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妊娠中に浮気! 夫が裏切る理由 離婚すべき? 対処法を解説

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妊娠中に浮気が発覚しても結論を急ぐ必要はありません(c)Getty Images
妊娠中は夫婦での性生活がなくなったり、妻が里帰りしたりなどの理由で、夫が浮気をしやすくなります。浮気を許すのか、許さずに離婚するのかなど様々な選択肢がありますが、大事な時期なので、慎重に検討すべきです。浮気が発覚したときの対処法などを弁護士が解説します。
目 次
  • 1. 妊娠中に夫が浮気をする理由
  • 1-1. 性生活がなくなった
  • 1-2. 妻の関心が子どもになり寂しい
  • 1-3. 出産の不安から現実逃避したい
  • 1-4. 妻の里帰り出産で一人になった
  • 1-5. 妊娠前から浮気をしていた
  • 2. 妊娠中に夫の浮気が発覚した場合の対処法
  • 2-1. 浮気の証拠を集める
  • 2-2. 夫と話し合いを行う
  • 2-3. 誓約書で浮気しないと約束させる
  • 2-4. 浮気が許せないのであれば、離婚や慰謝料請求を検討
  • 3. 妊娠中の浮気での慰謝料の相場は?
  • 3-1. 100万~300万円が相場
  • 3-2. 浮気の慰謝料を請求する方法
  • 3-3. 浮気の慰謝料請求をする際の注意点
  • 4. 妊娠中の浮気で夫を許すべき?
  • 4-1. 夫が反省しているなら修復できる可能性がある
  • 4-2. 一緒にいることが苦しいなら別居を検討する
  • 4-3. 判断が難しいなら離婚を先送りにする
  • 4-4. 離婚を決意したなら準備を整える
  • 4-5. まずは無事に出産することを考える
  • 5. 妊娠中の浮気で離婚する場合の注意点
  • 6. 妊娠中の夫の浮気が発覚した際に弁護士に相談するメリット
  • 7. 妊娠中の浮気に関連して、よくある質問
  • 8. まとめ 妊娠中に浮気が発覚しても結論を急がないこと
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1. 妊娠中に夫が浮気をする理由

なぜ夫は、妻が妊娠中という大事な時期に浮気をするのでしょうか。よくある理由を説明します。

1-1. 性生活がなくなった

妊娠によって妻との性生活がなくなり、自分の性欲を満たすために他の女性との性行為に走ってしまうケースがあります。この場合、浮気は単なる性欲の発散であり、夫婦関係自体は良好であることが多いです。性生活の不満から浮気に走る夫も少なくなく、コミュニケーション不足が影響していることもあります。

1-2. 妻の関心が子どもになり寂しい

妻の関心が全てお腹の中の子どもに向いていて、自分は相手にされなくなって寂しいからといった理由で、浮気に走ってしまう夫もいます。

1-3. 出産の不安から現実逃避したい

浮気を正当化する理由にはなりませんが、妊娠や出産の重圧や父親になる不安から現実逃避したいと感じる夫もいます。これらの不安に押し潰される前に、浮気をして気分転換をしようとする心理が働くことがあるようです。

1-4. 妻の里帰り出産で一人になった

妻が里帰り出産で家を空けている間、夫は一人の時間が増えます。この自由な時間を使って浮気をするケースもあります。日常から解放され、羽を伸ばしたくなる気持ちから浮気に走ることが多いです。この場合、夫本人だけでなく、周囲の人間が悪い影響を与えていることもあります。

1-5. 妊娠前から浮気をしていた

妻が妊娠する前から浮気をしていた場合、妻の妊娠中であろうと関係なく浮気を続けてしまうことがあります。このような場合、浮気は一時的な感情や状況の変化に関わらず、夫の性格や価値観に基づいて継続されることが多いです。

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2. 妊娠中に夫の浮気が発覚した場合の対処法

妊娠中に浮気が発覚した場合、すぐにでも夫を責めたくなりますが、まずは冷静になりましょう。ここでは妊娠中に夫の浮気が発覚した場合の対処法を紹介します。

2-1. 浮気の証拠を集める

浮気の証拠を集めることが先決です。証拠があれば、相手は言い逃れができず、慰謝料請求や離婚請求がしやすくなります。場合によっては、周囲(友人、知人、家族等)の協力で浮気の証拠を集めることも有益です。浮気を立証するために有効な証拠は、下記のようなものです。

  • 不貞相手とホテルに出入りする際の写真

  • 不貞相手との性行為時の写真や動画

  • 不貞相手とのメールやLINEのやり取り

  • 配偶者や不貞相手が不貞行為を自白した発言の録音データ

  • 携帯電話や車のGPSの履歴

  • 調査会社の報告書

重要なのは、浮気を問い詰める前に証拠を集めておくことです。証拠がない状態で相手を問い詰めると相手が警戒し、その後証拠を集めることが難しくなるためです。

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2-2. 夫と話し合いを行う

証拠が集まった時点で夫と話し合いを行います。浮気の証拠を提示することで、相手も言い逃れができなくなります。夫との話し合いでは、なぜ浮気をしたのか、今後どうするのかを冷静に話し合うことが重要です。

冷静に話し合うのが難しい場合には、友人や知人、家族等の第三者を同席させるのも一案です。

2-3. 誓約書で浮気しないと約束させる

離婚しないのであれば、今後不倫をしないことを誓約させるために、誓約書を書いてもらうことが効果的です。誓約書には、不倫をしないという内容に加え、万が一再び不倫をした場合や、不倫相手と接触した場合の違約金について記載することが一般的です。

さらに、夫にその場で浮気相手に電話をさせ、浮気相手と別れさせる方法も効果的な手段の一つです。

2-4. 浮気が許せないのであれば、離婚や慰謝料請求を検討

浮気が許せないのであれば、離婚を検討することになります。また夫だけでなく、浮気相手にも慰謝料を請求することが可能です。

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3. 妊娠中の浮気での慰謝料の相場は?

3-1. 100万~300万円が相場

離婚する場合は200万円から300万円、離婚しない場合には100万円程度の慰謝料が相場です。妊娠中の浮気は悪質度が高いため慰謝料が高額になりやすい傾向にあります。

不倫慰謝料の相場を図解。不倫が原因で離婚をした場合、慰謝料の相場は200万円〜300万円。妊娠中の浮気は悪質性が高いため、金額が上がる要素となりえます。
不倫慰謝料の相場を図解。不倫が原因で離婚をした場合、慰謝料の相場は200万円〜300万円。妊娠中の浮気は悪質性が高いため、金額が上がる要素となりえます。

3-2. 浮気の慰謝料を請求する方法

一般的には、夫の浮気相手の自宅に慰謝料請求の内容証明郵便を送ることから始まります。その後、浮気相手と交渉し、慰謝料の金額を決め、最終的には合意書などの書面を交わして慰謝料を支払ってもらいます。

交渉が決裂し、納得できない場合は訴訟(裁判)に進むことがあります。訴訟では、不貞行為を証明するための客観的な証拠が重要となります。

3-3. 浮気の慰謝料請求をする際の注意点

浮気の証拠がない状態で相手を問い詰めるのはやめましょう。証拠を隠されてしまうと、その後の証拠集めが難しくなります。また、浮気相手の自宅や職場にいきなり押しかけたり、浮気について第三者に話すこともやめておきましょう。場合によっては刑事責任を問われます。

さらに、浮気相手が慰謝料を支払った場合、夫に対して求償権を行使し、自分が支払った慰謝料の一部を負担させることができます。しかし、夫と離婚しない場合、夫が慰謝料を負担すると家計にマイナスの影響が出るため浮気相手に求償権を放棄してもらうことも重要です。

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4. 妊娠中の浮気で夫を許すべき?

妊娠中に浮気をされたことを許せるかどうかは自分次第です。しかし、判断に迷う場合には下記を参考にしてみてください。

4-1. 夫が反省しているなら修復できる可能性がある

夫が反省し、浮気相手と別れてやり直す気があるのなら修復の可能性があります。夫の行為を許すにせよそうでないにせよ、前述の通り、夫に誓約書を作成させるなど防止策を講じることが効果的です。

4-2. 一緒にいることが苦しいなら別居を検討する

どうしても夫が許せない、夫と一緒にいることが苦しいなら別居を検討してもいいと思います。夫と別居することで冷静になり、離婚すべきか否かについて判断しやすくなるでしょう。

なお、別居中は、夫に対して婚姻費用を請求することを忘れないでください。婚姻費用とは、別居中に、収入が多い方の配偶者が、収入が低い方の配偶者に対して、毎月支払うべき生活費のことを指します。

4-3. 判断が難しいなら離婚を先送りにする

結論が出せない場合は、離婚を一旦先送りにするのも一つの選択肢です。例えば、出産後、育児が落ち着いたり、仕事を再開して夫なしの生活ができる環境が整ってから離婚を考えることもできます。

また、離婚のタイミングを見計らっているうちに、相手を許す気持ちが芽生えることもあります。

4-4. 離婚を決意したなら準備を整える

離婚を決意したら、生活の準備をしっかり整えましょう。住まいや引越しの必要性、仕事の有無、今後の収入の確保などを考えておくことが大切です。

住まいについては、実家に頼ることも一つの選択肢です。また、離婚の原因が相手にある場合は、状況によっては相手に自宅を明け渡すよう求めることも可能です。ただし、交渉には法的な知識が必要になることもあるため、弁護士に相談すると安心です。

パート勤務や専業主婦の人は、離婚後の生活を見据え、事前に準備を進めることが大切です。妊娠中の場合は、出産後に落ち着いてからの就職を考えたり、事前に情報収集をしておくとよいでしょう。将来的な就職を見据えて資格取得の勉強をするのも一つの方法です。ブランクがある場合は、正社員登用を前提とした紹介予定派遣なども選択肢の一つです。いずれにしても、無理のない範囲で準備を進め、計画的に行動することが重要です。

また、一人親を対象とした公的支援制度もあります。どの制度が利用できるのかを事前に調べておくと、経済的な不安を軽減できるでしょう。

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4-5. まずは無事に出産することを考える

色々考えてもすぐに結論が出ないこともあります。まずは、無事に出産することを考えることが重要です。離婚は出産後でもできます。出産は、母体に負担が大きく、場合によっては今後子どもを持つチャンスに恵まれない可能性もあるので、まずは子どもを無事に出産することが大切です。

5. 妊娠中の浮気で離婚する場合の注意点

妊娠中に夫の浮気が発覚したら、非常に辛いです。しかし、後先を考えずにすぐ離婚しないようにしましょう。離婚条件や離婚後の生活設計について、十分に検討すべきです。

特に、出産費用の負担や、親権がどちらに帰属するのか、面会交流の有無やその内容についても夫と十分に話し合い、お互いの意向を確認しておきましょう。離婚後の生活がスムーズに進むよう、事前に準備を整えることが、自分と子どもにとって最良の選択を導くことにつながります。

6. 妊娠中の夫の浮気が発覚した際に弁護士に相談するメリット

妊娠中に夫の浮気が発覚し、どうすればいいかわからない場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は離婚や慰謝料請求について法的な観点からアドバイスをしてくれるだけでなく、配偶者との交渉や調停、裁判の代理人としても対応してくれます。

弁護士に相談できる内容は離婚問題全般となりますが、代表的なものを紹介します。

  • 離婚したい

  • 配偶者や不貞相手に対して慰謝料を請求したい

  • 配偶者から慰謝料請求を受けた

  • 慰謝料の相場を知りたい

  • 慰謝料を減額したい

  • 親権を獲得したい

  • 財産分与を獲得したい

  • 子どもとの面会交流について取り決めをしたい

  • 不倫の証拠集めのアドバイスが欲しい

離婚や慰謝料請求をするか迷っている段階でも相談可能です。現在の状況の整理や今後の見通しを示してもらえるので、今後どうするのか決める際にも有効です。夫と修復するにせよ、離婚や慰謝料請求するにせよ、一度相談してみるといいでしょう。

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7. 妊娠中の浮気に関連して、よくある質問

Q. 妊娠中に浮気しやすい夫の特徴とは?

精神的に幼い、性生活に積極的、日頃から嘘をつくことに抵抗がない、時間やお金に余裕があるなどの特徴が挙げられます。

Q. 妊娠中の浮気の兆候は?

スマホを手放さずにトイレやお風呂にまで持ち込む、子どもに関することをすべて妻に任せようとする、里帰り中に妻の実家にこない、急に妻を気遣うようになるなどの行動をとるようになったら、夫の浮気を疑ってもいいかもしれません。

Q. 妊娠中の浮気を防ぐには?

女性は無事に子どもを出産することを何より優先すべきなのはもちろんですが、夫と性生活について話し合う、夫婦のコミュニケーションをおろそかにしない、父親としての自覚を芽生えさせるために一緒に出産の準備をするといった対策を取ることが、夫の浮気を防止するためには有益です。

8. まとめ 妊娠中に浮気が発覚しても結論を急がないこと

妻の妊娠中は、様々な理由で夫が浮気をしやすくなります。浮気を許すか許さないかは人それぞれですが、確定的な証拠を得る前に夫を問い詰めたりするのは得策ではありません。妻の誤解の可能性や、夫に言い逃れをされてしまう可能性があります。

証拠を掴んだうえで、今後どうするかはゆっくり考えましょう。結論を出すのは、出産が済んでからでも、仕事に復帰してからでも構いません。悩みごとがあったら弁護士に相談してください。弁護士は、離婚に関する法的なアドバイスや、夫との離婚交渉などを依頼できます。二度と浮気しないように違約金を設定した誓約書を書かせるのも有効です。

(記事は2025年9月1日時点の情報に基づいています)

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