入間市でDV・暴力を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。入間市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が複数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

入間市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

埼玉県西南部に位置する市です。市の東南端には「トトロの森」として知られる狭山丘陵、西北端には加治丘陵が広がっており、自然豊かな地形に恵まれています。2025年5月1日時点の人口は142,841人（男性70,506人・女性72,335人）となっています。入間市は、西武池袋線とJR八高線の2路線が通っています。入間市駅からは、西武池袋線の特急電車を利用すると、池袋駅まで約30分で到着します。東京駅には約1時間15分でアクセスできます。また、西武池袋線は東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線と相互直通運転しているため神奈川県横浜方面への移動もスムーズです。こうした交通の利便性から、多くの人の通勤や通学を支えています。

入間市には様々な商業施設があります。代表的なのは「三井アウトレットパーク 入間」。国内外の有名ブランド約170店舗を含め、レストランやフードコートなど約200店舗のショップが入っています。隣接して「コストコ 入間倉庫店」があり、その利便性の高さから、まとめ買いや週末のファミリーショッピングに多くの人々が訪れています。市内には他にも、地域密着型の複合型商業施設「ショッピングプラザ サイオス」や、食品や日用品が揃う「ヤオコー入間下藤沢店」。西武池袋線・武蔵藤沢駅東口すぐのところにある「グリーンガーデン武蔵藤沢」など、日常の買い物に便利な施設も充実しています。また、かつて米軍のジョンソン基地として利用されていた「ジョンソンタウン」は、アメリカ郊外のような街並みが再現されたユニークなエリアです。住宅と個性的な店舗が共存し、観光客にも人気のスポットとなっています。その独自の街づくりが評価され、2015年には国土交通省後援の都市景観大賞で大賞を、2017年にはグッドデザイン賞金賞を受賞しています。さらに入間市は豊かな自然環境と多くの公園があります。狭山丘陵や加治丘陵といった丘陵地帯には里山エリアが広がり、西武池袋線「入間市駅」から徒歩15分の位置には、広大な芝生広場やバーベキューガーデン、防災設備が整備されている「埼玉県営 彩の森入間公園」、一面に広がる茶畑の中にある「入間茶業公園」、県内でも数少ない日本庭園づくりの公園「愛宕公園」、そして、樹齢500年を超えると言われる市指定文化財・天然記念物の大スギが御神木としてそびえる「熊野神社」など、自然と歴史に触れられる場所も数多く点在しています。また、入間市は日本三大銘茶の一つ「狭山茶」の主産地でもあります。市域の約10分の1を茶畑が占めており、栽培面積・生産量ともに埼玉県でトップです。このように入間市は、暮らしやすい環境が整っているため子育て世代にも人気のエリアとなっています。

令和7年5月1日時点で、入間市の人口142,841人のうち0～14歳の人口が13,269人、 15～64歳までが82,762人と65歳以上の人口44,553人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は31.2%で全国平均の29.1％から見ると高い数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。入間市は複数の弁護士事務所があり、離婚の相談に応じている事務所もあります。またその交通の利便性から、近隣地域や東京都心方面にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：入間市のあらまし

• 参考：入間市の人口統計資料 令和7年

入間市の離婚の弁護士相談窓口

入間市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

入間市の法律相談センター

埼玉弁護士会は県内各地に弁護士による法律相談窓口を設け、離婚に関する相談を受け付けています。入間市には相談センターがありませんが、川越支部相談窓口を利用することができます。相談は予約制で、電話もしくはウェブによる予約が可能です。電話予約の受付時間は平日午前9時30分～午後4時30分、土曜日午前9時30分～午後4時です。離婚調停や財産分与など法律が絡む離婚問題は、こうした窓口に相談してみるのもひとつの方法です。

• 参考：埼玉弁護士会　法律相談センター

入間市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「埼玉県」

入間市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

入間市では、母子・父子自立支援員が、ひとり親家庭の相談に対応しています。離婚や経済的なこと・子育てのこと・職場のこと・何でも相談が可能です。相談時間は、平日午前8時30分から午後5時15分まで。対象者や申し込み方法は入間市のウェブサイトなどで確認の上、利用を検討してみましょう。

• 参考：入間市 ひとり親家庭への支援

入間市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

入間市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。入間市の管轄はさいたま家庭裁判所川越支部になります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家事訟廷事件係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：さいたま家庭裁判所 川越支部

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

入間市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。入間市内で離婚届を提出できるのは、入間市役所市民課の窓口です。受付時間は、土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く、午前8時30分～午後5時15分です。入間市ではLINEで窓口の混雑状況が確認できます。ウェブサイトで業務時間やLINEの情報が確認できますので、仕事や育児などで忙しく時間が取れない方は活用してみるとよいでしょう。

• 参考：入間市

• 参考：入間市 戸籍に関する届け出

入間市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。入間市には公証役場がないため、近隣の公証役場を利用することになります。西武新宿線「航空公園駅」から徒歩圏内の所沢公証役場が比較的近く、便利に利用できます。

• 参考：所沢公証役場

入間市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

埼玉県には配偶者からの暴力について相談できる窓口は24か所あり、各窓口に300件以上の悩みが寄せられています。入間市の「男女共同参画推進センター」では、配偶者からの暴力（DV）に悩む方からの相談を平日午前8時30分〜午後5時15分の間、職員が随時受け付けています。ひとりで悩まずに、こうした窓口の利用を検討しましょう。詳細は入間市のウェブサイトで確認してください。

• 参考：入間市 DVに関する相談

入間市における近年の婚姻・離婚の件数

埼玉県の人口動態統計によると、入間市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年（令和5年）の5年間にかけて506組、466組、424組、414組、403組と推移しており、また離婚件数は252組、200組、202組、198組、192組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は49.8%、42.9%、47.6%、47.8%、47.6%とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代の水準を大きく上回る数値となっています。埼玉県の令和5年度の特殊離婚率38.9％（婚姻件数27,531組、離婚件数10,697組）であり、入間市の47.6％は県平均より高い数値です。また婚姻件数は、全体的に減少傾向が見られます。2020年に大きく減少しているのは、コロナ禍の影響があったと考えられます。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、今後は婚姻件数が増加することも考えられます。

• 参考：埼玉県 令和元年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和2年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和3年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和4年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和5年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

※本テキストは2025年5月の情報に基づいています