東大阪市で男女問題を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。東大阪市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が充実しています。初回相談を無料で行っている弁護士事務所もあるため、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

東大阪市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

東大阪市は大阪府の中河内地域に位置し、西が大阪市、東が奈良県に隣接しています。 2024年12月末日現在の人口は477,700人（男性232,134人・女性245,566人）となっています。 市内には布施駅や荒本駅を中心に26もの鉄道駅があり、大阪市内や京都、神戸、奈良へのアクセスも良好です。また、阪神高速道路や近畿自動車道の出入口も多数あり、 多くの人の通勤や通学を支えています。

東大阪市は「ラグビーのまち」としても知られており、1929年に開場した「東大阪市花園ラグビー場」ではラグビーワールドカップや全国高等学校ラグビーフットボール大会が開催される など、市民とラグビーを結ぶかけ橋として機能しています。このようなスポーツ競技場のほかにも、市内には「ドリーム21」や「平岡公園」「生駒山遊園地」など 気軽に行ける遊び場が多数あり、週末は子育て世代でにぎわいを見せています。

2024年12月末日現在、東大阪市の人口477,700人のうち0～14歳の人口が49,481人、15～64歳までが294,923人と65歳以上の人口133,296人を上回っており、 高齢化率は27.9％となっています。

離婚を考えている若いファミリー世代では、住宅ローンを含む財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の取り決めでトラブルがおこりやすい傾向にあります。トラブルが深刻化する前に、まずは弁護士に相談することをおすすめします。東大阪市は布施駅周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。 また、電車や車を利用すれば大阪市内にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分と相性の良い弁護士を選ぶことが大切です。女性が相談に応じてくれる事務所や初回相談が無料の事務所もありますので、さまざまな事務所を比較検討してみましょう。

• 参考：東大阪市 人口統計表(令和6年)

東大阪市の離婚の弁護士相談窓口

東大阪市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には収入や所得の制限があるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

東大阪市周辺の法律相談センター

大阪弁護士会では府内6カ所に常設相談所を設け、離婚に関する相談を受け付けています。東大阪市には相談所がないものの、隣接する大阪市には「総合法律相談センター」「なんば法律相談センター」「谷町法律相談センター」があります。「総合法律相談センター」「なんば法律相談センター」では、夜間・土曜の相談もおこなっています。いずれも予約が必要で、相談日時は相談場所によって異なりますので、相談を希望する場合はあらかじめ大阪弁護士会のウェブサイトで詳細を確認してみてください。

• 参考：大阪弁護士会 法律相談センター一覧

東大阪市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕がなく、依頼・相談の費用を捻出できない場合は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用できる可能性があります。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「大阪府」

東大阪市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

東大阪市では、母子家庭の母や父子家庭の父、寡婦の人を対象に、生活や子育て、養育費などに関する相談を受け付け、情報提供や支援を行っています。相談場所は東大阪市役所と東福祉事務所、中福祉事務所、西福祉事務所の4カ所です。相談を希望する場合は、まずは相談窓口の母子・父子自立支援員まで問い合わせてください。受付時間は平日9時～17時30分（祝日を除く）です。詳細は東大阪市のウェブサイトで確認の上、利用を検討しましょう。

• 参考：東大阪市子育て応援なび ひとり親家庭相談

東大阪市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際は、はじめに離婚に関する条件を双方で話し合いましょう。お互いに合意ができたら話し合いで取り決めた内容を記載した「離婚協議書」を作成します。離婚協議書は公証役場で公正証書にしておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。もし離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

東大阪市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。東大阪市の案件を管轄しているのは大阪市にある大阪家庭裁判所です 。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「受付係（家事事件係）」で 、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：大阪家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

東大阪市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。東大阪市で離婚届の提出を受け付けているのは、東大阪市役所の市民生活部市民室市民課のほか、市内7カ所の行政サービスセンターです。受付時間は平日9時から17時30分（祝日、12月29日から1月3日までを除く）ですが、窓口によって業務時間が異なる場合があるため、あらかじめ東大阪市のウェブサイトでご確認ください。

• 参考：東大阪市

• 参考：東大阪市 窓口・問合せ一覧

東大阪市の公証役場

夫婦双方が離婚に関する条件に合意できたら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。また、強制執行認諾文言付き公正証書にしておくことで、離婚が成立した後に養育費や財産分与などの支払いを怠った際には、裁判所での手続きを経ずに、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：東大阪公証役場

東大阪市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

大阪府には15カ所の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、各センターには毎年500件以上の悩みが寄せられています。 東大阪市には「配偶者暴力相談支援センター（DV相談室）」があり、配偶者からの暴力（DV）に悩む人からの電話・来所相談に応じています。来所相談は予約優先となっているため、対象者や申込方法はあらかじめ東大阪市のウェブサイトでご確認ください。

• 参考：東大阪市 東大阪市配偶者暴力相談支援センター

東大阪市における近年の婚姻・離婚の件数

人口動態調査によると、東大阪市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて2,263組、2,474組、2,160組、2,063組、2,174組と推移しており、また離婚件数は915組、947組、910組、812組、860組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は40.4％、38.2％、42.1％、39.3％、39.5％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代のやや上をいく数値となっており、大阪府の令和4年度の特殊離婚率35.8％（婚姻件数40,362組、離婚件数14,462組）よりも高いです。

• 参考：東大阪市 人口

• 参考：大阪府 人口動態調査

※本テキストは2025年2月の情報に基づいています