高松市で離婚問題を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。高松市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

高松市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

高松市は香川県の中央に位置する県庁所在地で、2024年11月1日現在の人口は417,888人（男性201,911人・女性215,977人）となっています。 北は瀬戸内海、南は讃岐山脈に連なる自然豊かな都市です。瀬戸内海沿いにある高松駅はJR予讃線・高徳線の始発駅であるほか、市内には高松港や高松空港などもあり、陸・海・空の交通網が発達しています。交通利便性の高さから、国の出先機関や大企業の支社・支店が集積しており、四国の経済の中心拠点となっています。

また、市の中心商店街である丸亀町商店街は再開発により活気を取り戻し、多くの人が集まるエリアとなっている。一方で、郊外に進むとのどかな田園が広がっており、五色台展望台や大滝山からは美しい景色を眺めることができます。都市と自然が調和し暮らしやすい高松市は、子育て世代の移住先としても高い人気があります 。

令和6年11月1日現在、高松市では高松市の人口417,888人のうち0～14歳の人口が50,848人、 15～64歳までが246,677人と65歳以上の人口120,363人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は28.8％で全国平均の29％とほぼ同じ数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。高松市はJR高松駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。またその交通の利便性から、近隣都市にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：高松市 【統計】登録人口（住民基本台帳人口）

高松市の離婚の弁護士相談窓口

高松市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

高松市の法律相談センター

高松市にある香川県弁護士会館では、離婚や親権、DVなど家庭の問題に関する法律相談を有料で受け付けています。相談日時は毎週月・水・金曜日の13時～16時20分です。相談を希望する場合は電話もしくはWEBでの予約が必要です。「離婚したいけど、何から始めればいいか分からない」「養育費の支払いを拒否された」などの悩みがある人は、こうした窓口を利用してみるのもひとつの手です。

• 参考：香川県弁護士会 法律相談センター

高松市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はWEBサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「香川県」

高松市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

高松市では、ひとり親の父や母を対象として、母子・父子自立支援員による「ひとり親自立相談」を行っています。離婚後の生活の維持や自立等に関する相談だけでなく、養育費や面会交流に関することなど離婚前の悩みについても相談できます。面談相談を希望する場合は事前に電話で問い合わせてください。

• 参考：高松市 ひとり親自立相談

高松市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

高松市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。高松市には高松家庭裁判所があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家裁受付セン ター」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはWEBサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：高松家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

高松市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。高松市で離婚の届け出ができる窓口は、高松市役所市民課3番窓口と、市内の各総合センターです。受付時間はいずれも平日8時30分～17時までです。それ以外の時間でも市役所市民課北側の守衛室で受け付けていますが、預かり扱いになるため、正式に審査・受理されるのは後日の開庁時間となります。

• 参考：高松市

• 参考：高松市 総合センター・支所・出張所

高松市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：高松公証役場

高松市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

高松市こども女性相談課では、家族内のトラブルやDV、離婚問題などに悩む女性からの相談を無料で受け付けています。電話・来所・メールでの相談が可能で、受付時間は平日（国民の祝日に関する法律に規定する休日及び年末年始を除く）8時30分～17時です。詳細は高松市のウェブサイトから確認できます。

• 参考：高松市 女性相談

高松市における近年の婚姻・離婚の件数

高松市統計年報によると、高松市の婚姻件数は2017年（平成29年）～2021年度（令和3年）の5年間 にかけて2,167組、2,202組、2,187組、1,969組、1,938組と推移しており、また離婚件数は786組、755組、809組、704組、677組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は36.2％、34.2％、36.9％、35.7％、34.9％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代を上回る数値となっているものの、香川県の令和3年度の特殊離婚率39.2％（婚姻件数3,668組、離婚件数1,439組）よりはやや低めになっています。高松市の離婚件数は緩やかな減少傾向にありますが、これは婚姻件数の減少や人口流出により市内の夫婦が減ってきていることが理由として考えられます。とはいえ、離婚問題は数字には現れない個人的な問題ですので、離婚に悩んだら早めに専門家へ相談することをお勧めします。

• 参考：高松市 統計年報

• 参考：厚生労働省 婚姻件数，都道府県（特別区－指定都市再掲）・届出月別

• 参考：厚生労働省 離婚件数，都道府県（特別区－指定都市再掲）・離婚の種類別

※本テキストは2024年11月の情報に基づいています