小金井市で熟年離婚を弁護士に相談する

離婚を検討する際、トラブルなく協議が進み、双方納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士へ依頼する必要はありません。しかし、相手との話し合いがスムーズに進まない場合、財産分与や養育費などの条件でもめている場合は、弁護士を頼ることによって法的知識に基づいた交渉を落ち着いて進めることができ、離婚成立までのストレス軽減や時間短縮につながりやすくなります。小金井市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚相談を受け付けている法律相談窓口が存在します。弁護士事務所は初回無料相談を行っているところもありますので、まずは自分に合った相談先を探しましょう。

小金井市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

小金井市は東京都のほぼ中央、都心からは約25キロメートル西方に位置しており、2025年2月1日現在の住民基本台帳による人口は125,047人（男性61,520人・女性63,527人）となっています。JR武蔵小金井駅はJR中央線の駅で、快速を利用すれば新宿から直通で25分程度というアクセスの良さが特徴です。

JR武蔵小金井駅周辺には、ショッピングモールや商業施設、飲食店や大型量販店など生活に必要な施設が揃っています。自然豊かな小金井市内には、国分寺崖線が作り出した「はけ」と呼ばれる起伏のある地形が広がっています。この「はけ」の周辺には「はけの森美術館 美術の森緑地」や水神様を祀った「貫井神社」、明治・大正期に外交官や衆議院議員を歴任した波多野承五郎の別荘で、湧水を巧みにいかした回遊式庭園が目を惹く「滄浪泉園」があり、武蔵野の自然を感じられる場所となっています。JR武蔵小金井駅から南へ進むと「小金井神社」があります。この神社は、武蔵野開拓にあたり、1205年に菅原道真公の徳を敬って社殿を作り天満宮としたことを起源としています。また、桜を「市の花」とする小金井市には、数多くの桜の名所があります。特に玉川上水堤は江戸時代に花見の名所として親しまれ、葛飾北斎や歌川広重が作品に残しただけでなく、1924年には「名勝小金井（サクラ）」として国の指定を受けた、小金井市の桜のシンボルでもあります。このように小金井市は、都心部からのアクセスも良好でありながら、豊かな歴史や自然のあるまちとして注目されています。

令和7年2月1日現在、小金井市の住民基本台帳による人口125,047人のうち0～14歳の人口が15,663人、15～64歳までが82,194人と65歳以上の人口27,190人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は21.7％と全国的に見て低い数値です。

離婚を検討している若い世代の場合、未成年の子どもの養育費や親権、住宅ローンなどの財産分与に関してトラブルがおきる可能性があります。事態が深刻化するようであれば、弁護士に相談してみることをおすすめします。小金井市はJR武蔵小金井駅周辺に弁護士事務所があり、なかには離婚に強い事務所もあります。また、少しエリアを広げ、新宿や立川などで事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は個人的な問題であることから、信頼のおける弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料で相談できる事務所もありますので、見積りを取ったり比較検討したりして、安心して依頼できる事務所を選びましょう。

• 参考：小金井市の概要

• 参考：小金井市　世帯と人口（令和6年度）

小金井市の離婚の弁護士相談窓口

小金井市で離婚問題や離婚の手続きについて弁護士に相談したい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会運営の法律相談センターや法テラスを利用することもできます。法テラスの利用には収入や資産に関する制限などがあるため、利用の際は事前に詳細について問い合わせをしておくといいでしょう。

小金井市にお住まいの方が利用しやすい法律相談センター

東京都の3つの弁護士会（東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会）が運営する「法律相談センター」では、離婚に関する相談を事前予約制で受け付けています。小金井市内には窓口はないものの、JR中央線直通で行くことができる新宿や立川にはセンターがあります。新宿総合法律相談センターは月曜日から土曜日の9:30から16:30、立川法律相談センターは月曜日から土曜日の9:30から12:00・13:00から16:30まで予約を受付ています。まずはこういった窓口で相談してみるのもひとつの方法です。

• 参考：弁護士会の法律相談センター

小金井市にお住まいの方が利用しやすい法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は、法的トラブルに悩む人が解決に向けて専門家にアクセスしやすくなることを目的として国が設立した公的機関です。借金などの金銭トラブル、離婚・DVや相続・成年後見、労働問題、賃貸借契約などあらゆる内容に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的にお困りの方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入や資産面で一定の条件があるため、詳細は法テラスのウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルもあります。電話口のオペレーターが現在抱えている法的トラブルに対し、自治体など公的機関の各種相談窓口の紹介や適切な情報の提供をしてくれます。令和6年3月末の段階で、利用件数は600万件を突破しました。離婚に向けて何から手を付けていいのかわからないという方は、まずは法テラスに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「東京都」

小金井市のひとり親家庭を対象とした相談窓口（東京都委託機関）

東京都では、離婚前後の親権や養育費、財産分与、婚姻費用、慰謝料、親子交流などに関し、ひとり親家庭の状況を理解し家事事件に精通している弁護士による法律相談を委託機関にて行っています。小金井市にお住まいの方は、立川市にある「東京都ひとり親家庭支援センターはあと多摩」が利用しやすいでしょう。対象者や申し込み方法はセンターのウェブサイトなどでご確認ください。

• 参考：東京都福祉局「離婚前後の法律相談」

小金井市で離婚の手続きを進めるには

離婚の手続きを進めるには、まず夫婦で離婚に関する条件について話し合う必要があります。お互いの合意の後、次に「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた条件を記載したうえで、公証役場において公正証書化しておくと良いでしょう。その後「離婚届」を市町村役場に提出することで離婚が成立します。もし離婚の話し合いがまとまらず協議離婚に至らない場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

小金井市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応します。小金井市は東京家庭裁判所立川支部の管轄です。「離婚条件でお互い合意できず協議が進まない」「相手が離婚に反対しており、話し合いができない」など、当事者同士では解決がみられない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停を申し立てるための窓口は「家事訟廷事件係」で、収入印紙1,200円の申立手数料と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）といった書類が必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみましょう。

• 参考：東京家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

小金井市の行政の窓口

市役所では「離婚届」や「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出、国民年金や児童手当などの手続きができます。「離婚届」を提出したら、付随するさまざま手続きも忘れずに行いましょう。小金井市では市役所第二庁舎の市民課窓口で、平日8:30から17:00まで受け付けています。また、毎月第2・第4日曜日に休日窓口が開庁されていますが、戸籍届出に関しては他市町村などへの照会ができないことから届出の受領のみとなることにご注意ください。

• 参考：小金井市 離婚届

小金井市にお住まいの方が利用しやすい公証役場

夫婦の間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は、公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。小金井市内には公証役場がありませんが、小金井市にお住まいの方は「立川公証役場」や吉祥寺にある「武蔵野公証役場」が利用しやすいでしょう。

• 参考：立川公証役場

• 参考：武蔵野公証役場

小金井市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「異性関係」や「性格の不一致」に並び、離婚原因の上位に挙げられるのが配偶者からの暴力（DV・ドメスティックバイオレンス）や精神的虐待です。

東京都には配偶者暴力相談支援センターや関連施設が20カ所以上あり、各センターには毎年1,000件以上の相談が寄せられています。小金井市近隣の立川市には「東京都女性相談支援センター多摩支所」があり、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩む女性からの相談に無料で応じているほか、緊急時の保護などの支援もおこなっています。また小金井市の男女共同参画室では、専門の女性カウンセラーによる「女性総合相談」を面談または電話形式で行っており、DVに関する相談も受け付けています。費用は無料で、対象や詳細についてはウェブサイトなどでご確認ください。

• 参考：立川市 東京都女性相談支援センター多摩支所

• 参考：小金井市 女性総合相談について

小金井市における近年の婚姻・離婚の件数

東京都保健医療局の調査によると、小金井市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて679組、594組、585組、647組、581組と推移しており、また離婚件数は141組、181組、146組、160組、147組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は20.7％、30.4％、24.9％、24.7％、25.3％と、東京都の令和5年度の特殊離婚率27.8％（婚姻件数71,774組、離婚件数20,016組）を前後する数値になっています。

• 参考：東京都保健医療局 人口動態統計 年次推移（区市町村別）

• 参考：令和5年 東京都人口動態統計年報（確定数）のあらまし p.5

※本テキストは2025年2月の情報に基づいています