四日市市でモラハラを弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。四日市市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

四日市市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務

四日市市は三重県の北部にある市で、2025年4月1日時点の人口は305,599人（男性153,459人・女性152,140人）となっています。市内にはJR関西本線や近鉄名古屋線・湯の山線などが通っており、名古屋市へのアクセスが良好です。伊勢湾岸自動車道や東名阪自動車道なども整備されているほか、新たに新名神高速道路（四日市JCT〜亀山西JCT）が開通したことで、さらに通勤や物流面での利便性が高まりました。

四日市市は日本有数の工業都市として発展してきた歴史を持ち、特に四日市コンビナートを中心にさまざまな産業が集積しています。一方で、市内には自然豊かな「鈴鹿国定公園」があり、園内ではアスレチックやキャンプなどが楽しめるため、県外からの観光客も集まります。さらに、地場産業として萬古焼（ばんこやき）が有名で、地域の伝統と技術が今も息づいています。都市機能の利便性と自然、文化、産業の魅力がバランスよく共存する四日市市は、暮らしやすさと働きやすさを兼ね備えた都市として、主にファミリー世帯から高い人気があります。

2025年4月1日時点、四日市市の人口構成は、総数305,599人のうち0～14歳の人口が35,429人、15～64歳までが189,501人、65歳以上が80,669人となっており、高齢化率は26.3％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。四日市市は近鉄四日市駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。また、普段から車や電車を利用している人は、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：四日市市 魅力発見

• 参考：四日市市 年齢別人口（地区別・階層別）

四日市市の離婚の弁護士相談窓口

四日市市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

四日市市の法律相談センター

三重県弁護士会の四日市支部では、離婚問題を含む法律相談を受け付けています。相談日時は月曜日から金曜日の13時から16時です。相談時には結婚してから現在までの事実経過をまとめた資料を持参しましょう。予約制ですので、詳細は三重弁護士会のウェブサイトで確認してください。

• 参考：三重弁護士会 法律相談のご案内

四日市市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「三重県」

四日市市が実施している法律相談窓口

四日市市では、市民を対象として弁護士による無料法律相談を行っています。予約制で、相談時間は1人20分以内です。「離婚手続きの進め方が分からない」「養育費の適正額が知りたい」など法律的な悩みがある場合は、こうした窓口への相談を検討してみるとよいでしょう。詳細は四日市市のウェブサイトで確認できます。

• 参考：四日市市 弁護士相談

四日市市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

四日市市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。四日市市には津家庭裁判所四日市支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家事受付係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：津家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

四日市市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。四日市市で離婚届を受け付けているのは、四日市市役所の市民課と、市内の各地区市民センター（中部を除く）です。受付時間は平日の8時30分から17時15分までです。なお、市役所の閉庁時には、市役所地下1階の「夜間・休日窓口」と市民窓口サービスセンターで離婚届の預かり業務を行っているため、四日市市のウェブサイトで詳細を確認してみてください。

• 参考：四日市市

• 参考：四日市市 地区市民センター

四日市市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：四日市公証人合同役場

四日市市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

三重県には「三重県女性相談支援センター（三重県配偶者暴力相談支援センター）」があり、2023年度には約400件近くもの悩みが寄せられました。配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に関する相談を受け付けています。来所のほか電話やSNSでの相談も可能です。また、予約制で法律相談も行っています。

• 参考：四日市市 三重県女性相談支援センター（三重県配偶者暴力相談支援センター）

四日市市における近年の婚姻・離婚の件数

厚生労働省の人口動態調査によると、四日市市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて1,549組、1,474組、1,386組、1,394組、1,350組と推移しており、また離婚件数は512組、500組、448組、450組、465組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は33.0％、33.9％、32.3％、32.2％、34.4％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっているものの、三重県の令和5年度の特殊離婚率41.6％（婚姻件数6,039組、離婚件数2,515組）よりは大幅に低いです。

• 参考：三重県 人口動態 婚姻・離婚件数

※本テキストは2025年5月の情報に基づいています