八王子市で面会交流を弁護士に相談する

離婚の協議をするとき、話し合いがスムーズに進み、お互いに合意できる条件が問題なく見つかるなら、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、財産分与や養育費の条件でもめたり、相手との話し合いができなかったりする場合は、弁護士に依頼することで離婚成立に至るまでのストレス軽減や時間短縮につながる可能性があります。八王子市にも、離婚案件の実績が多い弁護士事務所や離婚問題の相談窓口が存在します。弁護士事務所によっては初回の相談を無料で行っている場合もありますので、まずは自分にあった相談先を探してみましょう。

八王子市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

八王子市は東京都の南西部に位置し、8つの市と村に隣接しています 。2024年12月末日現在の住民基本台帳に基づく人口は559,083人（男性279,079人・女性280,004人） となっています。八王子市には、 新宿に繋がる京王線、新横浜駅と繋がるJR横浜線、川越や八王子と繋がるJR八高線、そして東京都心と山梨県・長野県を結ぶJR中央線が乗り入れており、広域の移動を可能とする交通網が整っています。

東京都の市部で面積・人口ともに最大をほこる八王子市は、大学・短期大学・高専が合計21校あり、およそ10万人の学生が住む全国有数の学園都市 でもあります。交通の便が良い八王子駅周辺には、駅南口直結の「サザンスカイタワー八王子」、駅南口デッキ直結の「八王子オーパ」、駅北口マルベリーブリッジ直結の「八王子オクトーレ」といったショッピングセンターが充実した便利なまちです。加えて、市内には2007年にミシュランガイドで最高ランクの3つ星を獲得し、2020年には東京都で初めての文化遺産にも認定された高尾山があるなど、自然にあふれ、観光客からの人気も高い場所となっています。

住民基本台帳人口によると、 令和6年12月末日現在の八王子市の人口559,083人のうち0～14歳の人口が57,309人、 15～64歳までが345,334人と65歳以上の人口156,440人を上回る結果となりました。また、高齢化率は27.9％で、全国平均の29％より低い数値です。

子どものいる若い夫婦が離婚を検討する際、トラブルになりやすいのが未成年の子どもの養育費や親権、または住宅ローンなどの財産分与に関してです。夫婦間だけで問題解決が難しいなら、弁護士への相談を視野に入れましょう。八王子市には離婚案件の実績がある弁護士事務所が充実しています。離婚問題は非常にプライベートな問題であるため、信頼できる弁護士を選ぶことが重要です。初回の相談を無料で実施している場合もありますので、比較検討し、安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：八王子市

• 参考：八王子市年齢別人口（令和6年）

八王子市から利用できる弁護士会や法テラスの離婚相談窓口

八王子市で離婚問題や離婚手続きについて弁護士に相談をする場合、行政が運営する窓口や弁護士事務所だけでなく、法テラスや弁護士会の法律相談センターという選択肢もあります。なお、法テラスを利用するためには資産や収入に一定の水準が設けられているため、詳しくはホームページで確認しておきましょう。

八王子市から利用できる法律相談センター

東京三弁護士会運営の「法律相談センター」では、離婚に関する相談を受け付けており、八王子市には「東京三弁護士会八王子法律相談センター」があります。電話の受付は月曜日～土曜日の9:30～12:00と13:00～16:30まで行われています。いきなり弁護士事務所を訪ねるのは勇気がいる場合、まずはこのような相談窓口を利用してみるのもひとつの方法です。

• 参考：八王子法律相談センター

八王子市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は、法的トラブルに悩む人のために国が設立した総合案内所です。離婚・DVといった家庭問題から借金などの金銭トラブル、相続・成年後見などさまざまな法律上の相談を受け付けています。また、金銭的な理由で弁護士への依頼ができない場合、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することもできます。利用には収入や資産に関して一定の条件があるため、詳細は法テラスのホームページで確認してみましょう。

また法テラスにはサポートダイヤルもあります。電話口のオペレーターが、現在抱えている問題を解決するための適切な情報や、公的機関などによる各種相談窓口を案内してくれます。令和6年3月末時点において、法テラスの利用件数は600万件を突破しました。離婚を考えているが誰に相談したらいいのかわからないという場合、まずはサポートダイヤルに電話してみるのもひとつの手です。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「八王子」

八王子市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

八王子市 では、母子・父子自立支援員による相談や就業・家計専門員による就職・転職、キャリアアップや家計相談など、ひとり親家庭への様々なサポートを行っています。八王子市子ども家庭部子育て支援課 ひとり親支援担当が担当する窓口のほか、委託機関による「ひとり親家庭のための八王子就労生活相談窓口」もあります。そのほか、ひとり親家庭に役立つ情報を月に1度届けるひとり親家庭支援情報メールマガジン「はち☆エール」や、ひとり親家庭学習支援事業「ゆめ★はち先生」など、充実したサポート体制が取られています。詳細や利用方法は八王子市のウェブサイトなどで確認の上、利用を検討してみましょう。

• 参考：八王子市　子育て応援サイト

八王子市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進めるのにまず必要なのは、本人同士による離婚条件の話し合いです。お互いに合意できる条件が見つかったなら、次に「離婚協議書」の作成をします。離婚協議書に記載するのは協議し合意した内容です。協議書は公証役場にて公正証書にしておくと良いでしょう。その後、「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。万が一離婚の話し合いがスムーズにいかず協議離婚が成立しない場合は、裁判所が関与する裁判離婚に移ります。

八王子市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は、離婚に関する調停、裁判や審判に対応しています。「配偶者と離婚条件の折り合いがつかない」「相手が離婚を拒否していて話し合いができない」などのように協議で解決できそうにない場合、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。八王子市を管轄するのは東京家庭裁判所立川支部のため、裁判離婚をする場合には立川まで出向く必要があります。調停を申し立てるときは、「家事訟廷事件係」が担当窓口です。申立手数料として収入印紙1,200円、申立書や3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などの準備が必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみましょう。

• 参考：東京家庭裁判所立川支部

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

八王子市の行政の窓口

市役所では「離婚届」や「離婚の際に称していた氏を称する届」、「入籍届」、「住民票の世帯分離」といった届出、国民年金や児童手当といったさまざまな手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことで必要になる色々な手続きも忘れずにおこないましょう。八王子市で戸籍に関する届出をできる窓口は、八王子市役所と八王子駅南口総合事務所、市民部の12の事務所です。 八王子駅南口総合事務所は日曜日の10時～17時も窓口が開いているため、平日日中は仕事などで忙しい人にも届出がしやすくなっています。なお、南大沢事務所は日曜も開庁していますが、日曜日は戸籍関係の届出は預かりのみとなるので注意しましょう。

• 参考：八王子市役所へのアクセス

八王子市の公証役場

夫婦間で納得できる離婚条件が見つかったら、次に離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々発生し得る問題を回避することができるのでお勧めです。例えば、離婚成立後に元パートナーが養育費や財産分与などの支払いを行わないときには、支払いの強制執行を行使し、相手の財産や給料などを差し押さえられます。八王子市内にお住まいの方は、八王子公証役場が最寄りです。なお、八王子公証役場は原則予約制なので、訪問を考える際は予め電話で問い合わせましょう。

• 参考：八王子公証役場

八王子市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位に挙げられるのが、配偶者や内縁の夫から行われる暴力（DV）や精神的虐待です。

東京都には20カ所以上の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、令和5年度に都内各施設に寄せられた配偶者暴力に関する相談件数は56,775件でした。 また八王子市では配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩んでいる女性たちからの相談を八王子市の男女共同参画センターで受け付けています。女性が抱えるさまざまな悩みに関する電話相談をはじめ、弁護士が対応してくれる窓口もあります。相談は来所もしくは電話で行うことができます。

• 参考：八王子市　男女共同参画センター

八王子市における近年の婚姻・離婚の件数

東京都保健医療局の調査による と、八王子市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけ2,078組、1,892組、1,795組、1,866組、1,673組と推移しており、また離婚件数は887組、826組、804組、824組、749組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は42.6％、43.6％、44.7％、44.1％、44.7％とおおむね「3組に1組は離婚する」といわれる数値より高い結果であり、東京都の令和5年度の特殊離婚率27.8％（婚姻件数71,774組、離婚件数20,016組）よりも高い数値となっています。

• 参考：東京都保健医療局 人口動態統計 年次推移（区市町村別） 婚姻・離婚件数（平成14年～令和5年）

※本テキストは2025年1月の情報に基づいています