岸和田市で離婚・不倫の慰謝料請求を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。岸和田市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

岸和田市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

岸和田市は大阪府の南部に位置する市で、2025年5月末日現在の人口は185,902人（男性88,912人・女性96,990人）となっています。市内には南海線やJR阪和線が乗り入れており、大阪市や和歌山方面にもアクセスしやすいです。

岸和田市はかつて岸和田城の城下町として栄え、本町・旧紀州街道沿いには今もなお当時の歴史が息づく街並みが残っています。また、国の名勝に指定された「岸和田城庭園（八陣の庭）」や岸和田市指定有形文化財の「五風荘」など、日本の文化や歴史が感じられる観光スポットも豊富です。また300年以上の歴史を持つ「岸和田だんじり祭」には、府内外から多くの観光客が訪れます。このように、都市部への交通利便性が良好ながらも、歴史や伝統、自然が調和した岸和田市は、シニア世代や家族連れから人気のまちです。

2025年5月末日現在、岸和田市の総人口185,902人のうち0～14歳の人口が21,839人、15～64歳までが111,110人、65歳以上が52,953人となっており、高齢化率は28.4％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。岸和田市では岸和田駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また、堺市などにもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：岸和田市 町別人口・世帯数・町別年齢別人口（平成17年以降分）

岸和田市の離婚の弁護士相談窓口

岸和田市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくとよいでしょう。

岸和田市の法律相談センター

大阪弁護士会が府内に設置する法律相談センターでは、離婚に関する相談を受け付けています。岸和田市には「岸和田法律相談センター」があり、一般法律相談は月曜日から金曜日の10時から16時まで受け付けています。まずはこうした窓口を利用するのもひとつの方法です。

• 参考：大阪弁護士会 法律相談センター

岸和田市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらよいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるとよいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「大阪府」

岸和田市が実施している法律相談窓口

岸和田市が実施している法律相談では、弁護士が離婚に関する悩みに応じてくれます。相談は予約制で、1人あたり30分程度です。同じ内容に関する相談は1回しかできないので、あらかじめ質問内容をまとめておくとよいでしょう。詳細は岸和田市のウェブサイトで確認してください。

• 参考：岸和田市 各種相談について

岸和田市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

岸和田市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。岸和田市には大阪家庭裁判所岸和田支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家事受付」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるとよいでしょう。

• 参考：大阪家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

岸和田市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。岸和田市で離婚届を受け付けているのは、岸和田市役所と市内の各サービスセンターです。受付時間は岸和田市のウェブサイトなどで確認してください。なお、窓口の業務時間外でも離婚届を預かってくれるため、仕事や育児で忙しい人も届け出がしやすくなっています。

• 参考：岸和田市

• 参考：岸和田市 支所・サービスセンターの取扱い業務について

岸和田市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：岸和田公証役場

岸和田市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

大阪府には15カ所の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には8,000件以上もの悩みが寄せられました。岸和田市では市内在住の人を対象に、電話・面接形式でのDV相談を実施しています。このほかに、女性弁護士による法律相談などもおこなっているため、詳しくは岸和田市のウェブサイトで確認してみてください。

• 参考：岸和田市 困ったときの相談窓口

岸和田市における近年の婚姻・離婚の件数

厚生労働省の人口動態調査によると、岸和田市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて847組、866組、758組、717組、697組と推移しており、また離婚件数は400組、388組、401組、382組、343組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は47.2％、44.8％、52.9％、53.2％、49.2％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代のさらに上をいく数値となっており、大阪府の令和4年度の特殊離婚率35.8％（婚姻件数40,362組、離婚件数14,462組）よりも非常に高くなっています。また2020年から婚姻件数の減少が続いているのは、コロナ禍の影響もあったと考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、今後、婚姻件数は増加に転じる可能性があります。

• 参考：大阪府 人口動態調査

※本テキストは2025年6月の情報に基づいています