離婚してよかったこと9選　離婚して後悔したことも解説

1. 離婚してよかったこと5選

離婚してよかったと感じるケースには、以下の理由が挙げられます。

• 嫌いな相手と生活するストレスがなくなった

• 子どもの笑顔が増えた

• 時間もお金も自分のために使える

• 元配偶者の親族との付き合いがなくなった

• 新しいパートナーに出会えた

不仲なパートナーと別れることで、ストレスから解放されて生活が充実する人も多いでしょう。

1-1. 嫌いな相手と生活するストレスがなくなった

離婚してよかったと感じる理由の一つに、不仲となったパートナーとの生活から解放されることが挙げられます。パートナーの言動や生活習慣が合わないことで、小さな不満やトラブルが積み重なると、不眠症や胃痛などの身体的な症状が現れることも少なくありません。

離婚によってストレス源が取り除かれれば、精神的な安定と健康を取り戻せます。不仲なパートナーとの生活によるストレスを解消できることが、離婚の大きなメリットの一つです。

1-2. 子どもの笑顔が増えた

私がこれまで担当した事案の依頼者からも、離婚後に「子どもの笑顔が増えた」という声は多く聞かれます。両親の不仲が続く中で育つ子どもは、ストレスを感じやすく、その影響から笑顔が消えてしまうこともよくあります。

しかし、離婚によって家庭内の雰囲気の変化や生活が充実することで、子どもの笑顔も戻るでしょう。離婚によって子どもの笑顔が増えることは非常に重要です。

1-3. 時間もお金も自分のために使える

子どもがいない場合は、離婚することで時間とお金を自分のために有効に使えるようになります。離婚後に、自分の収入と支出を管理し、経済的自立を果たすと共に金銭的な自由を得られます。さらに、自分のキャリアアップや趣味に時間を使うことで、離婚後の生活が充実できるでしょう。

1-4. 元配偶者の親族との付き合いがなくなった

義理の家族との関係が良くない場合、離婚後にその煩わしさから解放されることは、大きなメリットとなります。離婚をすることで、義理の両親や兄弟姉妹と関わらなくて済み、行事への参加を強要されることもなくなります。また、義理の家族からの干渉や批判が減ることで、大きなストレスから解放され、自分のペースで生活できるようになります。

1-5. 新しいパートナーに出会えた

離婚によって自分の時間や経済的な自由が増えることで、新しい趣味やコミュニティに参加しやすくなります。その結果、新しい人間関係が広がり、その中で新しいパートナーと出会える可能性があります。結婚中は他の異性のことを考えなかったという人も、離婚して独り身になることで、別の異性を意識し、新しい関係を築けるかもしれません。

2. 【ケース別】離婚してよかったこと4選

DVやモラハラなど問題を抱えた配偶者といる場合は、離婚をした方が精神的な負担が軽減できます。以下では、DVやモラハラ、不倫、金銭的な問題などケース別で離婚してよかったことを紹介します。

2-1. DV・モラハラ配偶者と離婚してよかったこと

DVやモラハラをする配偶者との生活をしていると、常に相手の顔色をうかがい精神的に大きく疲弊します。また、相手から日常的に暴言を吐かれることで、自己肯定感や無力感を覚え、離婚する気力さえ奪われることになります。

しかし、DVやモラハラをする配偶者と離婚することで、大きな精神的・肉体的支配やストレスから逃れて、新しい生活に踏み出せます。

DVやモラハラをする配偶者はなかなか離婚に応じず、解決まで時間がかかる可能性があります。そのため、離婚手続きは弁護士に相談することが推奨されます。また、離婚後にカウンセリングやサポートグループに参加し、心理的なケアを受けて生活を立て直すことも有効です。

2-2. 不倫をする配偶者と離婚してよかったこと

不倫は夫婦の信頼関係を壊し、大きな精神的苦痛を与えます。配偶者がどこに出かけるのでも「不倫をしているのではないか」と不安が増大するのも大きなストレスとなります。しかし、不倫をする配偶者と離婚をすれば、こうした苦しい状況から解放されます。モヤモヤする自分の気持ちに区切りをつけて前を向けるようになるでしょう。

不倫をした配偶者と離婚する場合は、慰謝料や親権、養育費の取り決めが重要です。適切な条件で離婚することで、離婚後の生活の不安を軽減し、新たな生活をスムーズに始められます。

2-3. 借金をする配偶者と離婚してよかったこと

借金や浪費を繰り返す配偶者との生活は、常に経済的な不安にさらされます。明日の食費や子どもに必要なお金のことで悩み続けたり、借金の取り立てを受けたりすることで、精神的に休まることがありません。

借金や浪費を繰り返す配偶者と離婚をすることで、金銭的な不安から解放され、自分や子どものためにお金を使えるようになります。主たる稼ぎ手にとっては、配偶者の浪費がなくなり、将来的な資産形成が容易になったケースがあります。家計をやりくりしていた側にとっては、自分で経済的な管理ができるため、金銭的な不安を軽減できるでしょう。

2-4. 子どもがいない場合の離婚でよかったこと

子どもがいない場合の離婚には、特有のメリットとデメリットがあります。子どもがいる夫婦と違い、親権争いや養育費の問題がないため、離婚の話し合いが比較的スムーズに進む点はメリットです。また自分は子どもがほしかったが配偶者が望んでいなかったために子どもがいない場合など、離婚によって、新しいパートナーと子どもを持つことができるかもしれません。

一方、子どもがいないことによって、離婚後の孤独感を強く感じることもあります。

3. 離婚して後悔したこと7選

離婚をしたことで後悔するケースも少なくありません。特に金銭面や生活の変化で負担が大きくなることがあります。

3-1. 収入が減り生活が苦しくなった

離婚して後悔するケースで多いのは、収入が減少し生活が苦しくなることです。特に、自分よりも年収の高い配偶者と生活していた場合、その傾向は顕著となります。収入が一人分になることに加え、養育費や生活費の負担が増えることが主な要因です。

例えば、離婚による引っ越しや新しい住居の確保、家財道具の購入は大きな負担となります。他にも、配偶者の扶養から外れることで、健康保険や年金の支払いが必要となるなど税負担が増えることもあります。

3-2. 子どもに寂しい思いをさせた

離婚すると、子どもが寂しさを感じる可能性があります。特に幼い子どもは、両親が別々に暮らすことになると、精神的に大きな影響を受けます。寂しさや不安を和らげるためには、両親が子どもとの関わりを維持することが大切です。ただし、子どもに暴力を振るうことなどが離婚の原因になった場合など、状況によっては関わりを持たせないほうが子どものためになることもあるので、その点は注意が必要です。

3-3. 家事育児と仕事の負担が大きい

離婚後に直面する大きな課題の一つは、家事・育児と仕事の両立です。一人で全ての責任を担うことになり、時間的にも体力的にも厳しい状況に陥ることが多いです。

例えば、朝は子どもを学校に送り、一日中仕事をし、帰宅後は家事や育児に追われるという生活となるかもしれません。このような生活は、心身ともに大きな負担となります。

負担を軽減するためには、以下のような方法が考えられます。

• 家族や友人に頼る

• シッターサービスや家事代行を利用する

• 仕事の調整や在宅勤務の導入など、職場との柔軟な協力体制を築く

家事や育児は完璧である必要はないので、こうした工夫を取り入れながら、無理のない範囲で生活していくとよいでしょう。

3-4. 子どもに会えなくなった

離婚後に親権を持たない親にとって、子どもと会えずに離れて暮らすことは、大きな喪失感となります。特に、日常的に子どもとの生活を楽しんでいた親にとってはその傾向は顕著です。また、子どもに会えないことで、親としての役割や責任を果たせないと感じることもあります。

このような状況を避けるためには、弁護士と相談しながら、離婚時に親権や面会交流の取り決めをしっかり行うことが重要です。相手が面会交流を実施しない場合は、手紙の交換やオンラインでの会話などの間接的な交流を提案する方法もあります。面会交流については弁護士への相談も検討するとよいでしょう。

3-5. 離婚してから元配偶者のよさに気づいた

離婚して後悔するケースの一つが、離婚後に元配偶者の良さに気づくことです。離婚前は些細な衝突や不満ばかりが目につきがちですが、離れて初めて元配偶者のよい面や感謝すべき点を再認識することもあります。また、他人との比較や離婚後の孤独な生活の中で、元配偶者の気配りや優しさ、存在の大きさを改めて実感することもあるでしょう。

3-6. 離婚条件の取り決めをしなかった

離婚を急いで進めた結果、離婚条件の取り決めを怠ると、後々さまざまな問題が生じ、後悔につながることがあります。

例えば、財産分与や養育費、親権などの重要な事項をしっかり話し合わないまま離婚を進めると、後になって法的な争いや、離婚後の生活が予想以上に厳しくなることがあります。また、子どもにとっても親権や生活環境が急に変わることで精神的な負担となることも懸念されます。

3-7. 老後が不安になった

離婚してよかったと感じる一方で、老後の生活に対する不安を抱える人は少なくありません。収入が一人分になり、老後の資金や医療費の確保が課題となります。また、長年人と生活することに慣れている人ほど、子どもが自立した後に独り身の孤独感が増し、精神的な不安につながることがあります。

こうした不安を軽減するためには、離婚前から老後の生活設計をしっかり整えておくことが重要です。貯金や資産運用を行い、将来的な住居の確保など準備を整えておきましょう。また、孤立を避けるために、コミュニティや社会活動に参加するなど社会的なつながりを維持することも有効です。経済面と精神面の両方をしっかり整えることで、安心して老後を迎えることができるでしょう。

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4. 離婚してよかったと思うためにすべきこと

離婚する前に経済的な自立や離婚条件をしっかり取り決めておかないと、後悔する可能性があります。「離婚してよかった」と心から思えるように、以下の内容を準備したり、考えておいたりすることが重要です。

• 離婚して後悔しないかよく考える

• 子どもへの影響を考える

• 離婚後の生活に向けて準備を整えておく

• 離婚条件を決めておく

• 弁護士に相談しておく

• 夫婦でじっくり話し合う

4-1. 離婚して後悔しないかよく考える

離婚は人生の大きな決断であり、後悔しないためには慎重な判断が必要です。まず、自分が本当に離婚を望んでいるのかを冷静に見つめ直しましょう。離婚経験者の話を聞いたり、カウンセリングを受けたりし、第三者の意見を参考にするのも一つの選択肢です。後悔しないためには、あらゆる角度から情報を集め、冷静かつ長期的な視点で考えることが重要です。

4-2. 子どもへの影響を考える

離婚は夫婦間の問題だけでなく、子どもにとっても大きな変化や影響をもたらします。親権や養育費の問題だけでなく、子どもの心理的ケアにも十分な配慮が必要です。

専門家によると、子どもは親の離婚によって精神的な不安や悲しみを感じやすいと指摘されています。不安を与えないためには、子どもの気持ちを尊重し、不安や心配を受け止め、寄り添うことが重要です。年齢に応じた形で離婚について丁寧に説明し、両親の愛情が変わらないことを伝えましょう。

また、離婚に際し、親同士が協力し、共通のルールを決めることが求められます。例えば、面会交流の頻度や学校行事への参加方法などを事前に取り決め、一貫性を持たせることで、子どもに安心感を与えることができます。

4-3. 離婚後の生活に向けて準備を整えておく

離婚後に後悔したり、老後に金銭的な不安を感じたりしないためには、離婚を切り出す前に離婚後の生活設計を考え、経済的に自立することが重要です。

例えば、生活プランの設計や収支の見直し、就職や収入源の確保といった経済的自立、離婚後に頼れる行政支援を把握しておくとよいでしょう。これらの準備を整えることで、離婚後の生活をスムーズにスタートさせることができます。

4-4. 離婚条件を決めておく

離婚後の生活を安定させるためには、以下の離婚条件を取り決めておくことが不可欠です。

【財産分与】
財産分与については、結婚生活中に築いた共有財産は原則として半分ずつ分けます。どの程度の共有財産があるのかリストアップして把握しておきましょう。

【親権と養育費】
子どもがいる場合は、親権と養育費を取り決めます。親権は子どもの福祉を最優先に考えて決めます。養育費については、月々の支払い額、支払い期間、支払い方法などを取り決め、将来の紛争を防止するために、公正証書として書面化しておくとよいでしょう。

【慰謝料】
慰謝料は、配偶者が不倫やDVなどの不法行為を行った場合に請求できます。慰謝料の金額や支払い方法についても、証拠を基にしっかりと話し合うことが大切です。

これらの条件について協議を怠ると、後々トラブルになる可能性があります。後悔しないためにも、納得のいく条件で離婚し、離婚後の生活を安定させることが肝心です。離婚条件について不安がある場合は、弁護士への相談も検討するとよいでしょう。

4-5. 弁護士に相談しておく

離婚を切り出す前に弁護士に相談することで、さまざまな問題について適切なアドバイスを受けられます。例えば、離婚の見通しや交渉方法などのアドバイスを受けることで、無駄な争いを避けて、スムーズに離婚できる可能性があります。精神的な負担も軽減できるでしょう。

特に、親権や養育費、慰謝料、財産分与といった複雑な問題に直面する場合、専門的なサポートが必要です。大きな悩みがない場合でも、思わぬリスクが潜んでいる場合もあるため、弁護士へ相談しておくと安心です。

4-6. 夫婦でじっくり話し合う

離婚をする前に夫婦間でじっくりと話し合うことも欠かせません。お互いの考えを率直に伝え合うことで、誤解やすれ違いを減らし、より良い結論を導き出せる可能性があります。話し合う際は、感情的にならず冷静に進めることや、双方が歩み寄る意識を持つことが大切です。

また、離婚後に後悔しないためには、離婚前に相手の良い部分に今一度目を向けること、そして離婚しても後悔しないかどうか慎重に検討することが重要です。

夫婦間でしっかりとコミュニケーションを取ることで、結果的に離婚を回避できるケースもあれば、納得のいく形で離婚を進められる場合もあります。最終的には、子どもやお互いの将来を考えた上で、最善の選択をすることが重要です。

5. 離婚をしてよかったことに関連して、よくある質問

6. まとめ 離婚してよかったと思うためには事前準備をしておくことが重要

離婚によってストレスのない生活や充実した人生を手に入れるなど、ポジティブな変化を感じる人も多くいます。一方で、経済的な不安や子どもへの影響など、後悔するポイントも少なくありません。

離婚を後悔しないためには、事前に生活設計を整え、経済的な準備をすることが重要です。また、子どもへの影響を考え、親権や養育費などの条件をしっかり決めることも欠かせません。

離婚について弁護士に相談することで、離婚前に必要な準備や離婚条件などについてアドバイスを受けられます。離婚を決断する前に、じっくりと考え、必要に応じて弁護士に相談しながら進めていきましょう。離婚問題の解決にあたっては困難な時期もありますが、前を向いていればきっと幸せになれます。

（記事は2025年6月1日時点の情報に基づいています）