東京都府中市で不倫・浮気・不貞行為を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに協議が進み当事者同士が納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士は必要ありません。しかし、相手との話合いが進まない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件でもめている場合は、弁護士を頼ることで離婚条件に関する交渉を冷静に進めることができます。その結果、精神的負担の軽減や離婚成立までの時間の短縮につながりやすくなるでしょう。府中市には、離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談を受け付けている法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で対応してくれるところもあるので、まずは情報を集めてみましょう。

府中市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

府中市は東京都のほぼ中央部、新宿から西に約22キロメートルの場所に位置します。2025年1月1日現在の住民基本台帳による人口は260,998人（男性130,361人・女性130,637人）となっています。府中市の中心で府中市役所の最寄りともなっている駅は、京王線府中駅とJR府中本町駅です。京王線特急では新宿駅から乗り換えなしで約25分、また、JR府中駅に乗り入れているJR南武線とJR武蔵野線のうち南武線の快速を利用すれば川崎駅から直通で約35分という都心部からのアクセスの良さで、多くの人の通勤や通学を支えています。

京王線府中駅周辺はオフィスやホテル、大型商業施設、大小14もの商店街があり、常に人々の活気を集めています。府中駅から徒歩約13分の「東京競馬場」は、ジャパンカップや日本ダービーといったビッグレースが行われる、日本を代表する競馬場です。馬場内には数多くの飲食店があるほか、ベビーチャイルドルームや子ども向け遊具の設置、馬との触れ合いイベントの実施などにより、若いファミリー世代も楽しめる施設となっています。また、府中駅南口から徒歩5分の場所には、武蔵の国の守り神として「大國魂大神（おおくにたまのおおかみ）」を祀った「大國魂神社」があります。神社の起源は西暦111年5月5日の託宣によると伝えられており、現在では4月30日から5月6日に例大祭である「国府祭」、俗に「くらやみ祭」が盛大に行われています。このように府中市は都心部へのアクセスも良好な場所にありながら、歴史ある寺社仏閣や、「府中市郷土の森」、「府中の森公園」といった緑豊かな公園もある家族連れにも人気の都市となっています。

令和7年1月1日現在、府中市の住民基本台帳による人口260,998人のうち0～19歳の人口が43,327人、 20～64歳までが158,719人と65歳以上の人口58,952人を大きく上回る結果となっています。高齢化率は22.5％で、全国平均の29％から見るとかなり低い数値となっていることが特徴です。

若いファミリー世代が離婚を考える場合、持ち家の住宅ローンを含む財産分与や子どもの親権や養育費などで揉める可能性があります。個人で解決できないようであれば、早めに弁護士に相談することをおすすめします。府中市では、京王線府中駅とJR府中本町駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚相談の実績が多い事務所も多いです。離婚は極めてプライベートな問題であり、私生活に関する部分を開示しなければならないこともあるため、信頼をおける弁護士を選ぶことが大切です。初回無料相談を実施している事務所もあるので、比較検討して自分にとってベストな事務所を選びましょう。

• 参考：府中市 概要

• 参考：府中市　住民基本台帳による人口

府中市の離婚の弁護士相談窓口

府中市で離婚問題や離婚手続きに関して弁護士に相談したい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会が運営する法律相談センターや法テラスを利用することも可能です。ただし、法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用する前にウェブサイトで確認したり、事前に問い合わせをしたりしておくとよいでしょう。

府中市にお住まいの方が利用しやすい法律相談センター

東京都の3つの弁護士会（東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会）が運営する「法律相談センター」では、離婚に関する相談を受け付けています。府中市内には窓口はないものの、近隣の立川市や八王子市にはセンターが設置されています。どちらも月曜日から土曜日の9時30分から12時・13時から16時30分まで受付をしています。まずはこうした窓口で相談してみるのも一つの方法です。

• 参考：弁護士会の法律相談センター

府中市にお住まいの方が利用しやすい法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は、法的トラブルに悩む人のため、国が設立した総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続や成年後見、労働問題、離婚・DV、賃貸借契約など、多岐にわたる法的な困りごとに対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。加えて、経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。制度を使うためには収入等に一定の条件があるので、詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、電話口のオペレーターが現在抱えている問題に対する適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。サポートダイヤルの利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しました。離婚を考えているが何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるとよいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「東京都」

府中市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

府中市ではひとり親家庭への様々な支援を行っています。離婚前に相談できる窓口から離婚後の生活に関する相談、就労支援など多岐にわたり、それらの情報は市が作成する「ふちゅう ひとり親応援ブック」に掲載されています。また東京都では、離婚前後の親権、婚姻費用、慰謝料、財産分与、養育費、親子交流などに関し、ひとり親家庭の状況を理解し家事事件に精通している弁護士の法律相談を委託機関にて行っています。府中市にお住まいの方は、立川市にある「東京都ひとり親家庭支援センターはあと多摩」が利用しやすいでしょう。対象者や申し込み方法は東京都のウェブサイトなどで確認の上、利用を検討してみましょう。

• 参考：ふちゅう ひとり親応援ブック

• 参考：東京都福祉局「離婚前後の法律相談」

府中市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進めるには、まず離婚条件について夫婦間で話し合う必要があります。お互いに納得できたら、次に「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には協議して決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば正式に離婚が成立します。もし離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合は、裁判所が関与する離婚調停や離婚裁判で離婚をめざすことになるでしょう。

府中市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は、離婚調停や離婚裁判に対応しています。府中市は東京家庭裁判所立川支部の管轄です。「配偶者との離婚の条件がまとまらずもめている」「相手が離婚に応じてもらえず話し合いができない」など、夫婦間の話し合いでは解決が得られない場合、家庭裁判所への調停申立てを検討することになります。調停申し立ての窓口は「家事訟廷事件係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要となります。詳細についてはホームページで確認してみるとよいでしょう。

• 参考：東京家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

府中市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や国民健康保険、児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことでさまざまな手続きが派生しますので、必要な場合は忘れずに行うようにしましょう。府中市には、「府中市役所総合窓口課」と「白糸台文化センター（東部出張所）」、「西府文化センター（西部出張所）」の3つの窓口があります。いずれも平日8時30分から17時まで受け付けているほか、市役所総合窓口課のみ毎月第2・第4土曜日の8時30分～12時も窓口を開けており、平日は仕事や育児で忙しい方も届出がしやすくなっています。

• 参考：府中市役所「おもや」

• 参考：東部出張所（白糸台文化センター内）

• 参考：西部出張所（西府文化センター内）

府中市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意したら、合意内容を記載した離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場にて公正証書にしておくと、後々起こりかねないトラブルを回避できるため安心です。離婚成立後、たとえばパートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には、強制的に財産や給料などを差し押さえられるようになります。

• 参考：府中公証役場

府中市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位に入るのが、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

東京都には20カ所以上の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、各センターには毎年1,000件以上の相談が寄せられています。府中市近隣の立川市には「東京都女性相談支援センター多摩支所」があり、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩む女性からの相談に無料で応じているほか、緊急の保護などの支援もおこなっています。また、府中市の男女共同参画センター「フチュール」では、電話と面接形式による女性問題相談を無料で受け付けています。相談は1回50分で、必要に応じて専門機関を紹介してもらえる場合もあります。対象や詳細についてはホームページなどでご確認ください。

• 参考：立川市 東京都女性相談支援センター多摩支所

• 参考：男女共同参画センター「フチュール」 女性問題相談

府中市における近年の婚姻・離婚の件数

東京都保健医療局の調査によると、府中市の婚姻件数は2019年（令和元年）から2023年度（令和5年）の5年間にかけて1,275組、1,054組、1,080組、1,044組、961組と推移しており、また離婚件数は370組、373組、348組、299組、329組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は29.0％、35.3％、32.2％、28.6％、34.2％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっており、東京都の令和5年度の特殊離婚率27.8％（婚姻件数71,774組、離婚件数20,016組）よりはやや高めになっています。

• 参考：東京都保健医療局 人口動態統計 年次推移（区市町村別）

• 参考：令和5年 東京都人口動態統計年報（確定数）のあらまし p.5

※本テキストは2025年2月の情報に基づいています