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1. 旦那にイライラする……よくある原因は?
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1-1. 家事育児に協力しない
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1-2. 何回も注意しているのに同じことを繰り返す
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1-3. 片付けができない
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1-4. 感謝の気持ちが足りない・見えない
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1-5. 無駄遣いをする・お金にうるさい
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1-6. 家族よりも趣味を優先する
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1-7. 妻よりも自分の親を優先する
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1-8. マナーが悪い
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1-9. すぐに怒る・厳しすぎる
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1-10. 仕事ばかりで家庭を顧みない
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2. 【妻の状況別】旦那にイライラするのはどんなとき?
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2-1. 共働きの場合
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2-2. 専業主婦の場合
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2-3. 妊娠中・産後の場合
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2-4. 子ありの場合
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2-5. 新婚の場合
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2-6. 熟年の場合
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3. 旦那にイライラしたときの対処法
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3-1. ストレスになることを伝えて話し合う
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3-2. 夫婦間のルールを決める
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3-3. 頑張るのをやめる
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3-4. 円満調停を利用する
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3-5. 離婚する
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4. 旦那にイライラするという理由で離婚できる?
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5. 旦那にイライラする妻からのよくある質問
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6. まとめ 旦那にイライラしたらさまざまな方法で解決しよう
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1. 旦那にイライラする……よくある原因は?
妻が夫に対してイライラする原因はさまざまですが、一例として以下のような原因が挙げられます。
家事育児に協力しない
何回も注意しているのに同じことを繰り返す
片付けができない
感謝の気持ちが足りない・見えない
無駄遣いをする・お金にうるさい
家族よりも趣味を優先する
妻よりも自分の親を優先する
マナーが悪い
すぐに怒る・厳しすぎる
仕事ばかりで家庭を顧みない
1-1. 家事育児に協力しない
家事や育児は、夫婦が協力して取り組むべきものです。しかし「女性がやるべき」「仕事が忙しい」などと言って、家事や育児に協力しない男性も未だにいるようです。特に世代や家庭環境によっては、家事育児は母親の仕事だったから当然だと認識している人もいるでしょう。
近年、女性はこうした家事育児だけでなく、共働きで家計の負担を担うケースも増えています。その上、自分だけに家事や育児の負担がかかっている状況では、夫に対してイライラしてしまうのも仕方がないでしょう。
1-2. 何回も注意しているのに同じことを繰り返す
例えば、洗濯物の出し方や、電気のつけっぱなしなど、家庭内のルールや一般常識を無視した行動を繰り返した上、何度指摘しても直らないと、妻の夫に対するイライラは加速してしまうでしょう。何度も同じ注意をするうちに、本来なら対等な大人の生活をしているはずが、自分が母親になり子どもを育てているような感覚に陥るかもしれません。何度説明してもわからない夫に対しては、伝え方などを工夫する必要があるかもしれません。
1-3. 片付けができない
夫が家の中を片づけないことも、妻のイライラを募らせる原因の一つです。せっかく妻が家を片づけても、夫がまた散らかしてしまうようでは、妻のイライラが深まってしまうのも無理のないことでしょう。「片づけは妻の役割だからどうでもいいか」と思っている可能性があるかもしれません。また、夫と妻で「部屋の汚さ」に対する認識や許容範囲が違うケースも考えられます。
1-4. 感謝の気持ちが足りない・見えない
妻が家事や育児などの大部分を行っているのに、それに対して夫が全く感謝を示さず、妻が「何のためにやっているのか」とむなしい気持ちを感じてしまうケースもあるでしょう。夫に対して「感謝しなさい」と伝えることにも違和感があるため、何も言い出せずにイライラを抱えてしまう女性もいるかもしれません。人によっては、双方の役割を果たすことにいちいちお礼を言わなくてもいいと考える人もいます。しかし、お互いにしてくれたことに感謝して過ごした方が夫婦生活は上手くいくでしょう。
1-5. 無駄遣いをする・お金にうるさい
夫があまりにも無駄遣いをしていたり、逆に極度の倹約家でお金の使い道に厳しく口を出してきたりと、夫との金銭感覚が合わないことも、妻がイライラを溜め込む原因になります。特に近年は税金や社会保険料の負担も大きく、老後に備えて蓄えたいと思う人も多いでしょう。そんな時に、夫がギャンブルにのめりこんでいたり、借金を繰り返していたりすれば、離婚に発展することも考えられます。
1-6. 家族よりも趣味を優先する
趣味に没頭するあまり、家族との時間よりも趣味を優先してしまうことも、旦那にイライラする原因かもしれません。妻からすれば、毎日家事育児、場合によっては働いているのに、夫が家事育児に協力せずに自由に趣味に没頭していれば、そう感じるのも無理はありません。また、子どもがいる場合は、子どもと過ごす時間をとってほしいですね。
1-7. 妻よりも自分の親を優先する
義実家や夫の親から文句などを言われた際に夫が味方をしてくれないと、夫に対してもイライラが高まってしまうでしょう。夫が妻の味方をしてくれなければ、妻は義実家との付き合いに関して大きなストレスを感じてしまうことがよくあります。
1-8. マナーが悪い
食べ方や挨拶の仕方など、夫の些細なマナーの悪さが気になってしまうケースもあるようです。マナーは習慣づいてしまって直りにくいケースが多い反面、気になり始めると頭から離れず、大きなイライラの原因になってしまうことがあります。
1-9. すぐに怒る・厳しすぎる
夫が妻の行動に対してすぐに怒ったり、自分のことを棚に上げて説教してきたりする場合には、妻としては強いイライラを感じることでしょう。夫からあまりにも強い精神的プレッシャーを受けている場合には、モラハラ(モラル・ハラスメント)に当たる可能性があります。
1-10. 仕事ばかりで家庭を顧みない
夫が仕事ばかりしていて、家庭を顧みないケースもあります。「家族のために仕事をしている」と言われると、妻としてはなかなか反論しにくいでしょう。すれ違いばかりの生活となると、何のために結婚したのかもわからなくなってしまいます。
2. 【妻の状況別】旦那にイライラするのはどんなとき?
夫に対してイライラするケースは、夫の性格や態度以外にも、妻の家庭における立場や、家庭の状況などによって変わります。妻が夫に対してイライラしやすいケースを紹介します。
2-1. 共働きの場合
共働き夫婦の場合、妻は以下のような夫の行動にイライラしてしまいがちです。
自分が仕事終わりに忙しく家事をしているのに、夫はスマホを見ている
言われないと家事をやらない
家事を任せても中途半端で、結局自分がやることになる
仮に収入の差があったとしても、家計にお金を入れている立場は同じです。その上、常に家事育児に気を配る必要があるなど、妻が担っている役割は重くなっていることがよくあります。夫婦二人で分担すべき家事や育児に協力する姿勢すらないと、イライラしてくるのは無理もありません。
2-2. 専業主婦の場合
妻が専業主婦の場合は、以下のような夫の行動にイライラを募らせてしまいがちです。
専業主婦だからと家のことを丸投げする(洗濯物は脱ぎっぱなし、食器は使いっぱなしなど)
専業主婦を馬鹿にする
「外で仕事をしているから大変だ」としつこくアピールする
家のことに関して指摘をすると逆切れしてくる(洗濯物を裏返しにしないでほしいと指摘をすると、「疲れているんだから自分で戻せ!」などと理不尽に怒るなど)
自分が家のことをしなければならないのは十分に理解をしていても、すべてを丸投げされたり、偉そうな態度をされたりすれば、イライラするのは当たり前です。専業主婦からすれば、終わりのない仕事で、評価されにくい家事をいくつもこなさなければなりません。お互いの立場を思いやって行動してほしいですね。
2-3. 妊娠中・産後の場合
妊娠中や出産直後の場合、妻は自分や子どもに対する配慮のない夫の行動にイライラしてしまいがちです。
妊娠中の体調不良を気遣わない
臨月でいつ生まれてもおかしくないのに、飲みに行ったり勝手に遊びに行ったりする
産後のため体調が万全でないのに、義実家との予定を勝手に決める
出産や子育てに関することはすべて妻任せで考えようとしない
妊娠中の妻が我慢しなければならない食べ物や飲み物を、目の前で口にする
また、妊娠中や産後はホルモンバランスの乱れやストレスなどからイライラするケースもあります。妊娠中や産後に生じた夫婦の亀裂は、離婚に発展する恐れもあるため、注意が必要 です。どうしても辛(つら)い場合は、病院で相談してみるのも1つの方法かもしれません。
2-4. 子ありの場合
夫婦間に子どもがいる場合、妻は特に子育てに関する夫の行動にイライラしてしまうことが多いでしょう。
育児に積極的に参加しない
子どものスケジュールを把握していない
保育園や習い事の送り迎えを全くしない
子どもを寝かしつけている最中に、自分だけ寝てしまう
特に育児は、子どもの性格や特性によっても対応が異なります。その上、本当に正解かどうかわからない不安な状況がずっと続きます。そうした時に、育児の辛さ、そして喜びを分かち合えないのは悲しいことです。
2-5. 新婚の場合
新婚夫婦の場合、妻は結婚前後で夫の行動が変わってしまったことや、逆に結婚したことに対する夫の自覚がないことにイライラしてしまうケースがあります。
結婚前とは態度が変わり、別人のようになってしまった
生活リズムが違い過ぎる
過度に性的関係を求めてくる
妊活に対してあまりにも消極的である
家事を全くしない
新婚なのに、「この人と結婚しなければ……」と後悔する妻もいるかもしれません。生じた問題は早期に解決させることが重要です。
2-6. 熟年の場合
熟年夫婦の場合、若いころとは異なる原因で、妻が夫に対してイライラしてしまうケースがあります。
定年になって夫の在宅時間が増え、一人で過ごせる時間が減った
言葉にしなくても伝わると勝手に考えて、必要なことを伝えてこない
全くコミュニケーションがない
他の若い女性と比べるような言動をする
また、結婚生活が長引けば、それまで溜まっていた不満が一気に爆発して熟年離婚に発展することも考えられるでしょう。夫からすれば「急にどうしたんだろう?」と思うかもしれませんが、それは長年注意を受けても改善しなかったために、積もり積もってきた不信感や怒りの現れなのです。
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3. 旦那にイライラしたときの対処法
夫に対してイライラしたときは、「仕方がない」とやり過ごすことも一つの方法ですが、あまりにもイライラを溜め込んでしまうと精神的に参ってしまいます。夫に対するイライラを解決したい場合には、以下の方法を検討しましょう。
ストレスになることを伝えて話し合う
夫婦間のルールを決める
頑張るのをやめる
円満調停を利用する
離婚する
3-1. ストレスになることを伝えて話し合う
夫に対してイライラしているなら、その原因を夫に伝えて解決を試みることが望ましいです。イライラを溜め込むと、それが膨らんで大きな喧嘩の原因になってしまう恐れがあります。小さなイライラについても、我慢せず夫に伝えて解決策を話し合いましょう。
ただし、夫に対して感情をぶつけてしまうと強く反発されやすいので、冷静さを保つようにしてください。
3-2. 夫婦間のルールを決める
夫に対するイライラの原因を取り除くためには、夫婦間でルールを決めることも効果的です。
たとえば、家事や育児をしない夫に対してイライラしている場合は、分担のルールを決めるのがよいでしょう。夫婦間で取り決めたルールの内容は、紙に書いてまとめておくことをおすすめします。
もっとも、「もうすでに何度も伝えているのに全く改善しない」「諦めている」という人もいるでしょう。伝え方を工夫するのも1つの方法です。
口頭で理解しにくいケースもあるので、文章で箇条書きにして要点をまとめて伝える
家事育児における必要な作業を洗い出し、手順やスケジュール、どういった課題があるのか、どういった対応をされると困るのかなどを共有する
問題行動があった場合は、夫の行動が家事育児に悪影響を与えている理由を伝える
家事育児を仕事に置き換えるのは抵抗があるかもしれませんが、夫が理解しやすい状況を作ることも大切です。また、夫がちゃんとやり終えたときは、しっかりと褒めるのも継続してもらうコツと言えるでしょう。
3-3. 頑張るのをやめる
夫にイライラするのは、「自分だけが頑張らないと」と背負い過ぎているのもあるかもしれません。特に「家事育児は自分がしっかりやらなきゃ」「子どもが変な風に育ったら自分のせいではないか」と責任感が強い人ほど自分を追い詰め、余裕がなくなってしまう傾向があります。しかし、気を抜かずに全力投球し続けられる人や、何でも完璧にこなせる人はほとんどいません。
イライラしたり、ストレスがたまり過ぎたりしてしまうときは、簡単な食事で済ませるなど手抜きをして、「頑張らない自分でもいい」と受け入れることも大切です。手を抜くのが難しいという人は、大事な時とそうでない時で力の入れ具合をコントロールするのもよいでしょう。
3-4. 円満調停を利用する
夫にイライラする場合、他にも自分にご褒美をあげる、友人に相談する、距離をとる、趣味を見つける、気分転換をするなどの方法が考えられますが、根本的な解決には至りません。
夫婦関係の状態が良くない場合は、家庭裁判所の「円満調停」を利用することも検討しましょう。円満調停では、夫婦関係の修復に向けた話し合いを、中立である調停委員がサポートしてくれるため、夫婦円満でなくなった原因や解決策を具体的、かつ冷静に話し合うことができます 。カウンセリングのように高額な費用がかからない点もメリットです。
ただし、以下のようなリスクもあるため、注意が必要です。
離婚の話に発展して離婚調停になってしまう可能性がある
夫が調停に参加しない可能性がある
話し合いが平日昼間に家庭裁判所で行われる
開催が月1回程度と頻度が少なく時間がかかる
3-5. 離婚する
夫婦関係の修復が困難と思われる場合は、夫と離婚することも検討せざるを得ないかもしれません。無理に夫と一緒に暮らし続けるのではなく、思い切って離れた方が、その後の人生が明るいものになるケースもあります。
すでに夫婦仲が悪化していて、話し合いもできないような場合は、離婚調停を申し立てましょう。例えば、離婚条件で揉めるなど、長期化しそうな場合は弁護士への相談も検討しましょう 。離婚成立に向けた準備についてアドバイスを受けられるほか、正式に依頼すれば離婚手続きの対応も代行してもらえます。
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4. 旦那にイライラするという理由で離婚できる?
離婚を決意した場合は、まず話し合いによる離婚を目指しましょう。夫との間で合意できれば、理由の如何にかかわらず離婚できます。
夫が離婚に同意しない場合には、裁判を通じて離婚を請求するほかありません。ただし、裁判で離婚を成立させるためには、法定離婚事由(民法770条1項)を立証 しなければなりません。法定離婚事由とは、訴訟で離婚が認められるために必要な理由のことで、例えば、不貞行為や悪意の遺棄(無断別居、生活費の不払いなど)が挙げられます。
「夫にイライラしている」というだけでは法定離婚事由に当たらないため、裁判を通じた離婚は難しいです。ただし、前述した通り夫が不貞行為(不倫)をしている場合や、夫から暴力やモラハラを受けている場合などには、裁判で離婚が認められる可能性 があります。
どうしてもストレスに耐えられずに離婚したい場合は、弁護士に相談するのがおすすめです。裁判に向けた準備はもちろん、それ以前に交渉でスムーズな離婚が成立できるように、法的な観点からサポートしてもらえます。
5. 旦那にイライラする妻からのよくある質問
6. まとめ 旦那にイライラしたらさまざまな方法で解決しよう
夫に対してイライラしてしまう理由はさまざまです。「夫の性格や態度が受け入れられない」といった理由のほか、実はホルモンバランスの乱れなどによる心身の不調が原因となっている可能性もあります。また、近年は家事育児だけでなく稼ぐ力まで求められるなど、妻に多くの役割が求められる傾向にあります。人一倍頑張ってしまう人は「頑張らなくては」と自分で背負い過ぎてしまうのかもしれません。
もし夫に対してイライラした場合は、その原因を探り、それに応じた解決方法を試すこと が重要です。伝え方一つで状況が改善することもあるので、諦めずに話し合ってみましょう。
それでも改善できずに耐えられない場合は、離婚をするという選択肢も検討してください。
(記事は2025年1月1日時点の情報に基づいています)