加古川市で離婚問題を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。加古川市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

加古川市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

加古川市は兵庫県の南部にある市で、2025年6月1日現在の人口は256,369人（男性125,468人・女性130,901人）となっています。JR加古川駅には神戸線・加古川線が乗り入れています。大阪や姫路方面へのアクセスが良好で、多くの市民の通勤や通学を支えています。

JR東加古川市の近くにある「加古川総合文化センター」には、プラネタリウムや宇宙科学館、博物館があり、体験型の講座やイベントなども開催されています。また、市内には加古川河川敷が整備されており、サッカーやソフトボールなどのスポーツができる憩いの場として、市民に親しまれています。このように、都市に近く自然豊かな加古川市は、家族連れからも人気のまちです。

2025年6月1日現在、加古川市の総人口256,369人のうち0～14歳の人口が29,910人、15～64歳までが152,296人、65歳以上が74,163人となっており、高齢化率は28.9％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。加古川市では加古川駅や東加古川駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。また日常的に車や電車、バスを利用している人は、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：加古川市 住民基本台帳人口

加古川市の離婚の弁護士相談窓口

加古川市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

加古川市周辺の法律相談センター

兵庫県弁護士会が運営する法律相談センターでは、離婚に関する相談を受け付けています。加古川市周辺では神戸市、姫路市、明石市に相談所があります。それぞれ相談日時が異なるため、兵庫県弁護士会のウェブサイトで詳細を確認の上、相談を申し込みましょう。

• 参考：兵庫県弁護士会 法律相談センター

加古川市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「兵庫県」

加古川市が実施している法律相談窓口

加古川市では、市民と市内在勤・在学の人を対象とした法律相談をおこなっています。養育費や財産分与の取り決め、離婚手続きの進め方など、法律的解釈が必要な問題について相談できます。相談時間は1人20分以内で、同じ案件での相談は1回限りです。予約制なので、あらかじめ加古川市のウェブサイトで詳細を確認してください。

• 参考：加古川市 法律相談

加古川市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

加古川市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。加古川市の案件を管轄しているのは神戸家庭裁判所姫路支部です。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「書記官室/家事事件・記録係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：神戸家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

加古川市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。加古川市で離婚届を受け付けているのは、加古川市役所市民課と市内の各市民センターです。受付時間は8時30分から17時15分までですが、加古川市民センターと東加古川市民総合サービスプラザでは、9時から19時まで受け付けています。ただし、休業日などもあるので、あらかじめ加古川市のウェブサイトで詳細を確認してください。

• 参考：加古川市

• 参考：加古川市 市民センター一覧

加古川市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：加古川公証役場

加古川市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

兵庫県には19カ所に配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には9,000件以上もの悩みが寄せられました。加古川市には「加古川市配偶者暴力相談支援センター」があり、配偶者からの身体的暴力・精神的暴力などに悩む人からの相談に無料で応じています。

• 参考：加古川市 配偶者等からの暴力相談(DV相談)

加古川市における近年の婚姻・離婚の件数

厚生労働省の人口動態調査によると、加古川市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて1,191組、1,075組、1,060組、1,005組、948組と推移しており、また離婚件数は468組、387組、419組、381組、427組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は39.2％、36.0％、39.5％、37.9％、45.0％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代の上をいく数値となっており、兵庫県の令和5年度の特殊離婚率41.0％（婚姻件数19,629組、離婚件数8,060組）よりも高くなっています。婚姻件数が減少している一つの要因として、2019年末頃に感染が拡大したコロナウイルスの影響も考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたものの、未婚化や晩婚化が進んでおり、今後も婚姻件数は減少を続ける可能性があります。

• 参考：兵庫県 人口動態調査（確定数）の概況

※本テキストは2025年6月の情報に基づいています