新座市でDV・暴力を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。新座市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

新座市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

新座市は、埼玉県の南西部に位置し、地域の半分が東京都に接しています。市域のほぼ全体が武蔵野台地に広がっており、武蔵野の面影を残す数少ない都市です。2025年4月1日時点の人口は166,392人（男性82,860人・女性83,532人）となっています。新座市は、JR武蔵野線、東武東上線が通っています。JR武蔵野線新座駅から東京駅までは約1時間。東武東上線の志木駅からは池袋駅まで乗り換えなしで、約24分で到着します。また、東武東上線は和光市駅を経由して東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線と相互直通運転しているため乗り換えなしで渋谷や横浜方面へアクセス出来ます。こうした交通の利便性から、多くの人の通勤や通学を支えています。

東武東上線・志木駅周辺には「マルイファミリー志木」や「EQUiA（エキア）志木」などの商業施設があり、買い物や食事に便利です。また、JR武蔵野線・新座駅南口から徒歩約3分のところには、スーパーマーケット、ファストフード店、トイザらスなどが入るショッピングセンター「ラ・ヴィーニュ」があります。隣には「新座駅南口公園」があり、子育て世代には買い物ついでに子どもを遊ばせることができる便利な環境が整っています。新座駅周辺は大規模な再開発が進行中で、今後ますます利便性が向上すると期待されています。さらに、東武東上線・志木駅、JR武蔵野線・新座駅からもアクセスの良いショッピングモール「OSCデオシティ新座」には、映画館や食品スーパー「ロピア」や総合ディスカウントショップ「オリンピック」など、ショッピングやエンターテイメントが楽しめる様々な店舗が揃っており、週末には多くの人で賑わっています。こうした暮らしやすさに加え、新座市は跡見学園女子大学、十文字学園女子大学、立教大学の3大学が所在する文教都市としても有名です。日経BP社による「公立学校情報化ランキング2021」では新座市の公立小学校と中学校がともに全国1位に評価されています。

また、新座市には、県指定の有形文化財がある「平林寺」や、昭和43（1968）年に国の天然記念物に指定された「平林寺境内林」、そして野火止台地の開拓者たちにとって貴重な飲料水源となった、玉川上水から分水した「野火止用水」など、多くの歴史的文化資産に恵まれています。このように新座市は、暮らしやすさと教育・文化環境が調和した、ファミリー層に人気の高いエリアとなっています。

令和7年4月1日時点で、新座市の人口166,392人のうち0～14歳の人口が19,665人、 15～64歳までが104,297人と65歳以上の人口42,430人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は25.5%で全国平均の29. 3％から見ると低い数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。新座市は複数の弁護士事務所がありますが、なかでも志木駅周辺に集中しており、離婚の相談に応じている事務所もあります。またその交通の利便性から、近隣地域や東京都心方面にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：新座市 市のプロフィール

• 参考：新座市 世帯・人口表及び年齢別人口表

新座市の離婚の弁護士相談窓口

新座市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

新座市の法律相談センター

埼玉弁護士会は県内各地に弁護士による法律相談窓口を設け、離婚に関する相談を受け付けています。新座市の最寄りの相談窓口は、さいたま市浦和区にある埼玉弁護士会法律相談センターになります。相談は予約制で、電話もしくはウェブによる予約が可能です。電話予約の受付時間は月曜日～金曜日の午前9時～午後5時、土曜日は午前9時～11時30分です。相談内容により相談日が設定されているので、詳細はウェブサイトで確認をしてください。また、さいたま市の大宮そごうビルでも弁護士会による法律相談を実施しています。離婚調停や財産分与など法律が絡む離婚問題は、こうした窓口に相談してみるのもひとつの方法です。

• 参考：埼玉弁護士会　法律相談センター

新座市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「埼玉県」

新座市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

新座市では「ひとり親家庭等相談」を設け、母子・父子家庭を対象とした制度や自立支援プログラム、手当や助成金の案内、暮らしの相談に応じています。相談時間は、祝日を除く月曜日～金曜日の、午前9時15分から正午、午後1時から午後4時45分で相談は予約制です。また「ひとり親家庭の福祉のしおり」を作成し、ひとり親家庭に役立つ情報を発信しています。詳細は新座市のウェブサイトで確認してみましょう。

• 参考：新座市 にいざ子育て応援サイト 母子・父子家庭支援についてのご案内

• 参考：新座市 ひとり親家庭の福祉のしおり

新座市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

新座市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。新座市の管轄はさいたま家庭裁判所になります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家事訟廷事務室」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：さいたま家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

新座市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。新座市内で離婚届を提出できるのは、新座市役所本庁舎1階にある市民課の窓口です。受付時間は、祝日・年末年始を除く、平日午前8時30分～午後5時15分です。また閉庁日となる土曜・日曜日、祝・休日、夜間も市役所の当直員室で24時間当直員が届書を預かっています。新座市のウェブサイトで窓口業務時間や混雑状況が確認できますので、仕事や育児などで忙しく時間が取れない方は活用してみるとよいでしょう。

• 参考：新座市

• 参考：新座市 離婚届のご案内

新座市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。新座市には公証役場がないため、近隣の公証役場を利用することになります。最寄りの公証役場は川越公証役場で、志木駅から東武東上線急行で川越市駅まで約13分、川越市駅から徒歩圏内と比較的アクセスも良くなっています。

• 参考：川越公証役場

• 参考：さいたま地方法務局 川越公証役場

新座市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

埼玉県には配偶者からの暴力について相談できる窓口は24か所あり、各窓口に300件以上の悩みが寄せられています。新座市には「新座市配偶者暴力相談支援センター」があり、配偶者からの暴力（DV）に悩む方からの相談に無料で応じているほか、緊急時の安全確保や情報提供も行っています。相談時間は祝日・年末年始を除く月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分までです。相談者の秘密は厳守されますので、ひとりで悩まずに一度相談してみるといいでしょう。

• 参考：新座市配偶者暴力相談支援センター

新座市における近年の婚姻・離婚の件数

埼玉県の人口動態統計によると、新座市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年（令和5年）の5年間にかけて 647組、571組、554組、582組、533組 と推移しており、また離婚件数は 290組、260組、230組、240組、201組 と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は44.8％　45.5％　41.5％　41.2％　37.7％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代の水準を上回る数値となっています。埼玉県の令和5年度の特殊離婚率38.9％（婚姻件数27,531組、離婚件数10,697組）であり、新座市の令和5年度の37.7％は県平均に近い数値です。また婚姻件数は2022年に少し上昇しましたが、全体的に減少傾向が見られます。2020年に大きく減少しているのは、コロナ禍の影響があったと考えられます。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、今後の動向に変化が生じることも考えられます。

• 参考：埼玉県 令和元年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和2年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和3年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和4年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和5年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

※本テキストは2024年10月の情報に基づいています