財産を夫婦で原則半分ずつ分けることになります。そのため、夫の定年まで待つことができるのであれば、退職金によって離婚時に受け取るお金を増やせる可能性があります 。
ただし、定年から離婚までの時間が経ちすぎると、逆に受け取れるお金が減ってしまうおそれがあります。定年して収入が年金だけになると、貯金を切り崩す生活になる可能性があるからです。したがって、単に経済的なメリットのみを追い求めるのであれば、定年直前や直後が離婚のタイミングとしてはよい、ということになります。
3-4. 熟年離婚時にもらえるお金を請求する
熟年離婚時にもらえるお金はどのようなものがあるのか、把握しておきましょう。具体的には、財産分与、年金分割、慰謝料 が考えられます。
財産分与は婚姻期間中の財産を折半し、年金分割は婚姻期間中に夫が納めた年金記録を分け合うことができます。慰謝料は夫に不貞行為などの理由がある場合に請求可能ですが、証拠が必要で、感情的な対立や離婚の交渉が長期化するリスクもあります。
財産や状況に応じて、請求のメリット・デメリットを冷静に見極めることが重要です。
3-5. 弁護士やファイナンシャルプランナーに相談しておく
離婚を考える際は、弁護士やファイナンシャルプランナーに事前相談することがおすすめです。
弁護士は、法的な請求や展開の見通しを具体的に助言し、交渉や手続きを代理できます。
ファイナンシャルプランナーは、離婚後の収支シミュレーションや生活設計をサポートします。専門家の意見を取り入れることで、将来を見据えた最適な判断ができるようになります。

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4. 熟年離婚を悩む女性が考えるべき離婚以外の選択肢
さまざまなことを考えた結果、なかなか離婚を決意できない人もいるでしょう。ここでは、離婚以外の選択肢について紹介します。
4-1. 家庭内別居で距離を置く
離婚のデメリットが大きそうな場合は、家庭内別居や卒婚などで、夫とうまく距離を置いて生活する方法が考えられます。
家庭内別居はその名の通り、同じ家に暮らしていながら、食事や家事を分けて、別人のように暮らす方法です。卒婚は、離婚はしないものの、今までの夫婦生活を見直し、それぞれが自由で自立をした生活を送っていくことをいいます。とりあえず夫と距離を置きたい人は、このような夫婦生活も選択肢に入れてみる価値はあるでしょう。
4-2. 完全に別居をする
家庭内別居では精神的な負担が大きい場合、いきなり離婚するのではなく、まずは別居してみるのも一つの方法です。
別居することで、離婚後の生活をイメージしやすくなり、夫にとっても夫婦関係を見直すいいきっかけになるでしょう 。
場合によっては、夫が反省し、関係が改善される可能性もあります 。実際に、別居後に夫が真摯に謝罪や反省を示し、妻がそれに応じて関係を修復したケースも見られます。
4-3. 夫婦関係を改善する
離婚や別居をせずに、夫と生きていく覚悟を決め、夫婦関係の改善を目指すのも一つの選択肢です。自分一人だと夫に上手く気持ちを伝えられない、話し合いができないなどの場合には、裁判所の夫婦関係円満調整調停や民間の夫婦カウンセリングを利用してもよいでしょう。
調停では裁判所の調停委員が仲介し、顔を合わせずに意見を伝えることができるため、関係の修復に役立つ ことがあります。しかし、夫が積極的に離婚を望んでいる場合、調停が逆に離婚の足掛かりとなるリスクもあるため、夫の意向を理解することも大切です。
5. 熟年離婚後に充実した生活を送るポイント
熟年離婚の目的は、今までの生活を捨て新しい道を歩み、豊かな人生を送ることにあります。ここでは、熟年離婚後に充実した生活を送るポイントについて紹介します。
5-1. 無理のない範囲で働く
離婚後の生活で経済的な不安を抱えないためにも、無理のない範囲で働くのもよいでしょう。仮に時給が安くても、月数万円ほどの収入があれば貯金の目減りを抑えられます 。また、仕事によって社会参加をすることで、充実感を得られる こともあるでしょう。
5-2. 地域のコミュニティに参加する
仕事をしない場合でも、他人と交流したり、地域の催しなどに積極的に足を運んだり、なるべくアクティブに過ごす ことをおすすめします。仕事もなく、他者との交流もない状況では、認知症のリスクも高まってしまいます。
5-3. 頼れる相手を見つけておく
離婚後の生活は孤独感を感じやすいです。子どもや親族との関係を維持するだけでなく、友人を見つけたり、信頼できる人間関係を築いたりすることが大切です。新しいパートナーを探すのもよいでしょう。
5-4. 健康を維持する
仕事や新しい人間関係の構築も、心身が健康であることが基本です。適度な運動や栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。
6. 熟年離婚をした女性のその後についてよくある質問
7. まとめ 熟年離婚は慎重に検討した方がよい
女性が熟年離婚をすると、その後の生活でお金がなかったり、仕事がなかったりで苦労をする可能性があります。また、女性に限りませんが、将来の自分の介護問題を考える必要もあります。
本当に離婚するのであれば、離婚後の生活について具体的にシミュレーション しましょう。財産分与や慰謝料など、なるべくいい条件で離婚することが大切です。離婚はせず、一旦別居して様子をみるのもよいでしょう。
離婚後の生活に不安があるのであればファイナンシャルプランナー、離婚に関する法的な悩みがあるのであれば、弁護士に相談することをおすすめします。
(記事は2025年2月1日時点の情報に基づいています)