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1. 離婚の無料電話相談とは
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2. 離婚相談の無料電話窓口①|法テラス・サポートダイヤル
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2-1. 電話番号と受付時間
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2-2. 法テラスの無料法律相談
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2-3. 法テラスへの無料電話相談が向いている人
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3. 離婚相談の無料電話窓口②|離婚を扱う弁護士事務所
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3-1. 弁護士が無料電話相談に対応する事務所も
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3-2. 離婚を扱う弁護士事務所への相談が向いている人
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4. 離婚相談の無料相談窓口③|日弁連「ひまわりお悩み110番(法律相談センター)」
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4-1. 電話番号と受付時間
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4-2. ひまわりお悩み110番(法律相談センター)への相談が向いている人
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5. 離婚相談の無料相談窓口④|東京三弁護士会の電話無料相談
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5-1. 電話番号と受付時間
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5-2. 東京三弁護士会の電話無料相談が向いている人
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6. 離婚相談の無料相談窓口⑤|内閣府「DV相談+(プラス)」
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6-1. 電話番号と受付時間
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6-2. DV相談+の利用が向いている人
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7. 離婚相談の無料相談窓口⑥|市区町村役場での無料法律相談
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7-1. 一部自治体では無料電話相談に対応
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7-2. 市区町村役場での法律相談が向いている人
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8. 離婚相談の無料相談窓口⑦|そのほかの窓口
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9. 離婚の無料相談をするときの注意点
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9-1. 目的に合った相談先を選ぶ
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9-2. 相談前にあらかじめ資料などを準備しておく
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10. 無料電話相談で離婚問題が解決しなかった場合の対処法
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10-1. あらためて弁護士に相談する
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10-2. 少しでも対応が必要なら弁護士に依頼を
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11. 離婚に詳しい弁護士の探し方
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12. 離婚の無料相談に関してよくある質問
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13. まとめ 無料電話相談で離婚問題が解決しない場合は、弁護士への有料相談の検討を
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1. 離婚の無料電話相談とは
離婚について無料で電話相談ができる窓口はいくつかあります。無料の電話相談であれば相談料の費用をかけることなく自宅から気軽に相談できるため、一度相談してみたいという人の最初の相談にはお勧めです。
この記事で紹介するのは、弁護士または離婚問題に悩む人を支援する相談員による専門的な窓口です。
これらの窓口に相談することで、離婚問題の解決に向けて最初の一歩を踏み出せます。以下では、主な窓口の概要や電話番号、受付時間のほか、どのような相談にどの窓口が向いているかを紹介します。
離婚の相談ができる主な窓口の電話番号と受付時間
名称 | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
法テラス・サポートダイヤル | 0570-078374 | 平日 9時~21時 土曜日 9時~17時 (祝日および年末年始を除く) |
離婚を扱う弁護士事務所 | 各事務所の 電話番号 | 弁護士事務所による |
日弁連 「ひまわりお悩み110番 (法律相談センター)」 | 0570-783-110 | 基本的には平日の日中 (転送先の弁護士会により異なる) |
東京三弁護士会の 電話無料相談 | 0570-200-050 | 平日 10時~16時 (祝祭日を除く) |
内閣府 「DV相談+(プラス)」 | 0120-279-889 | 365日24時間受付 (チャット相談は12時~22時) |
市区町村の無料法律相談 | 自治体の 相談窓口番号 | 自治体によって異なる |
そのほかの電話相談窓口 | 各団体の 相談受付電話番号 | 各団体によって異なる |
2. 離婚相談の無料電話窓口①|法テラス・サポートダイヤル
法テラス(日本司法支援センター)は法的トラブル解決のために国によって設立された「総合案内所」であり、この組織が運営する「法テラス・サポートダイヤル」では、法テラスのオペレーターが相談内容を聞いたうえで、利用できる法制度や相談窓口などを紹介してくれます。
ただし、法テラス・サポートダイヤルでは相談窓口の紹介などをしてくれるにとどまり、具体的な法律相談には乗ってくれない点に注意が必要です。具体的な法律相談をしたい場合には、各地の法テラスの法律相談窓口を案内してもらい、そこで弁護士による法律相談を受けることができます。
2-1. 電話番号と受付時間
【法テラス・サポートダイヤル】
・電話番号:0570-078374(通話料自己負担)
・受付時間:平日9時〜21時、土曜日9時〜17時(祝日および年末年始を除く)
2-2. 法テラスの無料法律相談
法テラスの事務所は地域ごとに設置されており、そこに問い合わせることで弁護士の法律相談を受けられます。対面相談だけでなく、電話相談にも対応しています。
また、法律相談料は収入および資産といった「資力」に応じて無料になることがあります。申し込みの際によく確認するようにしましょう。
法律相談料が無料になる資力基準は地域や世帯人数によって細かく異なります。2人世帯の場合の目安として「月収25万円以下かつ資産250万円以下」であれば、法律相談料が無料になる可能性が高いと考えられます。
2-3. 法テラスへの無料電話相談が向いている人
法テラスへの相談が向いているのは、以下のような人です。
どこに相談したらよいのかまったくわからない
弁護士への相談料や弁護士費用を支払うための資金がない
法テラスによる弁護士費用の立替制度(=民事法律扶助)を利用して弁護士に依頼したい
3. 離婚相談の無料電話窓口②|離婚を扱う弁護士事務所
離婚を扱う弁護士事務所に電話をすると、法律相談の面談の予約を取る流れが基本となります。その際には事務員が対応し、相談内容の簡単な聞き取りがなされるケースもあります。この段階で弁護士が相談に応じてくれることは基本的にありません。弁護士からアドバイスを受けられるのはその後の法律相談の場です。
3-1. 弁護士が無料電話相談に対応する事務所も
上述のように面談による法律相談が基本ですが、弁護士による無料電話相談を行っている事務所もあります。
電話相談に対応している弁護士事務所での相談は、まずは電話やメールなどで予約をし、予約日時に弁護士との間で電話相談をするという流れです。
法律相談料は初回の相談のみ無料となる事務所が多いものの、初回から有料の事務所もあるため、予約の際によく確認しましょう。
なお、「電話であれば匿名で法律相談ができるのだろうか?」と思うかもしれません。しかし、弁護士は相談を受ける際に氏名や住所などを聞き取って本人確認を行うため、電話相談であっても匿名での相談はできません。
3-2. 離婚を扱う弁護士事務所への相談が向いている人
弁護士事務所への相談が向いているのは以下のような人です。
離婚トラブルに特化している弁護士に相談したい
複数の弁護士事務所を比較して自分で選びたい
弁護士費用を支払えるだけの経済的余裕がある

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得意な弁護士
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4. 離婚相談の無料相談窓口③|日弁連「ひまわりお悩み110番(法律相談センター)」
日本弁護士連合会による「ひまわりお悩み110番(法律相談センター)」に電話をかけると、近くの弁護士会が運営する法律相談センターにつながります。
この電話では、法律相談の予約を取ることができます。法律相談そのものは、電話ではなく対面で行われ、有料です。
4-1. 電話番号と受付時間
【日弁連「ひまわりお悩み110番(法律相談センター)】
・電話番号:0570-783-110
・受付時間:転送先の弁護士会により異なる(基本的に平日の日中)
4-2. ひまわりお悩み110番(法律相談センター)への相談が向いている人
ひまわりお悩み110番への相談が向いている人は以下のような人です。
対面で相談したい
弁護士会が運営する、信頼できる場で相談したい
5. 離婚相談の無料相談窓口④|東京三弁護士会の電話無料相談
東京三弁護士会の電話無料相談は、弁護士による無料電話相談です。
相談時間は15分間で、電話がつながるのは東京都内からのみです。
5-1. 電話番号と受付時間
【東京三弁護士会の電話無料相談】
・電話番号:0570-200-050
・受付時間:10時〜16時(平日。祝祭日を除く)
5-2. 東京三弁護士会の電話無料相談が向いている人
東京三弁護士会の電話無料相談が向いている人は、次のような人です。
東京都内在住もしくは都内に通勤している
相談したいことが少なく簡潔に相談できる
最初から弁護士に相談したい
弁護士会が運営する、信頼できる窓口に相談したい
6. 離婚相談の無料相談窓口⑤|内閣府「DV相談+(プラス)」
内閣府の「DV相談+(プラス)」は、離婚トラブルのなかでもDV(ドメスティック・バイオレンス、家庭内暴力)の悩みを相談できる専門窓口です。
専門の相談員が365日24時間対応してくれるほか、オンラインチャット相談も実施しています。また、日時を限定して男性専用回線にて男性側の悩みにも対応しています。
「DV相談ナビ」(電話番号:#8008)でも相談を受け付けており、こちらに電話をかけると最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります。配偶者暴力相談支援センターは、都道府県が設置する、配偶者からの暴力全般に関する相談窓口です。
6-1. 電話番号と受付時間
【内閣府「DV相談+(プラス)」】
・電話番号:0120-279-889
・受付時間:365日24時間受付(チャット相談は12時〜22時)
6-2. DV相談+の利用が向いている人
DV相談+の利用が向いている人は、次のような人です。
離婚トラブルのなかでも特にDVについて悩んでいる
深夜早朝や土日でも電話で相談したい
女性側からDVを受けている男性だが、相談を受け付けてくれる窓口が見つからず困っている
7. 離婚相談の無料相談窓口⑥|市区町村役場での無料法律相談
各市区町村も、無料で弁護士による法律相談を実施しています。多くは直接面談での対応ですが、なかには電話相談に対応している自治体もあります。
7-1. 一部自治体では無料電話相談に対応
自治体によっては無料の電話相談を実施しているところがあります。
たとえば、東京都台東区では「法律相談(予約制)」の窓口を設けており、事前に予約をしたうえで、面談か電話による相談を選べます。毎週月曜、水曜、金曜の13時〜15時45分の時間帯のなかで、1回につき25分、弁護士が相談に対応してくれます。
このほかにも、無料の電話相談を実施している自治体はあります。自分の在住あるいは在勤する自治体が電話相談を実施しているかどうかは、市区町村役場の公式サイトなどで確認してみましょう。
7-2. 市区町村役場での法律相談が向いている人
市区町村役場での法律相談が向いている人は、次のような人です。
市区町村の役所という信頼できる運営者のもとで法律相談を受けたい
弁護士による法律相談を受けたい
手軽に無料で相談したい
8. 離婚相談の無料相談窓口⑦|そのほかの窓口
「法的なトラブル解決は望まないものの、話だけでも聞いてもらいたい」という場合には、次のような相談窓口もあります。
【NPO法人よつば】
・電話番号:050-5527-5355
・受付時間:9時〜20時(年中無休)
NPO法人よつばは、専門カウンセラーのいる無料相談所です。浮気や不倫、離婚などで悩んでいる人を助けるため、弁護士などの専門家探しをサポートしてくれるとともに、相談員やカウンセラーがカウンセリングを無料で行ってくれます。
【よりそいホットライン】
・電話番号:0120-279-338(岩手と宮城、および福島からは0120-279-226)
・受付時間:24時間対応
よりそいホットラインは、どんな人のどんな悩みにも寄り添って一緒に解決する方法を探してくれる相談窓口です。電話をかけると専門の相談員が対応してくれます。離婚に関連する相談としては、特にDVや性暴力など、女性の相談を扱っています。
【こころの健康相談統一ダイヤル】
・電話番号:0570-064-556(都道府県および政令指定都市の電話番号はこちらから)
・受付時間:接続先の公的相談機関によって異なる(夜間は平日18時30分〜22時30分)
こころの健康相談統一ダイヤルは、都道府県および政令指定都市が実施する電話相談事業で、自殺対策のための相談窓口です。電話をかけた所在地の都道府県などが実施する公的な相談機関につながります。離婚に関連して「死にたい」という思いが強くなったときには、こちらに電話をかけることで相談に対応してくれます。
18時30分から22時30分に都道府県や政令指定都市が心の健康電話相談を実施している場合は都道府県や政令指定都市の相談窓口への接続が優先され、各窓口の相談受付終了後、22時30分までには公益社団法人日本精神保健福祉士協会、公益社団法人日本公認心理師協会につながります。
9. 離婚の無料相談をするときの注意点
離婚の無料電話相談をするにあたっては、目的に合った相談先を選ぶ、相談前にあらかじめ資料などを準備しておく、という2点に注意することが大切です。
9-1. 目的に合った相談先を選ぶ
弁護士は法律の専門家であり、カウンセラーではありません。弁護士には、離婚できるのかどうか、親権はどうなるのか、養育費はどれくらいの請求できるのかなど、法的な疑問点を相談するのが最も効果的です。
離婚に関連して法的なアドバイスをもらいたいのであれば弁護士に相談しましょう。
逆に、法的な話に限らずにとにかく何か話したい場合には、弁護士ではなく専門の相談員が話を聞いてくれる窓口に相談してみるとよいでしょう。
9-2. 相談前にあらかじめ資料などを準備しておく
無料相談は時間が限られています。短い相談時間のなかで有効に時間を使って一度の相談で最大限の結果を得るためには、離婚問題に関する情報を事前に整理しておくことが必要です。できる限り関連する資料を用意したり、時系列や当事者関係などを図表にしたりしておきましょう。
資料を用意しておくと弁護士の質問にスムーズに答えられます。
10. 無料電話相談で離婚問題が解決しなかった場合の対処法
無料電話相談だけでは離婚問題が解決しなかった場合には、次の2つの対処法を検討しなくてはなりません。
10-1. あらためて弁護士に相談する
無料電話相談だけでは解決に至らなかった場合、弁護士事務所を自分で探して有料相談に応じてもらうのがお勧めです。有料相談であれば無料相談と比べて多く時間を取ってじっくりと話を聞いてもらえるため、より効果的な回答を得られやすい傾向にあります。
10-2. 少しでも対応が必要なら弁護士に依頼を
離婚に関して解決できないトラブルを抱えているのであれば、相談だけではなく思い切って弁護士に依頼したほうが早く、よい結果につながると考えられます。弁護士なら適切な方針で対応してくれるため、トラブルをこじらせることなく解決できる可能性が高まります。
離婚を希望している場合も、復縁を希望している場合も、弁護士に相談するのが望ましいでしょう。
11. 離婚に詳しい弁護士の探し方
弁護士に離婚の相談をするなら誰でもいいわけではなく、離婚に詳しい弁護士に相談することが大切です。
インターネット上で弁護士を探す場合は、離婚に関連するキーワードでいろいろ検索してみましょう。その際、単に「離婚に強い」などとうたっているだけでなく、離婚問題に関する有益な情報をたくさん発信している弁護士を選ぶことが重要です。離婚問題に関する情報発信を多くしている弁護士であれば、離婚問題の知識や経験が豊富であると見込まれます。
また、「離婚のカタチ」など離婚案件に対応する弁護士を紹介しているポータルサイトを活用するのも便利です。

相談アリ
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12. 離婚の無料相談に関してよくある質問
弁護士は守秘義務を負っています。守秘義務違反には刑事罰が科されるため、弁護士が秘密を漏らすことはまずありません。
弁護士以外への相談も、秘密を守る体制がとられているはずなので、基本的に安心してよいでしょう。
無料相談の範囲は法律事務所によって異なるため、個別に確認することをお勧めします。
法律事務所にもよりますが、初回のみ30分から60分程度まで相談料が無料で、2回目以降は有料となるパターンが多く見られます。また、具体的な対応を依頼すると着手金などがかかります。
無料相談だから弁護士が手を抜くということは基本的にありません。無料相談でも真剣に対応してくれます。
ただ、もし相談の段階でやる気が感じられない弁護士にあたったら、無料か有料かを問わず依頼を控えたほうがよいでしょう。
13. まとめ 無料電話相談で離婚問題が解決しない場合は、弁護士への有料相談の検討を
離婚問題で無料電話相談ができる窓口にはさまざまなものがあります。
なかには、弁護士に無料電話相談できる窓口もあります。弁護士であれば法的なアドバイスをしてくれるため、離婚問題の解決に向けて最初の一歩を踏み出したい人にはお勧めです。
離婚問題の解決に向けて法的なアドバイスがほしいのであれば、無料相談の段階から弁護士に相談するようにしましょう。無料での電話相談で離婚問題が解決しない場合は、弁護士に具体的な対応を依頼することをお勧めします。
(記事は2025年6月1日時点の情報に基づいています)