習志野市でDV・暴力を弁護士に相談する

離婚を検討する際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに合意できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話し合いができない・成立しない場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わないときは、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、ストレスの軽減につながりやすくなります。習志野市にも離婚を扱う弁護士事務所や各種法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所によっては初回無料で相談できるところもありますので、これらをうまく活用し、弁護士に相談してみましょう。

習志野市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

習志野市は千葉県の北西部、東京から約30キロメートル圏内の場所に位置します。2024年12月31日現在の住民基本台帳に基づく人口は175,105人（男性86,985人・女性88,120人）となっています。 習志野市にはJR総武本線、JR京葉線、京成本線、京成千葉線、新京成線の5路線が走っており、 1日あたりの乗車人員が最も多いのは、JR津田沼駅です。JR総務線快速を利用すれば、乗り換えなしで東京駅まで約30分で、京成本線快速を使えば約1時間で、乗り換えなしで成田空港に行けるという利便性の良いエリアです。

JR津田沼駅周辺は商店街やオフィス、ホテル、大型ショッピングモールが建ち並び、昼夜を問わず人々の活気があふれるエリアです。JR津田沼駅から車で10分ほどのところにある「習志野市 谷津バラ園」 は、7,500株、約800種のバラが咲き誇る人気のスポットです。園内にはスロープがあるなど、車いすでの利用にも配慮されています。また、「谷津バラ園」の付近には「谷津干潟」が広がっています。約40ヘクタールの広さを誇り、ラムサール条約にも登録されているこの湿地は、年間を通して多くの水鳥がやってきます。干潟の周囲にある自然生態観察公園には遊歩道や干潟を望む観察デッキなどが設置され、市民の憩いの場となっています。このように習志野市は、その都心への良さから東京のベッドダウンとして発展している一方、豊かな自然にも恵まれたエリアです。

令和6年9月1日現在、習志野市の住民基本台帳人口175,162人のうち0～19歳の人口が29,288人、 20～64歳までが104,377人と65歳以上の人口41,497人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は23.6％と、千葉県の他市町村 と比べても、また全国平均の29％から見ても低い数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブル解決の見込みが立たないようであれば、弁護士に相談することをおすすめします。習志野市はJR津田沼駅の周辺に弁護士事務所があり、離婚の相談に応じている事務所も存在します。またその交通の利便性から、近隣都市にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをするのもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であるため、信頼して任せられる弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に対応している事務所もありますので、比較検討して自分とフィーリングが合う事務所を選びましょう。

• 参考：習志野市 習志野市の概要

• 参考：習志野市 人口統計

習志野市の離婚の弁護士相談窓口

習志野市で弁護士に離婚問題や離婚手続きについて相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用することもできます。法テラスの利用には所得や資産による一定の制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

習志野市の法律相談センター

2024年9月1日現在、千葉県弁護士会は県内14か所に「法律相談センター」を設け、離婚に関する相談を受け付けています。習志野市にはセンターはありませんが、近隣の千葉市、船橋市に窓口があります。まずはこうした窓口を利用してみるのもひとつの方法です。

• 参考：千葉県弁護士会

習志野市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は法的トラブルに悩む人が専門家に相談しやすくするため国によって設立された総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約といったあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に難がある方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することもできます。利用には収入等で一定の条件がありますので詳細はWEBサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、電話口のオペレーターがお悩みの法的トラブルに対し、適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しました。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはサポートダイヤルに電話してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「千葉県」

習志野市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

習志野市では、市庁舎2階にある子育て支援課でひとり親家庭の生活全般に関する相談 を受け付けています。また、一般財団法人千葉県母子寡婦福祉連合会は、毎月第2土曜日に法律専門家による養育費等の無料法律相談 を千葉市にて実施しているほか、「養育費の移動相談（無料）」として、県内各所で相談会も行っています。移動相談のスケジュールや対象者、申し込み方法などの詳細はウェブサイトで確認してみましょう。

• 参考：一般財団法人 千葉県母子寡婦福祉連合会　養育費等相談

習志野市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を夫婦で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公正役場で公正証書化しておくと良いでしょう。その後「離婚届」を役所に提出することで離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

習志野市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。習志野市は千葉家庭裁判所の管轄です。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家事訟廷事件係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはWEBサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：千葉家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

習志野市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出することでさまざま手続きが派生する場合もあるので、忘れないようにしましょう。習志野市では、市役所市民課戸籍係に窓口があります。受付時間は月曜日～金曜日の8:30～17:00、平日のそれ以外の時間帯や市役所閉庁日は市役所警備員室での預かりとなります。

• 参考：習志野市

習志野市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを避けられるため安心です。離婚成立後、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。習志野市内に公証役場はありませんが、習志野市にお住まいの方は近隣の千葉公証役場か船橋公証役場が便利でしょう。

• 参考：千葉公証役場

• 参考：船橋公証役場

習志野市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

千葉県には20カ所の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、各センターには毎年450件以上の悩みが寄せられています。習志野市では、市役所の 多様性社会推進課が実施する「女性の生き方相談」や子育て支援課の窓口で相談することができます。また、千葉県の「女性サポートセンター」は配偶者暴力相談支援センターの機能を持ち、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩む女性からの相談に無料で応じているほか、女性弁護士による法律相談や緊急の保護などの支援もおこなっています。

• 参考：習志野市　相談窓口一覧

• 参考：千葉県女性サポートセンター（配偶者暴力相談支援センター）

習志野市における近年の婚姻・離婚の件数

千葉県の調査 によると、習志野市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて2,200組、2,205組、1,987組、1,874組、776組と推移しており、また離婚件数は784組、716組、659組、670組、219組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は35.6％、32.4％、33.1％、35.7％、28.2％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を表す数値となっており、千葉県の令和5年度の特殊離婚率39.3％（婚姻件数23,251組、離婚件数9,151組）よりは低い数値になっています。また2022年に婚姻件数・離婚件数ともに著しい減少が見られましたが、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。

• 参考：千葉県各種厚生統計調査

• 参考：千葉県人口動態統計速報

※本テキストは2025年1月の情報に基づいています