草加市で離婚問題を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。草加市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

草加市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

草加市は、埼玉県の東南部に位置する市で、南部は東京都足立区に隣接しています。2025年4月1日時点の住民基本台帳による人口は252,163人（男性126,924人・女性125,239人）となっています。草加市内には東武スカイツリーライン（東武伊勢崎線）が通っており、草加駅から浅草駅や上野駅まで、それぞれ約25分で到着します。また、東武スカイツリーラインは東京メトロ日比谷線や半蔵門線と直通運転を行っているため、銀座や渋谷へのアクセスも非常に便利です。こうした交通の利便性から、多くの人の通勤や通学を支えています。

草加駅直結のショッピングモール「草加VARIE」には食料品店や雑貨店、ファッション店など多数の店舗が入っています。直通の改札口もあるため、仕事帰りの買い物にも便利です。他にも「イトーヨーカドー草加店」や「アコス専門店街」「草加マルイ」など駅周辺には商業施設が充実しており、日常の買い物からファッション、グルメまで幅広く楽しめます。草加は江戸時代に日光街道の宿場町「草加宿」として栄えました。現在もその名残を感じられる「草加松原」は、草加市を代表する観光名所です。綾瀬川沿い、約1.5キロメートルにわたって松の木が並ぶ遊歩道で、2014年には国の指定名勝に認定されました。また、総面積17.8ヘクタール（東京ドームの約3.8倍）の広さを誇る「そうか公園」は豊かな自然に囲まれながらスポーツやレジャーが楽しめます。都内からのアクセスの良さもあり、草加市はベッドタウンとして発展。ファミリー層をはじめ、ビジネスパーソンなど幅広い世代に人気の高いエリアとなっています。

2025年1月1日時点の調査では、草加市の人口251,992人のうち0～14歳の人口が26,858人、 15～64歳までが163,591人と65歳以上の人口61,543人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は24.4％で全国平均の29.3％から見ると低い数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。草加市は草加駅周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。またその交通の利便性から、近隣地域や首都圏にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：草加市の概要

• 参考：草加市 年齢3区分別人口の推移

草加市の離婚の弁護士相談窓口

草加市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

草加市の法律相談センター

埼玉弁護士会は県内各地に弁護士による法律相談窓口を設け、離婚に関する相談を受け付けています。草加市には相談センターがありませんが、隣接する越谷市の越谷支部相談窓口を利用することができます。相談は予約制で、電話もしくはウェブによる予約が可能です。電話予約の受付時間は月曜日～金曜日の午前10:00～午後4:30です。離婚調停や財産分与など法律が絡む離婚問題は、弁護士会の窓口に相談してみるのもひとつの方法です。

• 参考：埼玉弁護士会法律相談センター

草加市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「埼玉県」

草加市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

草加市では、ひとり親家庭の就業に必要な資格や技能を取得するための費用の一部を助成する制度があります。申請の前に、まずはこども政策課への相談と確認が必要になります。相談時間は、祝日、年末年始を除く月曜日から金曜日の、午前8時30分から午後5時です。 対象者や申し込み方法は草加市のウェブサイトなどで確認の上、利用を検討してみましょう。また草加市では「そうか子育て応援・情報サイト ぼっくるん」を開設しています。ひとり親家庭の手当・制度が一覧表になっていますので、こちらも確認してみましょう。

• 参考：草加市「ひとり親家庭」

• 参考：そうか子育て応援・情報サイト「ひとり親家庭　手続き先一覧」

草加市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

草加市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。草加市の管轄はさいたま家庭裁判所越谷支部になります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：さいたま家庭裁判所 越谷支部

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

草加市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。草加市内で離婚届を提出できるのは、草加市役所市民課および各サービスセンターの窓口です。草加市役所市民課の受付時間は、年末年始を除く平日午前8時30分～午後5時です。また毎月第2 日曜も午前9時から午後4時まで受け付けています。サービスセンターの受付時間は年末年始を除く、平日午前8時30分から午後5時です。その他の時間帯は時間外窓口として、草加市役所の本庁舎1階警備員室で離婚届の提出が可能です。草加市のウェブサイトで窓口業務時間や混雑状況が確認できますので、仕事や育児などで忙しく時間が取れない方は活用してみるとよいでしょう。

• 参考：草加市

• 参考：新田サービスセンター

• 参考：谷塚サービスセンター

• 参考：松原サービスセンター

• 参考：草加市 離婚届

越谷市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。草加市には公証役場がないので、隣接する越谷市の越谷公証役場などを利用します。

• 参考：越谷公証役場

  • 参考：さいたま地方法務局　越谷公証役場

• 草加市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

  「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

  埼玉県には配偶者からの暴力について相談できる窓口は24か所あり、各窓口に300件以上の悩みが寄せられています。草加市は「草加市配偶者暴力相談支援センター」を開設し、電話と面談で無料相談に応じています。いずれの相談も予約が必要です。相談は平日午前8時30分から午後5時まで、相談時間は一人60分程度で面談は草加市役所にて行われます。その他電話で簡単に近くの相談窓口を確認できる「DV相談ナビ（#8008）」や、内閣府が運営するSNSを通じてチャットで24時間相談ができる「DV相談+（プラス）」といった公的な相談窓口も利用可能です。詳しくは草加市の公式ウェブサイトをご覧ください。 　 　

  名称	連絡先
  草加市配偶者暴力相談支援センター	048-922-3562
  DV相談ナビ	#8008
  DV相談＋（プラス）	0120-279-889

  • 参考：草加市配偶者暴力相談支援センターの相談日

  草加市における近年の婚姻・離婚の件数

  埼玉県の人口動態統計によると、草加市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年（令和5年）の5年間にかけて1,215組、1,009組、1,026組、1,048組、1,034組と推移しており、また離婚件数は447組、375組、377組、391組、420組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は36.8％、37.2％、36.7％、37.3％、40.6％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代の水準を上回る数値となっています。特に2023年には40.6％と、過去5年間で最も高い値を記録しています。埼玉県の令和5年度の特殊離婚率は38.9％（婚姻件数27,531組、離婚件数10,697組）であり、県平均を上回っています。また婚姻件数は年ごとに多少の増減はあるものの、全体としてはやや減少傾向にあります。特に2020年に大きく減少しており、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、今後の動向に変化が生じることも考えられます。

  年	婚姻件数	離婚件数	特殊離婚率
  2019年（令和元年）	1,215組	447組	36.8％
  2020年（令和2年）	1,009組	375組	37.2％
  2021年（令和3年）	1,026組	377組	36.7％
  2022年（令和4年）	1,048組	391組	37.3％
  2023年（令和5年）	1,034組	420組	40.6％

  • 参考：埼玉県 令和元年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

  • 参考：埼玉県 令和2年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

  • 参考：埼玉県 令和3年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

  • 参考：埼玉県 令和4年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

  • 参考：埼玉県 令和5年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

  ※本テキストは2024年10月の情報に基づいています