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1. 離婚したら結婚指輪や婚約指輪はどうする?
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1-1. 返す
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1-2. 売る
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1-3. リフォームする
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1-4. 捨てる・砕く
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2. 結婚指輪や婚約指輪はいくらで売れる?金額を左右する要素は?
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2-1. ブランド
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2-2. 素材
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2-3. 純度
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2-4. サイズ
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3. 結婚指輪や婚約指輪を返せと言われたら?
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4. 結婚指輪や婚約指輪を処分するときのポイント
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4-1. 離婚協議がスムーズに進むなら返すのもあり
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4-2. 売るなら、複数の買取店に査定をしてもらうべき
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5. 離婚と結婚指輪・婚約指輪に関する質問
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6. まとめ 結婚指輪は離婚時に相手に返す義務はない
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1. 離婚したら結婚指輪や婚約指輪はどうする?
結婚時に贈られた結婚指輪や婚約指輪は、特段の事情がない限り、無償で贈与されたものと解釈されます。そのため、自分の所有物として以下のように自由に処分できます。
1-1. 返す
相手が結婚指輪や婚約指輪を返すように求めてくる場合、返してしまうのも選択肢の一つです。指輪を返すことによって相手に対してスマートな印象を与えるかもしれません。中には、関係を断ち切りたいという気持ちで相手に突き返す人もいるでしょう。
1-2. 売る
結婚指輪や婚約指輪は、ブランドや素材などによって高額で売却できることがあります。取引相場を調べて、高く売れるようであれば売却を検討しましょう。
売却先の候補としては、以下の例が挙げられます。
貴金属店
指輪買取専門店
質屋
ネットオークション
フリマサイト
リサイクルショップ
売却の際には、複数の店舗で相見積もりを取り、条件のもっともよい所を選ぶのがおすすめです。
1-3. リフォームする
指輪を手放すことに抵抗がある場合は、リフォームによって形を変えて使用する方法もあります。デザインの異なる指輪に作り変えたり、指輪からネックレスに作り変えたりできます。
指輪のリフォームは、ジュエリーショップやリング工房などで取り扱っています。
1-4. 捨てる・砕く
結婚指輪や婚約指輪が不要になったら、捨てても構いません。売っても値段がつかない場合は、捨ててしまうことも選択肢の一つです。
最近では「離婚式」というイベントを開催して、結婚指輪や婚約指輪を砕くパフォーマンスをするケースも見られます。
2. 結婚指輪や婚約指輪はいくらで売れる?金額を左右する要素は?
結婚指輪や婚約指輪を売却する際には、できるだけ高値で売りたいものです。
指輪の価格は、ブランド、素材、純度、サイズ、ダメージの程度などによって決まります。同じ指輪でも、店舗によって査定価格が異なることがあるため、複数の店舗から相見積もりを出してもらい比較するとよいでしょう。
2-1. ブランド
指輪の価格はブランドによって大きく左右されます。ハイブランドの指輪は高額での買取が期待できます。以下はブランドごとの目安価格です。
ブランド名 | 買取価格の目安 |
---|---|
4℃ | ~5万円程度 |
アイプリモ | ~8万円程度 |
ティファニー | ~25万円程度 |
ハリーウィンストン | ~150万円程度 |
カルティエ | ~80万円程度 |
指輪の取引相場は変動するため、これらはあくまでも目安です。指輪の装飾や形状、状態などによって価格が異なる場合があります。
2-2. 素材
指輪の素材が高価であれば、高価格での買取が期待できます。
特に金素材は高値で取引される傾向があり、ダイヤモンドなどの高価な宝石が付いている場合はさらに買取価格が上がる可能性があります。
素材 | 取引価格の目安 |
---|---|
金 | 1万円~1万5000円程度 |
プラチナ | 4000円~5000円程度 |
銀 | 120円~170円程度 |
これらは2024年の取引相場を参考にした目安です。ただし、相場は変動するため、最新の情報を確認することが重要です。なお、ダイヤモンドなどの買取価格は、宝石の状態によって異なるため、一概にいくらになるかは断言できません。
2-3. 純度
指輪に使用される地金素材が金やプラチナの場合、その純度によって買取価格が異なります。純度が高いほど高価格が期待できます。
金の純度 | 取引価格の目安 |
---|---|
インゴット | 1万円~1万5000円程度 |
24金 | 1万円~1万5000円程度 |
22金 | 9500円~1万3000円程度 |
20金 | 8000円~1万2000円程度 |
18金 | 7000円~1万1000円程度 |
14金 | 5900円~8400円程度 |
プラチナの | 取引価格の目安 |
---|---|
インゴット | 4500円~5800円程度 |
Pt1000 | 4400円~5800円程度 |
Pt950 | 4200円~5500円程度 |
Pt900 | 4200円~5400円程度 |
Pt850 | 4000円~5200円程度 |
いずれも2024年の取引相場を参考にしています。取引相場は変動するため、あくまでも目安です。
2-4. サイズ
指輪のサイズが大きいほど、地金の量が多くなるため買取価格が高くなる傾向があります。また、付いている宝石が大きければ、それに比例して買取価格も上がります。
3. 結婚指輪や婚約指輪を返せと言われたら?
配偶者から貰った結婚指輪や婚約指輪は、離婚する際に返すよう求められることがありますが、原則として返す義務はありません。
結婚指輪や婚約指輪は、結婚時に無償で贈与されたものとしてもらった側の所有物となるため、処分の方法は自分で決められます。相手に返してもよいですし、売却したり壊したりしても問題ありません。
ただし、相手からの連絡を無視すると、相手が感情的になりトラブルが深刻化する場合があります。
そのような事態を避けるためにも、弁護士を通じて連絡を取り、建設的な話し合いを進めることが望ましいです。弁護士に依頼することで、冷静かつ適切な対応が可能になり、離婚手続き全体の進行もスムーズになるでしょう。
4. 結婚指輪や婚約指輪を処分するときのポイント
指輪を処分する際は、以下のポイントを参考に検討しましょう。
4-1. 離婚協議がスムーズに進むなら返すのもあり
結婚指輪や婚約指輪を返すことは、離婚協議を進めるうえで交渉材料となる場合があります。相手が指輪を返してもらうことにこだわる場合、別の離婚条件について譲歩を求めてみましょう。案外、相手はすんなり受け入れるかもしれません。離婚協議がスムーズに進むのであれば、指輪を返すことも有効な選択肢と言えます。
4-2. 売るなら、複数の買取店に査定をしてもらうべき
指輪の買取価格は店舗によって異なります。複数の店舗で査定を受けることで、適正価格を把握できます。特にハイブランドの指輪や高価な宝石が付いている指輪は、店舗ごとの価格が大きく異なるため、高値で売却するためにも、複数の買取店に査定を依頼しましょう。
5. 離婚と結婚指輪・婚約指輪に関する質問
6. まとめ 結婚指輪は離婚時に相手に返す義務はない
結婚指輪や婚約指輪は、離婚時の処分について自分で決定できます。相手に返す、売却、リフォーム、廃棄などの選択肢があります。
離婚の際に相手から返すよう求められるケースもありますが、法的には返還義務はありません。ただし、協議を円滑に進めるために、相手の要求を受け入れて指輪を返すことも考えられます。
離婚に伴う指輪の返却や処分、その他の離婚に関する問題で悩む場合は、弁護士に相談しましょう。
(記事は2025年5月1日時点の情報に基づいています)