船橋市で男女問題を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に相談する必要はありません。しかし、相手と話がしづらい・できない場合や、養育費や財産分与などの条件がまとまらない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間が短くなったり、精神的負担の軽減につながりやすくなったります。船橋市にも離婚を扱う弁護士事務所や離婚相談を受けている法律相談窓口が存在します。これらの情報を集めて、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

船橋市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

船橋市は千葉県の北西部、東京から20キロメートル圏内に 位置する都市です。2024年12月末日現在の住民基本台帳人口 は649,393人（男性322,801人・女性326,592人）となっています。市内には9路線35駅 が存在し、なかでも船橋駅 にはJR総武線と東武アーバンパークラインが通っています。JR総武線快速を利用すれば、JR船橋駅からJR東京駅まで乗り換えなしで約30分です。

船橋駅周辺にはスーパーや生鮮食品、カフェやレストランが入った駅直結の「シャポー船橋」、駅徒歩2分の「東武百貨店船橋店」といった商業施設や商店街、マンションなどがあり、にぎわいを見せています。また、船橋市には国史跡に指定された「取掛西貝塚」があります。船橋市を含む東京湾東岸部は縄文時代の貝塚が多く存在しており、なかでもこの取掛西貝塚」はこのエリアで最古とされています。東京湾の最奥部に位置する船橋市には、習志野市、市川市、浦安市にもまたがる約1,800haの干潟・浅海域である「三番瀬」 があり、その自然の豊かさを活かしたバードウォッチングやビーチコーミングなどのイベントが開催されています。加えて臨海部には加工食品の供給場所として日本最大級の規模を誇る京葉食品コンビナートもあります。 このように船橋市は、都心へのアクセスが良好な場所に位置しながら、豊かな歴史と自然、盛んな商工業と多面的な魅力にあふれたまちでもあります。

令和6年4月1日時点の住民基本台帳をもとにした年齢別の人口 では、船橋市では総人口648,594人のうち0～19歳の人口が106,668人、 20～64歳までが386,633人と65歳以上の人口155,293人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は23.9％と、千葉県の他市町村と比べても 、また全国平均の29％と比べても低い数値です。

子どもがいる若い世代が離婚について考える場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが解決しないようであれば、弁護士への相談を検討してみましょう。船橋市は船橋駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚案件に強い事務所もあります。また船橋市の交通の利便性から、都心にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚問題では自身のプライベートを開示しなければならない場面も多くあるため、信頼できる弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、色々情報を集め、安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：船橋市 船橋市の概要

• 参考：船橋市 住民基本台帳 町丁別・年齢別人口

船橋市の離婚の弁護士相談窓口

船橋市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をするにはさまざまな方法があります。離婚案件を扱う弁護士事務所を探すほか、弁護士会の法律相談センターや法テラスなどを選択することも可能です。法テラスの利用には所得などについて一定の制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

船橋市の法律相談センター

2024年9月1日現在、千葉県弁護士会は県内14か所に「法律相談センター」を設け、離婚に関する相談を受け付けています。船橋市には「船橋法律相談センター」があり、月曜日〜金曜日の9:00～12:00・13:00～16:30と土曜日の9:00～12:30まで予約の受付をしています。まずはこうした窓口を利用してみるのもひとつの方法です。

• 参考：弁護士会の法律相談センター

船橋市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は法的トラブルに悩む人が専門家にアクセスしやすくなるよう国によって設立された総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な窓口を案内してくれます。また経済的にお困りの方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等で条件がありますので、詳細は法テラスのウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、お悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を、オペレーターが紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末時点で600万件を突破しました。離婚を考えているが何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「千葉県」

船橋市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

船橋市では、ひとり親家庭の生活の悩みや困りごとの相談を母子・父子自立支援員が受ける「ひとり親家庭相談」を行っています。また、養育費等について弁護士に相談できる「養育費等弁護士相談」 も実施されており、相談実施の日程は毎月1日に発行される「広報ふなばし」の無料相談窓口欄に掲載されています。対象者や申し込み方法は船橋市のウェブサイトなどで確認の上、利用を検討してみましょう。

• 参考：船橋市　ひとり親家庭相談～ひとりで悩まず、ご相談ください～

船橋市で離婚の手続きを進めるには

離婚の手続きを進めるには、まずは離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できる条件が見つかったら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと良いでしょう。その後「離婚届」を役所に提出することで、離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

船橋市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。船橋市には家庭裁判所がないものの、市川市には千葉家庭裁判所市川出張所が、千葉市には千葉家庭裁判所があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など、当事者間で話し合っても解決が得られない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家事訟廷事件係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要となります。詳細についてはWEBサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：千葉家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

船橋市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを行うことができます。「離婚届」を提出したことで派生するさまざま手続きも、忘れずにおこないましょう。船橋市には船橋市役所と市内7つの出張所、船橋駅前総合窓口センターに窓口があります。また、船橋市役所では戸籍に関する届出の事前審査をオンラインで行っています。書類の内容に不備がないかチェックしてほしい場合、利用を検討してみましょう。

• 参考：船橋市

• 参考：船橋市　出張所一覧

• 参考：船橋駅前総合窓口センター

船橋市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書の作成をします。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるためおすすめです。離婚が成立した後、もしパートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠ったら支払いの強制執行を行使し、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：船橋公証役場

船橋市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

千葉県の配偶者暴力相談支援センターにおける配偶者からの暴力（DV）による令和5年度の相談件数 は9,411件、男女比では女性からの相談が9,287件、男性からの相談は116件、その他が8件と、9割以上が女性からの相談です。また千葉県は「千葉県女性サポートセンター」を設置しており、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩む女性への無料相談を電話や面談形式で実施しているほか、原則月2回、女性弁護士による法律相談も行っています。面接相談や法律相談は事前予約制なので、詳しくはホームページなどで確認しましょう。また、船橋市には「船橋市女性相談室」があり、こちらも電話や面談形式で、配偶者からの暴力などの問題を抱える女性からの相談に無料で応じています。

• 参考：千葉県女性サポートセンター

• 参考：船橋市女性相談室

船橋市における近年の婚姻・離婚の件数

千葉県の調査に よると、船橋市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて3,220組、3,334組、2,888組、2,863組、3,046組と推移しており、また離婚件数は955組、956組、852組、867組、798組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は29.6％、28.6％、29.5％、30.2％、26.1％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっており、千葉県の令和4年度の特殊離婚率34.6％（婚姻件数24,824組、離婚件数8,605組）と似たような数値となっています。

• 参考：千葉県各種厚生統計調査）

• 参考：千葉県人口動態統計速報

※本テキストは2025年1月の情報に基づいています