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1. 不倫や浮気について相談できる窓口7選
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1-1. 弁護士事務所|慰謝料や離婚を検討している人
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1-2. 法テラス|弁護士費用が負担できない人
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1-3. 各自治体の法律相談|手軽に相談したい人
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1-4. 弁護士会の法律相談センター|弁護士が見つからない人
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1-5. NPO法人の相談窓口|幅広いサポートを受けたい人
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1-6. 夫婦(離婚)カウンセラー|夫婦関係を改善したい人
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1-7. 探偵事務所|不倫の証拠を押さえたい人
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2. 不倫の相談方法とメリットデメリット
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2-1. 対面
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2-2. オンライン面談
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2-3. 電話
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2-4. メール
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3. 不倫の相談をする前に準備しておくこと
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3-1. 相談内容に応じて相談先を決める
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3-2. 証拠があれば持参する
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3-3. 質問事項を整理しておく
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4. 不倫を相談する弁護士選びのポイント
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4-1. 不倫や慰謝料の実績が豊富である
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4-2. 料金形態が明瞭である
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4-3. 相性がいい
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4-4. 説明がわかりやすく、寄り添ってくれる
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4-5. 複数の弁護士に相談してみる
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5. 不倫の相談に関するよくある質問
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6. まとめ 人によって適切な不倫相談窓口は違う
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1. 不倫や浮気について相談できる窓口7選
不倫や浮気問題について相談できる窓口を紹介します。それぞれ利用目的が異なるため、自分に合ったものを選択しましょう。
予約 | 無料 相談 | 内容 | 相談相手 | |
---|---|---|---|---|
弁護士事務所 | 〇 | △ | 法律相談 | 弁護士 |
法テラス | 〇 | △ | 法律相談 | 法テラス職員・ 弁護士 |
市町村役場 | 〇 | 〇 | 法律相談 | 弁護士 |
法律相談センター | 〇 | △ | 法律相談 | 弁護士 |
NPO法人 | △ | 〇 | 悩み相談 | NPO法人職員 |
夫婦カウンセラー | 〇 | × | 夫婦関係の 相談 | カウンセラー |
探偵事務所 | 〇 | △ | 浮気調査 | 探偵 |
1-1. 弁護士事務所|慰謝料や離婚を検討している人
不倫に関する法的な相談は、弁護士に依頼しましょう。弁護士は、離婚や慰謝料請求について法的な観点からアドバイスを提供し、配偶者との交渉、調停、裁判において代理人として対応できます。
特に離婚や慰謝料請求を具体的に検討している人にとって、弁護士への相談が有益です。弁護士が扱う離婚問題の主な内容について、以下に代表的なものを紹介します。
離婚したい
配偶者や不貞相手に対して慰謝料を請求したい
慰謝料の相場を知りたい
親権を獲得したい
財産分与を獲得したい
子どもとの面会交流について取り決めをしたい
不倫の証拠集めのアドバイスが欲しい
離婚するか、慰謝料請求するかを迷っている段階でも相談可能です。現在の状況の整理や今後の見通しを示してもらえるので、今後どうするのか決める際にも有効です。
なお、相談料について初回は無料の事務所も多いため、金銭的なハードルも低くなっています。
1-2. 法テラス|弁護士費用が負担できない人
弁護士費用の支払いが難しい場合、法テラスの利用を検討してみてください。法テラスは、国が設立した機関で、収入や資産が一定以下などの条件を満たす人が、相場よりも低価格で弁護士に依頼できる制度があります。また、弁護士費用を立て替える「民事法律扶助」の利用も可能です。
法テラス経由で離婚裁判を弁護士に依頼した場合の費用は以下の通りで、通常の相場よりも安くなっています。
・着手金:23万1,000円
・報酬金:6万6,000円~13万2,000円
さらに、離婚に伴う慰謝料や財産分与を獲得した場合は、獲得金額の10%程度の成功報酬が発生します。養育費については、2年分を限度に、その10%が成功報酬となります。民事法律扶助が認められれば、法テラスが弁護士費用を立て替え、利用者は月5,000円から1万円の範囲で分割返済します。
法テラスのメリットは、相場よりも安く相談できる点です。しかし、収入・資産条件があること、法テラスに対応していない法律事務所もあるため依頼できる事務所が限られる点がデメリットです。
1-3. 各自治体の法律相談|手軽に相談したい人
お住まいの自治体の役所で弁護士に相談することも可能です。相談時間は自治体によって異なり、多くの場合、区役所や市役所で実施されます。役所のホームページや広報誌に法律相談の時間や場所が記載されていることもあるので、確認してみてください。
ただし、自治体の法律相談は最大で30分程度と短いため、一般的な回答にとどまることが多く、個別の事情に応じた深いアドバイスは難しい場合があります。また、担当弁護士を指定できないため、必ずしも男女問題や離婚問題に詳しい弁護士が対応するとは限りません。そのため、具体的なアドバイスが得られない可能性もあります。
気軽に相談したい人や、弁護士事務所を直接訪れることに抵抗がある人に向いている窓口といえるでしょう。
1-4. 弁護士会の法律相談センター|弁護士が見つからない人
お近くの法律相談センターでも相談を受けることができます。相談料は30分5,500円程度かかるケースが多いため、無料相談と比べると金銭的なハードルがあります。
弁護士会の法律相談のメリットは、依頼する際の弁護士費用が弁護士会の基準に基づいて決まるため、不当に高額な費用を請求される心配がない点です。一方デメリットとして、相談時間が限られていることや、担当する弁護士を選べないことが挙げられます。そのため、離婚に強い弁護士を希望しても、条件に合わない弁護士が担当する可能性もあります。
自分で適切な弁護士を選ぶのが難しい場合は、弁護士会に弁護士を紹介してもらうのも一つの選択肢です。
1-5. NPO法人の相談窓口|幅広いサポートを受けたい人
専門のカウンセラーは、メンタル面のケアや今後のアドバイス、サポートを提供してくれます。精神的なケアを重視し、一緒に寄り添ってくれる支えを求めている人に適していると言えるでしょう。
カウンセラーは依頼者に代わって相手と法的な交渉をすることはできないため、あくまで精神的なサポートのみの役割です。
1-6. 夫婦(離婚)カウンセラー|夫婦関係を改善したい人
夫婦関係を改善したい人は、夫婦カウンセラーに相談しましょう。離婚するか関係を修復するかを含め、じっくりと話を聞いてもらえます。主に精神的なサポートが中心となり、夫婦関係の修復を重視している人に適しています。
ただし、夫婦カウンセラーには国家資格がないため、信頼できるかどうかを慎重に見極めることが大切です。
1-7. 探偵事務所|不倫の証拠を押さえたい人
不倫相手が誰かわからない場合や、不倫の証拠を押さえたい場合には、探偵に相談するのがよいでしょう。探偵は浮気調査のプロで、裁判でも使える不倫の証拠収集を行ってくれるため、離婚や慰謝料請求の際にスムーズに進めやすくなります。
費用については、初回相談が無料の事務所もありますが、事務所によって異なるため、事前に確認が必要です。相談の結果、依頼をすれば、不倫の証拠集めをサポートしてくれます。不倫の証拠収集に悩んでいる方に適しているサービスです。
2. 不倫の相談方法とメリットデメリット
不倫について相談する方法は、対面相談だけではありません。電話やメール、ビデオ通話など、様々な方法を選択できます。ここでは、相談方法の種類と、メリットデメリットについて紹介します。
2-1. 対面
対面相談のメリットは、実際に相手の目を見て話せることで人柄がわかりやすくなり、自分の本音も話しやすくなる点です。特に弁護士や探偵に依頼する場合は、費用がかかるため、信頼して案件を任せられる事務所かどうかを見極めることが重要です。
一方デメリットは、実際に足を運ばなければならないため、時間や手間がかかる点です。
2-2. オンライン面談
コロナ以降、急速に増えているのがオンライン相談です。ZoomやGoogle Meetなどを活用し、ビデオ通話を行います。オンライン相談のメリットは、事務所に足を運ぶ必要がなく、心理的なハードルが低い点です。時間に融通が利くため、夜間や休日でも対応できることがあります。
デメリットは、インターネットやスマートフォンなど、必要な通信環境が整っていないと利用できない点です。
2-3. 電話
電話相談のメリットは、事務所に行かずに済むため、心理的なハードルが低く時間の融通が利く点です。
デメリットは、資料に基づく説明が難しく、口頭だけでのやり取りとなる点です。また、電話相談を受け付けている事務所が少ないことも挙げられます。例えば、弁護士事務所では面談の予約電話が主となる場合が多いです。
2-4. メール
メール相談のメリットは、相談のために時間を作らなくていいこと、空き時間に文章を作ることで相談できるため、忙しい人でも使いやすい点です。
デメリットは、弁護士と直接会話しないため、弁護士の人柄がわからず、回答に時間がかかることです。また、メール相談を受け付けている事務所が少ない点も挙げられます。
3. 不倫の相談をする前に準備しておくこと
不倫の相談を意義あるものにするためには、相談する側の事前準備が大切です。ここでは、不倫の相談をする前に準備しておくことを紹介します。
3-1. 相談内容に応じて相談先を決める
最終的に自分がどうしたいのかによって、相談先は異なります。よって、自分の希望に合った相談先を選ぶことが重要です。例えば、離婚の意思が固く、相手との交渉を任せたい場合は、弁護士事務所に相談すべきです。一方、離婚についてまだ迷っていて、相手との復縁を検討している場合は、夫婦カウンセラーなどに相談するのがいいでしょう。
3-2. 証拠があれば持参する
相手の不倫を理由に離婚を考えている場合、不倫の証拠を持参することをおすすめします。典型的な不倫の証拠には以下のようなものがあります。
不貞相手とホテルに出入りする際の写真
不貞相手との性行為時の写真や動画
不貞相手とのメールやLINEのやり取り
配偶者や不貞相手が不貞行為を自白した録音
GPSの履歴
調査会社の報告書
これらの資料を持参することで、裁判となった場合に不貞行為を立証するためにどれほど役立つか、弁護士から具体的なアドバイスを受けることができます。また、現在の証拠が不十分であれば、今後集めるべき証拠についてもアドバイスをもらうことが可能です。
3-3. 質問事項を整理しておく
相談時間には限りがあるため、事前に質問事項をまとめておくと効果的です。メモを作成しておけば、抜け漏れなく弁護士に聞くことができます。また、今後自分が何をすべきかを確認しておくことで、やるべきことが明確になります。

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4. 不倫を相談する弁護士選びのポイント
4-1. 不倫や慰謝料の実績が豊富である
不倫慰謝料や離婚の案件の実績が豊富な弁護士であれば、過去の実績やノウハウに基づき、有益なアドバイスや弁護が可能なので、そのような弁護士に依頼すると良いでしょう。
4-2. 料金形態が明瞭である
弁護士費用は法律事務所によって異なります。料金体系が明確な弁護士に依頼することをおすすめします。着手金が低額でも、報酬金が高額になる事務所もあるため、依頼時にトータルでかかる費用を確認することが重要です。また、完全成功報酬制を採用している事務所もあるため、費用の捻出が難しい場合は、そのような事務所を検討するのも一つの方法です。
4-3. 相性がいい
弁護士も人間であるため相性の良し悪しはあります。実際に面談をしてみて自分に合った弁護士を選ぶことが大切です。離婚問題ではプライベートな内容を話す場面が多いため、そのような話ができる信頼関係を築くことが前提となります。反対に、費用だけに着目して弁護士を選ぶと、後々人間関係に問題が生じることもあるので注意が必要です。
4-4. 説明がわかりやすく、寄り添ってくれる
離婚問題では気持ちが落ち込んでいることが多いため、その気持ちに寄り添い、しっかりと耳を傾けてくれる弁護士を選びましょう。また、自分がわからないことに対して、丁寧に説明してくれるかどうかも、弁護士を選ぶ際の大切なポイントです。
4-5. 複数の弁護士に相談してみる
自分に合う弁護士を見つけるためには、複数の弁護士に相談してみることが有効です。初回無料相談に対応している弁護士も多いため、無料相談を何度か受けて、自分に合った弁護士を探すのも一つの方法です。
最初に相談した弁護士に依頼する人も多いかもしれませんが、コミュニケーションがうまくいかない場合や、費用が予想以上にかかることもあります。自分に合う弁護士が見つかるまで、何度か相談を重ねることをおすすめします。
5. 不倫の相談に関するよくある質問
不倫問題を家族や友人に相談してもいいですが、家族や友人は法律問題を解決してくれるわけではありません。場合によっては、問題が複雑化する可能性もあるので、離婚問題については法律の専門家である弁護士に相談すべきです。
無料相談を活用したり、複数の事務所から見積もりを取ることが考えられます。また、法テラスを利用する手もあります。
必ずしも性別で弁護士を選ぶ必要はありません。重要なのは、相性です。ただし、離婚問題はプライベートな内容を含むため、もし自分が同性の弁護士を希望するのであれば、法律相談時にその旨を伝えることをおすすめします。
自分で請求してみてうまくいかなかったり、金額で折り合いがつかなかったりする場合には弁護士に相談しましょう。不倫慰謝料の請求ができるのは弁護士だけです。
6. まとめ 人によって適切な不倫相談窓口は違う
不倫は、夫婦関係において今後を左右する重大な問題です。自分で解決しようとすると、感情的になって、状況がさらに悪化することがあるため注意が必要です。目的に応じて適切な相談窓口を頼りましょう。
相談方法には、対面、オンライン、電話、メールなど様々な手段があり、自分の状況や希望に合わせて最適な方法を選べます。どの方法を選ぶにせよ、信頼できる専門家に相談し、今後の対応を計画的に進めることが大切です。自分に合った方法で、冷静に問題を解決へと導きましょう。
(記事は2025年9月1日時点の情報に基づいています)