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1. iPhoneなどのスマホを使って浮気調査はできる?
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1-1. iPhoneの位置情報検索による浮気調査とは?
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1-2. iPhoneの行動履歴による浮気調査とは?
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1-3. iPhoneで行動履歴を見る方法
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1-4. 注意点|相手のiPhoneを無断で操作しない
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2. 自分で浮気調査をするために他人のiPhoneを勝手に操作するリスクとは?
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2-1. 無断での録音はリスクがある?
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2-2. 使わなくなったiPhoneを見るのはリスクがある?
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3. iPhoneなどスマホを使った浮気調査で得られた証拠は有効?
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3-1. 離婚や男女問題で有効な証拠とは?
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3-2. 浮気や不倫問題で有効な証拠が求められる理由は?
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4. 個人でiPhoneなどスマホを使った浮気調査をすることはお勧めできる?
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5. 浮気調査で有効な証拠を安全に得たいときの相談や依頼先
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5-1. 離婚や男女問題に詳しい弁護士
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5-2. 探偵
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5-3. 探偵よりも先に弁護士に相談しよう
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6. iPhoneと浮気調査に関してよくある質問
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7. まとめ 配偶者の浮気調査はiPhoneで行うのではなく、弁護士に相談を
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1. iPhoneなどのスマホを使って浮気調査はできる?
iPhoneなどのスマホには、さまざまな個人情報が詰まっています。そのため、浮気を疑っている相手のiPhoneなどの中を見ることで、浮気の証拠をつかめる可能性があります。
iPhoneなどのスマホを使って、自分で浮気調査をしようと思った場合、主に次の4つの方法が考えられます。
通話やメールなどの履歴を確認する
SNSのフォロワー欄を確認する
マッチングアプリがインストールされているかを調べる
iPhoneの機能である位置情報検索や行動履歴の機能を確認する
このうち、iPhoneの機能を用いた位置情報検索と行動履歴について、以下で説明します。
1-1. iPhoneの位置情報検索による浮気調査とは?
相手のiPhone上で設定が有効になっていれば、自分のiPhoneの「探す」アプリを使うことで、検索したいiPhoneの場所を追跡できます。「探す」アプリは位置情報を表示できるApple純正のアプリで、探したい端末の位置情報を地図上に表示することが可能です。
もっとも、この機能を使った場合、基本的には検索したiPhone宛てに位置情報を検索した旨の通知が届きます。
1-2. iPhoneの行動履歴による浮気調査とは?
iPhoneの場合は、よく訪れた場所と頻度、日時などが自動で50日間分記録されており、これを見れば直近の行動履歴がわかります。
なお、iPhoneのこの機能を使ってよく訪れる場所を見るには、顔認証などの認証が必要です。
1-3. iPhoneで行動履歴を見る方法
iPhoneなどのスマホで行動履歴を見る方法は、次のとおりです。
【iPhoneの場合】
①ホーム画面から「設定」のアプリを選んでタップ
②「プライバシー」を選んでタップ
③「位置情報サービス」をタップ
④「システムサービス」をタップ
⑤「利用頻度の高い場所」を選んでタップ
【Androidの場合】
Androidで行動履歴をチェックする場合は、Googleマップのロケーション履歴を使います。ただし、ロケーション履歴は設定でオンになっていなければ行動履歴が記録されません。
1-4. 注意点|相手のiPhoneを無断で操作しない
iPhoneで浮気調査をする場合、相手に無断でiPhoneの中を見ようと考えてしまうかもしれません。しかし、他人のiPhoneを無断で操作する行為は、違法となる可能性が高いものです。これは、配偶者のiPhoneを操作する場合であっても同じです。
配偶者のiPhoneの中の情報を見たいのであれば、必ず配偶者の許可を得て行うようにしましょう。配偶者に隠れて勝手に操作するのは避けるべきです。
浮気を疑っていることを配偶者に伝えて話し合いをすれば、相手が身の潔白を証明するために自らiPhoneの中を見せてくれる可能性もあります。そのような場合には、相手の協力を得て、ここまでに紹介した方法でiPhoneの中の情報を見ることも可能です。
また、配偶者がたとえiPhoneの中を見せてくれなかったとしても、それだけで浮気をしていたという証拠にはなりません。過度に疑いすぎないことも大切です。
2. 自分で浮気調査をするために他人のiPhoneを勝手に操作するリスクとは?
自分で浮気調査をするために他人のiPhoneを勝手に操作することは、たとえ配偶者間であっても違法となるリスクが高い行為です。「配偶者だから許される」「浮気の疑いがあるのだから許される」というものではありません。配偶者でも、浮気の疑いがあっても違法です。
たとえば、無断でiPhoneのロックを解除したり、こっそりと位置を追跡するために位置情報共有アプリをインストールしたりするような行為は、不正アクセス禁止法違反やプライバシー権侵害などとして違法となる可能性が高いです。
また、そもそも配偶者のiPhoneを勝手に操作しようとした場合、失敗した際にそのことが相手に知られてしまいます。その結果、信頼関係を失ったり、トラブルがより激化したりして、以後、相手から余計に警戒されてしまうおそれもあります。
自分で浮気調査をするために、配偶者のiPhoneを勝手に操作することには大きなリスクがあります。軽率な気持ちで行わないようにしましょう。
2-1. 無断での録音はリスクがある?
「浮気の証拠になる音声を録音できれば証拠になる」と考える人は多いでしょう。確かに証拠として採用される録音もあります。しかし、実際のケースでは、録音を証拠にすることは多くの人が考えている以上にハードルが高い行為です。
録音だけでは、その場の細かな状況がわかりません。また、自分では「これは浮気をしている証拠になる」と思い込んでいる音声であっても、弁護士などが客観的に見れば「浮気をしていなくてもこのような音声が録音されることはある」などとして、証拠にすることが難しいと判断されるケースはよくあります。一概に「録音は証拠としての価値が高い」と言えない点に注意しましょう。
また、浮気調査のために、iPhoneのボイスレコーダーアプリなどを利用して室内や車内の音声をこっそりと録音する行為が考えられます。しかし、無断で他人のプライベートなエリアをひそかに録音する行為は、プライバシー権侵害などとして違法となる可能性があるリスクの高い行為です。
このように、無断録音行為はリスクが高いわりに効果が薄い手法だと言えるため、あまりお勧めできません。
2-2. 使わなくなったiPhoneを見るのはリスクがある?
機種変更などで使わなくなったiPhoneがあったとしても、それを勝手にロック解除するなどしてのぞき見る行為は、プライバシー権侵害などの違法行為となる可能性があります。「現在は使っていないから大丈夫」ということにはなりません。
また、iPhoneの場合、使わなくなった端末を久しぶりに開くと現在使用しているiPhoneに通知が届き、勝手に機種変更前のiPhoneにアクセスしようとした事実が本人に知られてしまう可能性があります。
使わなくなったiPhoneだから勝手にのぞき見ても構わないわけではありません。
3. iPhoneなどスマホを使った浮気調査で得られた証拠は有効?
仮にiPhoneの位置情報検索や行動履歴などで何らかの情報が得られても、それだけでは「誰と何の目的でそこにいたのか」まではわからず、決定的な証拠になるとは限りません。位置情報や行動履歴にはさまざまな解釈があり得るため、「浮気目的でそこにいた」と断言できるケースはあまり多くありません。
また、無断で端末を操作するなどして情報を得た場合には、裁判のなかでそれを証拠として用いること自体が認められることは少なくありませんが、証拠として高い価値を持つかどうかは別問題です。さらに、違法な方法で収集した証拠であるとして相手から逆に損害賠償を請求されたり、裁判で証拠として利用しようとしても裁判官の心証が悪くなったりする可能性があります。場合によっては証拠として用いることが認められないケースもあります。
3-1. 離婚や男女問題で有効な証拠とは?
離婚請求や男女問題の解決にあたって有効な証拠には、主に次のようなものがあります。これらの証拠をうまく集めることができれば、有利な結果を得られる可能性が高まるでしょう。
肉体関係を持っていたことがわかる写真や動画、音声
肉体関係を持っていたことがわかるメールやLINE、SNSのメッセージ
ラブホテルのサービス券や領収書
3-2. 浮気や不倫問題で有効な証拠が求められる理由は?
浮気や不倫は、単なる疑いだけでは損害賠償の獲得などができません。
有効な証拠があることで初めて、配偶者の不貞行為があった事実を証明でき、離婚請求や慰謝料請求ができるようになります。逆に、有効な証拠がない場合、相手が浮気や不倫を否定すれば不貞行為があったと認められることが難しくなり、訴訟が長期化したり、最終的に離婚や慰謝料請求が認められない可能性も出てきたりします。
4. 個人でiPhoneなどスマホを使った浮気調査をすることはお勧めできる?
個人で浮気調査をするのは違法となったり、相手に知られてしまったりするリスクが高いものです。そのわりには有効な証拠がつかめるとは限りません。
わざとでもそうでなくても、違法な行為をしてしまうと取り返しがつかないため、個人でiPhoneなどを使った浮気調査をするのはお勧めできません。

相談アリ
得意な弁護士
探せる
5. 浮気調査で有効な証拠を安全に得たいときの相談や依頼先
違法な行為にふれずに有効な証拠を効率よく押さえるためには、まずは専門家に相談するのが一番望ましいです。浮気調査の証拠集めを相談できる専門家は、弁護士や探偵です。
5-1. 離婚や男女問題に詳しい弁護士
弁護士は法律の専門家として、どのような証拠があれば有効かを熟知しています。
浮気トラブルに関して相談すれば、今手元にある証拠がどれだけ使えるか、足りない証拠は何か、証拠を安全かつ適法に集めるにはどうしたらよいかなどについてアドバイスしてくれます。
また、弁護士に浮気トラブルの対応を依頼した場合、離婚や慰謝料請求の手続きを代理人として代わりに行ってくれます。
5-2. 探偵
探偵に依頼すれば、浮気の証拠を代わりにつかんでくれる可能性があります。探偵は浮気調査に慣れているため、自分で証拠をつかもうとするよりも効率的に調査してくれると期待できます。
デメリットは、一般的に費用が高額になりやすい点です。あとで配偶者から慰謝料を獲得しても、探偵費用で赤字になってしまうケースもある点に注意しましょう。
5-3. 探偵よりも先に弁護士に相談しよう
浮気調査や証拠集めとなると、人によってはまず探偵を思い浮かべるかもしれません。しかし、探偵よりも先に弁護士に相談したほうがよいでしょう。
離婚や男女問題を扱う弁護士であれば、どのような証拠が必要かをよく知っています。そのような弁護士に相談した場合、実はすでに証拠が足りていて探偵は必要ないと判明するケースもあります。また、仮に不足している証拠があっても弁護士だけで集められることもあります。
さらに、探偵に依頼するにしても、どのような証拠が不足しているかを弁護士が先に教えてくれることでピンポイントな証拠の獲得を探偵に依頼でき、結果的に探偵費用が節約できる可能性もあります。
最初から探偵に依頼すると、かかる探偵費用がときには100万円を超えてしまうこともあります。しかし、浮気の慰謝料には相場があり、100万円も慰謝料を獲得できない場合もあります。そのような場合には、探偵費用だけでコストが上回る費用倒れになってしまいます。
探偵よりも先に弁護士に相談するメリットは大きいものです。どちらに相談すべきか迷ったら、まずは弁護士に相談し、アドバイスを仰ぐようにしましょう。
6. iPhoneと浮気調査に関してよくある質問
無断でロック解除するなどして相手のiPhoneをのぞき見る行為は、一回だけ、短時間だけなど、少しだけでも許されない行為です。絶対にしないでください。
基本的に相手のiPhoneに通知が届くため、浮気調査をしていると知られる可能性が高いです。
Googleの「スマートフォンを探す」で位置情報を確認できる場合もあるものの、適法な方法で相手に知られずに行うのは困難なため、お勧めできません。
相手からプライバシー侵害などを理由として損害賠償請求を受ける可能性があるほか、信頼関係が失われたり過度に警戒されるようになったりするなどのリスクがあります。無断でスマホを見るメリットよりもデメリットのほうが大きいです。
iPhoneの監視モードは、法人が従業員に端末を持たせる際に利用することが想定されたモードです。個人で使うものではありません。
iPhoneに位置情報共有や監視を目的とした不審なアプリが入っていないか確認する、身に覚えのない通知に用心する、端末に他人が勝手に触れた形跡がないかチェックする、などの点に注意してみましょう。
7. まとめ 配偶者の浮気調査はiPhoneで行うのではなく、弁護士に相談を
iPhoneでの浮気調査は、相手の同意を得ていない限りは適法な範囲で行うのが難しく、基本的にはお勧めできない方法です。
配偶者の浮気が疑われる場合は、自分でiPhoneでの浮気調査をしなくても、ほかの方法で証拠を集めるなどして浮気があったかどうかを確かめられます。
浮気の証拠については、離婚や男女問題を豊富に扱う弁護士に相談することで、効率的に有効な証拠を集められる可能性が高まります。
配偶者の浮気を疑ったら、まずは弁護士に相談しましょう。
(記事は2025年9月1日時点の情報に基づいています)