別居中の夫から離婚請求訴訟を起こされたが取り下げさせることに成功した事例
離婚調停
女性
相談の背景
相談の背景
夫は、離婚訴訟を提起した際、すでに妻と別居開始後約1年が経過していました。別居に至った原因として、妻が生活費を渡さなくなったことや、妻から家を出て行くように強制されたことを挙げ、別居開始前に夫婦関係が破綻していたことを主張していました。
一方、妻としては、当初から離婚せず夫婦関係を修復したいと考えており、夫との話合いや調停では折り合いがつかなくなかったものの、訴訟を提起された後も、明確に「離婚しない」という意向を維持していました。
相談の結果
得られたメリット
離婚請求訴訟を起こされたが取り下げさせることに成功した
今回のケースのように、離婚したくないにも関わらず、相手から離婚訴訟を提起され、自身が被告になってしまった場合、被告側が法的にきちんと主張(反論)や証拠提出をしない限り、原告側の主張が裁判所に認められてしまう可能性があります。そのため、離婚訴訟の被告になってしまった場合、可能な限り自身に有利に訴訟を進めるためには、法律の専門家、特に離婚事件の経験が豊富な弁護士に早期に問い合わせることをお勧めします。
弁護士の対応
当所弁護士は、婚姻を継続し難い重大な事由の有無を争うため、別居前に夫婦関係は良好で、妻が夫に別居を強制したわけではないこと、さらに妻は夫の健康管理をおこなっており、夫婦の扶助・協力義務を果たしていたこと等の主張をおこないました。併せて、それらを裏付ける有効な証拠を収集いたしました。
その結果、原告である夫の主張は裁判所に認められない可能性が大きくなり、夫は判決が出る前に、離婚請求の訴えを取り下げることになりました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。