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1. 不倫が疑われる旦那のスマホの使い方
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2. SNSを通して不倫を見つける方法
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2-1. パートナーと同じSNSを利用してつながっているユーザーを調べる
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2-2. 疑わしい人物とパートナーの行動が一致してないか監視する
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3. SNSのやり取りは不倫の証拠になる?
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3-1. 離婚や慰謝料請求が認められる不倫とは
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3-2. 不貞行為の証拠となるもの
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3-3. SNSは疑わしい人物を見つけるのに役立つが、証拠まではつかめない
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4. SNSで不倫の証拠を集める際の注意点
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4-1. パートナーのIDやパスワードを利用して、配偶者のスマホやSNSにログインしない
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4-2. ログイン後に自分にデータ転送をしない
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4-3. 証拠を得る前にパートナーや不倫相手に問い詰めない
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4-4. SNSで不倫の事実をばらさない
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5. SNS不倫の疑いがある場合にすべきこと
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5-1. 弁護士に相談する
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5-2. 証拠を集める
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5-3. パートナーと話し合う
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5-4. 離婚をする場合は慰謝料を請求する
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5-5. 離婚しない場合は誓約書を書かせて不倫を防止する
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6. SNS不倫に関連して、よくある質問
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7. まとめ SNSだけでは根拠が弱いので、本格的な不倫調査が必要
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1. 不倫が疑われる旦那のスマホの使い方
不倫が疑われる旦那のスマホの使い方として、下記のようなことが挙げられます。一つでも当てはまる場合は、不倫を疑った方がよいかもしれません。
スマホを見る頻度が増えた
スマホを手放さなくなった
お風呂やトイレにスマホを持ち込むようになった
スマホやアプリにロックをかけるようになった
SNSの更新頻度が増えた
二人でいるときにスマホを見なくなった
ロック画面にLINEの通知が表示されなくなった
スマホを裏返しておくようになった
不倫をしている人の多くは、スマホや通知画面を見せないようにします。
2. SNSを通して不倫を見つける方法
配偶者が頻繁にやり取りしているSNSアカウントをチェックすることで、不倫の可能性を探ることができます。ここでは、SNSを使って不倫を見つける方法を紹介します。
2-1. パートナーと同じSNSを利用してつながっているユーザーを調べる
パートナーと同じSNSに別名義で登録し、やり取りしているアカウントをチェックするのも有効な手段です。場合によっては、シェア機能や「いいね」の履歴を確認することで、特定の異性と親密な関係にあるかを探ることができます。X(旧Twitter)だけでなく、Instagramなど複数のプラットフォームを確認するとよいでしょう。特定の相手の投稿に対して、過剰に親密なやり取りをしている場合は、不倫を疑うサインとなります。
2-2. 疑わしい人物とパートナーの行動が一致してないか監視する
疑わしい人物のSNSをチェックし、パートナーと同じ場所に出かけていないか、投稿された写真にパートナーの持ち物が写っていないかを確認するのも、不倫相手を特定する手がかりになります。特に、同じ時間帯・同じ場所で投稿が重なっている場合は、不倫の可能性が高いと言えるでしょう。
3. SNSのやり取りは不倫の証拠になる?
3-1. 離婚や慰謝料請求が認められる不倫とは
SNS上で親密なやり取りをしているだけでは、法的に「不倫(不貞行為)」と認められません。離婚請求や慰謝料請求をするためには、配偶者以外の異性と性行為またはそれに類似する行為を行った証拠が必要です。
不貞行為が原因で慰謝料を請求する場合、相場は離婚するかどうかによって異なります。離婚する場合は250万円から300万円、離婚しない場合は100万円から150万円程度です。
3-2. 不貞行為の証拠となるもの
不貞行為を立証するための代表的な証拠には、以下のようなものがあります。
不貞相手とホテルに出入りする際の写真
不貞相手との性行為時の写真や動画
不貞相手とのメールやLINEのやり取り
配偶者や不貞相手が不貞行為を認めた録音
GPSの履歴
探偵や調査会社の報告書
自分で配偶者や不倫相手を尾行するのは簡単ではありません。尾行に気づかれてしまうリスクもあるので、証拠の確保は探偵に依頼することをおすすめします。
3-3. SNSは疑わしい人物を見つけるのに役立つが、証拠まではつかめない
SNSは、不倫の直接的な証拠にはなりにくいですが、浮気相手を特定する手がかりにはなります。例えば、以下のような「匂わせ投稿」が見つかることがあります。
配偶者と関係のあるアイテムが写っている投稿
同じ場所にいたことが分かる投稿
配偶者の姿が一部映っている投稿
SNSで不倫の疑いが強まった場合は、より確実な証拠を集めることが重要です。
4. SNSで不倫の証拠を集める際の注意点
SNSを活用して証拠を探したくなりますが、やり方を誤ると違法行為に該当するリスクがあります。また、慎重に行動しなければ、配偶者に警戒されて証拠が消される可能性もあります。ここでは、SNSで不倫の証拠を集める際に注意すべきポイントを解説します。
4-1. パートナーのIDやパスワードを利用して、配偶者のスマホやSNSにログインしない
DMやメッセージ履歴を確認すれば、性的関係を示唆するやり取りが見つかるかもしれません。しかし、他人のIDやパスワードを無断で使用してログインする行為は「不正アクセス禁止法」に違反する犯罪となります。
仮に、不倫の証拠をつかんだとしても、逆に自分が刑事責任を問われるリスクがあります。たとえ配偶者であっても、無断でアカウントにアクセスする行為はいけません。
4-2. ログイン後に自分にデータ転送をしない
万が一、配偶者のSNSやスマホにログインできた場合でも、そのデータを自分のスマホやパソコンに保存したり転送したりするのは危険です。不正アクセスによって得た情報を保持すること自体が、違法行為の証拠となる可能性があるためです。
LINEやSNSのスクリーンショットを保存したり、自分のメールに送信することもリスクが伴います。裁判での証拠として使用できないばかりか、違法行為を行った証拠として逆に不利になることもあるため注意しましょう。
4-3. 証拠を得る前にパートナーや不倫相手に問い詰めない
SNS上で不審なやり取りを発見したからといって、すぐに配偶者や不倫相手を問い詰めてはいけません。この段階ではまだ確実な証拠とは言えず、相手に言い逃れされる可能性が高いためです。
警戒した相手がアカウントを削除したり、投稿を非公開にしたりすることで、今後の証拠収集が困難になるリスクもあります。不倫を問い詰めるのは、完璧な証拠を手に入れてからにしましょう。
4-4. SNSで不倫の事実をばらさない
不倫相手への仕返しで実名を公表したりするのはやめましょう。不倫相手の実名を挙げたり、特定できるような投稿をしたりすることは「名誉毀損」や「プライバシーの侵害」に該当する可能性があります。
SNSはあくまで手がかりを集めるツールのひとつとして利用するに留め、不倫相手を攻撃したりすることのないようにすべきです。

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5. SNS不倫の疑いがある場合にすべきこと
配偶者に不倫の疑いがある場合、感情的にならず、冷静に対応する必要があります。ここでは、SNS不倫の疑いがあるときにすべきことを解説します。
5-1. 弁護士に相談する
弁護士に相談することで、離婚や慰謝料請求などの法的手続きをスムーズに進めることができます。弁護士は、配偶者との交渉や調停、裁判の代理人としても対応できるため、一人で悩まずに専門家の力を借りるのが賢明です。
弁護士に相談できる内容は、以下のように多岐に渡ります。
離婚の意思を固めた場合の手続きや進め方
配偶者や不倫相手への慰謝料請求の可否や方法
慰謝料の相場や適正額の確認
親権や財産分与の獲得に関するアドバイス
子どもとの面会交流の取り決め方
不倫の証拠をどのように集めるべきか
離婚や慰謝料請求を迷っている段階でも相談可能です。現状を整理し、今後の見通しを立てることで、最適な選択ができるでしょう。夫婦関係を修復する場合も、離婚や慰謝料請求をする場合も、専門家の意見を聞いておくと安心です。
5-2. 証拠を集める
SNSのやり取りだけでは不倫の証拠として不十分なため、より確実な証拠を集めることが重要です。例えば、SNSの投稿から不倫相手の住んでいる地域や勤務先、匂わせ投稿を確認し、配偶者の行動と照らし合わせることで手がかりを得られます。
個人での調査が難しい場合は、探偵に依頼するのも有効です。不倫の証拠としては、ホテルへの出入り写真、LINEのやり取り、GPS履歴、調査報告書などが有力です。
5-3. パートナーと話し合う
不倫をやめる意思があるのか、それとも離婚を望んでいるのか、パートナーと冷静に話し合いましょう。感情的にならず、事実を確認しながら、今後の方向性について慎重に考えたうえで話し合いを進めることが、最善の解決につながります。
5-4. 離婚をする場合は慰謝料を請求する
パートナーと離婚する場合、不貞行為を理由に慰謝料を請求することが可能です。慰謝料の請求先は、配偶者だけでなく、不倫相手にも請求できます。離婚する場合の慰謝料の相場は250万円から300万円です。相手が支払いに応じない場合は、弁護士に交渉を代理してもらいましょう。
5-5. 離婚しない場合は誓約書を書かせて不倫を防止する
離婚を選ばない場合は、再発を防ぐために誓約書を作成するのが有効です。誓約書には、以下のような内容を盛り込むことが一般的です。
今後、不倫をしないことを明言する
再び不倫をした場合の違約金を設定する
不倫相手と二度と連絡を取らないことを約束させる
さらに、その場で不倫相手へ電話をさせ、関係を断たせる方法もあります。不倫相手に対して慰謝料請求を行い、関係を清算させる手段も検討できるでしょう。離婚しない場合でも、再発防止策をしっかり講じることが、夫婦関係を修復するための大きなポイントとなります。
6. SNS不倫に関連して、よくある質問
LINEにロックをかけている、通知を非表示にしている、トーク履歴を削除している、特定の友達の表示名を変えているなどの行動は怪しいといえます。
スマホ、特にLINEは不倫の証拠が多く含まれている可能性があります。しかし、無断でパスワードを使ってログインする行為は不正アクセス禁止法に違反する可能性が高いため、絶対に避けるべきです。
配偶者に「スマホを見せてほしい」「LINEのやり取りを確認させてほしい」と依頼する方法が有効です。拒否された場合、それ自体は証拠になりませんが、不倫を疑う材料にはなるでしょう。
他人のスマホを監視したり、遠隔操作したりすることはできないため、不倫を直接的に防止する方法はないかもしれません。不倫の防止には、信頼関係を築くことが最も重要であり、お互いが納得できるルールを設けることが効果的です。
7. まとめ SNSだけでは根拠が弱いので、本格的な不倫調査が必要
SNSの投稿や日常のスマホの使い方をチェックすることで、不倫の兆候を見極めることができます。不倫の疑いが強まった場合は、不倫相手の身元や勤務先、連絡先を特定することが重要です。
ただし、違法な手段での証拠収集は避け、適切な方法で証拠を集める必要があります。確実な証拠を得るためには、探偵に依頼したり、弁護士に相談したりするのが有効です。不倫が発覚した際は、離婚や慰謝料請求、誓約書の作成などを検討し、最善の解決策を選びましょう。
(記事は2025年8月1日時点の情報に基づいています)