-
1. 離婚して幸せになれるのはどんな人?
-
1-1. 経済的に自立している人
-
1-2. 精神的に自立している人
-
1-3. 離婚後の楽しみがある人
-
1-4. 離婚について協力的な家族や友人がいる人
-
1-5. 計画的に離婚の準備を進められた人
-
1-6. 納得できる条件で離婚できた人
-
2. 離婚して幸せに感じるのはどんなとき?
-
2-1. ストレスからの解放を感じたとき
-
2-2. 自分のためにお金や時間を使えるようになったとき
-
2-3. 子どもの笑顔が増えたとき
-
2-4. 新しいパートナーができたとき
-
3. 自分の幸せのため、すぐにでも離婚すべきケース
-
3-1. DVを受けている場合
-
3-2. モラハラを受けている場合
-
3-3. 子どもが虐待されている場合
-
4. 幸せな離婚のために必要なこと
-
4-1. 離婚すべきかどうかを冷静に判断する
-
4-2. 離婚後の準備を整える|生活費・仕事・家・子どものことなど
-
4-3. 頼れる人にサポートをお願いする|家族・親族・友人など
-
4-4. 有利な条件での離婚を目指す|優先順位を付けてバランスよく交渉する
-
4-5. 離婚公正証書を作成する
-
4-6. 法定離婚事由の証拠を確保する
-
4-7. 弁護士に相談する
-
5. 離婚後の生活をより幸せなものにするためにすべきこと
-
6. 幸せな離婚をサポートするために、弁護士ができること
-
7. 幸せな離婚に関連する質問
-
8. まとめ 離婚後に幸せになるには焦らず、その後の生活についてよく検討すること
無料相談OK 事務所も!
離婚問題に強い弁護士を探す
1. 離婚して幸せになれるのはどんな人?
離婚によって幸せになるためには、離婚後の生活に向けた準備を整えることが大切です。以下のような状況にある人は、離婚後に幸せな人生を送れる可能性が高いでしょう。
1-1. 経済的に自立している人
専業主婦(主夫)など、自分の収入がない(少ない)人は、その状態のまま離婚すると、経済的に苦労する可能性が高いです。
これに対して、安定した収入の得られる仕事を見つけるなどして、経済的に自立した状態で離婚すれば、離婚後もお金の面で苦労することが少なくなり、幸せな生活を送れる可能性が高くなります。
1-2. 精神的に自立している人
相手に対して精神的に依存した状態では、離婚しても寂しさが募ってしまうなど、辛い思いをする場面が多くなるでしょう。一方で、相手から精神的に自立していれば、離婚して独り身になっても心が安定し、離婚後の生活において幸せを感じやすくなります。
1-3. 離婚後の楽しみがある人
離婚をすると、自分の時間を確保しやすくなります。しかし、その時間を有意義に使えないと、むしろ虚しさを感じることもあります。
趣味や交流、仕事など、離婚後に取り組みたいことがあれば、増えた時間を活用して充実した日々を送ることができるでしょう。
1-4. 離婚について協力的な家族や友人がいる人
離婚後は、配偶者のサポートがなくなるため、何かと苦労が増えます。特に、ワンオペ育児に悩む人は少なくありません。
協力的な家族や友人がいる場合は、そのサポートによって負担が軽減され、離婚後の生活がより幸せなものになる可能性が高まります。
1-5. 計画的に離婚の準備を進められた人
無計画な離婚が原因で、後悔するケースは少なくありません。「相手に対する愛情が残っていた」「離婚条件が自分にとって不利だった」など理由はさまざまですが、いずれも離婚を急ぎ過ぎた結果といえます。
離婚後の生活を幸せにするためには、感情面や金銭面、子どもの将来など、あらゆる準備を整えることが重要です。しっかりと計画を立ててから離婚に踏み切れば、離婚後の生活をより充実したものにできるでしょう。
1-6. 納得できる条件で離婚できた人
夫婦が離婚する際には、以下のような離婚条件を決める必要があります。
財産分与
年金分割
慰謝料
親権
養育費
面会交流
これらの離婚条件については、納得できるまで粘り強く交渉することが大切です。条件面で不満が残ったまま離婚すると、離婚後に後悔する可能性が高くなります。
納得できる条件で離婚することができれば、離婚後の生活が楽になり、幸せを感じる場面も増えるでしょう。
2. 離婚して幸せに感じるのはどんなとき?
離婚後は、離婚前にはなかった幸せを感じます。たとえば、以下のようなときに幸せを感じる人が多いです。
2-1. ストレスからの解放を感じたとき
離婚すると、相手と顔を合わせる必要がなくなるため、日常生活で感じていたストレスから解放されます。離婚をきっかけに気持ちが軽くなり、幸福度が高まる人もいるでしょう。
2-2. 自分のためにお金や時間を使えるようになったとき
離婚によって配偶者との共同生活が解消されると、自分のために使えるお金や時間が大幅に増えます。自分がやりたいことに打ち込めるようになった結果、幸福度が高まったと感じる人が多いようです。
2-3. 子どもの笑顔が増えたとき
夫婦仲の悪さは、想像以上に子どもに伝わります。親の仲が悪いと、子どもにとっても大きなストレスになります。
離婚することで親の不仲を感じなくなれば、子どもの笑顔が増えるかもしれません。子どもの笑顔は、親にとっての幸せにつながります。
2-4. 新しいパートナーができたとき
結婚している間は、配偶者以外の異性と性的関係を結ぶことはできません。不貞行為に該当し、離婚や慰謝料を請求されるおそれがあるためです。
離婚が成立した後は、不貞行為の制約から解放され、新しいパートナーを探すことができるようになります。自分のことを真に理解してくれるパートナーが見つかれば、離婚後の生活における幸福度が大きく高まるでしょう。
3. 自分の幸せのため、すぐにでも離婚すべきケース
自分が思っているよりも状況が深刻で、すぐに離婚すべきケースもあります。以下に当てはまる場合は、離婚を検討してください。
3-1. DVを受けている場合
配偶者からDV(暴力)を受けている場合は、自分の身を守るため、すぐにでも離婚すべきです。実家に身を寄せる、DVシェルターに避難するなどして、一刻も早く配偶者と別居してください。
別居後はスムーズに離婚を成立させるため、弁護士のサポートを受けながら離婚手続きを進めましょう。
3-2. モラハラを受けている場合
配偶者からモラハラ(精神的な暴力)を受けている場合も、速やかに離婚することをおすすめします。辛い思いをしながら配偶者と一緒に暮らし続ける必要はありません。実家に身を寄せたり、弁護士に相談したりして対応しましょう。
3-3. 子どもが虐待されている場合
配偶者から子どもが虐待を受けている場合も、子どもの身を守るために一刻も早く別居すべきです。児童相談所虐待対応ダイヤル(189)に電話をかければ、子どもに対する虐待について、専門の相談員に相談することができます。
4. 幸せな離婚のために必要なこと
幸せな形で離婚するためには、離婚成立に至るまでの事前準備がきわめて重要です。以下に挙げるポイントを踏まえながら、離婚に向けた準備を整えましょう。
4-1. 離婚すべきかどうかを冷静に判断する
離婚には、メリットとデメリットの両面があります。自分の時間が増えることなどはメリットですが、相手の経済力に頼れなくなる点や、育児がワンオペ化しやすい点などはデメリットでしょう。
離婚することによって後悔しないかどうか、メリットとデメリットを比較した上で冷静に判断することが大切です。
4-2. 離婚後の準備を整える|生活費・仕事・家・子どものことなど
離婚後の生活を幸せにするためには、事前の準備が欠かせません。特に、生活費の目処を立てることや、安定した収入を得られる仕事を見つけることが大切です。
また、収入に見合った家賃の住居を確保したり、子どもの通学について計画したりと、具体的に生活を見据えた準備を進めましょう。
4-3. 頼れる人にサポートをお願いする|家族・親族・友人など
お金や育児の面で、離婚後の生活が大変になりそうな場合は、あらかじめ頼れる人にサポートをお願いしましょう。家族、親族、友人など、支えてくれる人が多ければ多いほど、離婚後に幸せな生活を送りやすくなります。
4-4. 有利な条件での離婚を目指す|優先順位を付けてバランスよく交渉する
離婚後の生活を充実させるためには、お金や子どものことなど、離婚条件を有利に取り決めることが重要です。
ただし、自分の希望を一方的に主張しても、相手が納得するとは限りません。譲れない条件はしっかり主張し、重要度が低い部分は譲歩するなど、優先順位をつけてバランスよく交渉することが大切です。
4-5. 離婚公正証書を作成する
相手との間で合意した離婚条件については、離婚公正証書を作成して明確化しましょう。離婚公正証書は、公証役場で作成することができます。
離婚後のトラブルとして非常に多く見られるのが、財産分与や養育費などの不払いです。離婚公正証書を作成しておけば、相手が財産分与や養育費などを支払わなかった場合に、スムーズに回収することができます。
4-6. 法定離婚事由の証拠を確保する
相手が離婚に反対する可能性がある場合は、裁判を通じて強制的に離婚を成立させることも視野に入れなければなりません。裁判所に離婚を認めてもらうには、以下のいずれかの法定離婚事由を立証する必要があります(民法770条)。
不貞行為(いわゆる不倫)
悪意の遺棄(無断での別居、生活費を入れないなど)
配偶者の生死が3年以上不明である
配偶者が強度の精神病に罹り、回復の見込みがない(2026年5月までに削除される予定)
その他、婚姻を継続し難い重大な事由
離婚訴訟では、裁判所は主に証拠に基づいて法定離婚事由の有無を判断します。上記のいずれかの法定離婚事由について、客観的な証拠をできる限り確保しておきましょう。
4-7. 弁護士に相談する
離婚手続きは、早めに弁護士に相談することで安心して進められます。弁護士に相談することで、適切な離婚条件の内容や手続きの流れ、調停や訴訟の際の注意点などについてアドバイスを受けることができます。
さらに、弁護士に正式に依頼すれば、代理人として手続きを進めてもらえるため、労力やストレスが大幅に軽減されます。その結果、有利な条件でスムーズに離婚が成立する可能性が高まります。

相談アリ
得意な弁護士
探せる
5. 離婚後の生活をより幸せなものにするためにすべきこと
離婚後に幸せな生活を送るためにも、生きがいになるものを見つけておきましょう。趣味、友人との交流、子育て、仕事など何でも構いません。全力で打ち込めるものを見つけておけば、離婚後の時間が充実します。
離婚後の生活において経済的に不安がある場合は、行政の支援制度の利用を検討しましょう。特に一人親になったら、児童扶養手当、ひとり親控除、自治体独自の支援制度など、さまざまな制度を利用できる可能性があります。自治体の窓口などに相談して、利用できる支援制度があるかどうかを確認してください。
6. 幸せな離婚をサポートするために、弁護士ができること
幸せな形で離婚するためには、弁護士のサポートが役立つこともあります。弁護士は、以下に挙げるような対応を通じて、幸せな離婚に向けたサポートを行っています。
適正な離婚条件の内容を検討し、その実現に向けて相手と粘り強く交渉する
法定離婚事由や希望する離婚条件を主張するに当たって、その主張を補強する証拠の確保をサポートする
離婚に向けた相手との交渉や裁判手続き(調停や訴訟など)を代行する
弁護士のサポートを受けることにより、適正な条件で離婚が成立する可能性が高まります。
7. 幸せな離婚に関連する質問
相手と一緒に過ごす必要がなくなってストレスが減った、自由な時間が増えた、新しいパートナーを見つけることができたなど、離婚した人はさまざまな形で幸せを感じています。
離婚を急ぎすぎると、経済的に困窮したり、時間を持て余したり、離婚条件に不満が生じたりして、不幸を感じることがあります。
大切なのは、焦らずに納得できる形で離婚を進めることです。そのためには、弁護士のサポートを活用するのが効果的です。
8. まとめ 離婚後に幸せになるには焦らず、その後の生活についてよく検討すること
離婚後に幸せな生活を送るためには、事前の準備が欠かせません。もし離婚を決めたのであれば、離婚後の生活を具体的にイメージし、支えてくれる人を見つけたり、離婚条件を適切に決めたりすることが重要です。
有利な条件でスムーズに離婚を進めたい場合は、弁護士に相談することが役立ちます。経験豊かな弁護士にアドバイスをもらうことで、離婚後の生活をより充実させるためのサポートを受けられます。
(記事は2025年7月1日時点の情報に基づいています)