小山市で親権・親権争いを弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。小山市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

小山市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

小山市は栃木県の南部、関東平野のほぼ中央に位置する都市です。2025年2月1日現在の人口は166,869人（男性84,838人・女性82,031人）、県内では宇都宮市に次ぐ第2位の都市となっています。交通のアクセスが抜群で、南北を結ぶ「東北新幹線」「JR宇都宮線」と、「JR水戸線」「JR両毛線」が小山駅で交差しています。東北新幹線を利用すれば約43分でJR東京駅に到着します。また、JR湘南新宿ライン快速を利用すると新宿駅まで、JR宇都宮線を利用すると宇都宮駅まで1本でアクセスできます。このように充実した交通インフラが、多くの人の通勤や通学を支えています。

JR小山駅周辺は、JR宇都宮線により東西に分断されていましたが、2012年6月23日にさくら道（小山駅中央自由通路）が開通し、2014年3月16日には小山駅東口新駅前広場がオープンしました。この小山駅整備事業により、東西のまちが一体化され、より利便性のよい環境となりました。マンションや大型店舗、ビジネスホテルなどが次々と建設され、子育て世代から充実したセカンドライフを望むシニア世代まで、多くの人が小山市での新生活をスタートさせています。小山駅直結のショッピングセンター「ロブレ」は映画館やギャラリー、公共施設などが揃った複合商業施設です。1階には小山の伝統産業「本場結城紬」の拠点『おやま本場結城紬クラフト館』があります。また、2005年に閉園した小山ゆうえんちの跡地には70もの専門店を有する大型ショッピングモール「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」がオープンし、休日には多くの人で賑わっています。おやまゆうえんハーヴェストウォークまでは、JR小山駅西口バスターミナルより路線バスが運行しています。コミュニティバス『おーバス』は市内循環型の路線もあり、地域住民の足として利便性を高めています。

小山市は、1954年（昭和29年）3月31日に市制を施行し、2024年に市制70周年を迎えました。2024年10月27日には、小山市立文化センター 大ホールにて小山市制70周年記念式典が開催されました。オープニングイベントは、小山市出身の能楽師、山中 一馬さんの舞囃子「高砂」。その後に小山市長の式辞、小山市議会議長のあいさつとプログラムは進み、最後は小山評定ふるさと大使・ピアニスト、岩下淳子さんのピアノコンサートでしめくくられました。今後は市制100周年に向け、田園環境と都市環境の調和のとれた「田園環境都市おやまビジョン」を実現するため、「おやま市民ビジョン会議」を立ち上げ、策定を進めています。

令和7年2月1日時点で、小山市では小山市の人口166,869人のうち0～14歳の人口が19,571人、15～64歳までが103,425人と65歳以上の人口43,872人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は26.29％で全国平均の32.35％から見るとやや低い数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。小山市はJR小山駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。またその交通の利便性から、近隣都市にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：小山市の概要（令和6年3月）

• 参考：小山市年齢別住民基本台帳人口統計表（令和7年2月）

小山市の離婚の弁護士相談窓口

小山市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

小山市の法律相談センター

栃木県弁護士会は県内各地に弁護士による法律相談窓口を設け、有料で相談を受け付けています。小山市の相談窓口は小山市中央町のロブレ6階にある「小山市立生涯学習センター」です。相談日時は毎月第1土曜日10時から12時までで、相談の際は電話での予約が必要です。離婚問題で悩んでいる方は、こうした弁護士会の窓口を利用してみるのもひとつの方法です。

• 参考：栃木県弁護士会 有料法律相談

小山市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「栃木県」

小山市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

小山市では、ひとり親家庭にかかわる悩みごと相談・就労等の自立支援について各種相談を受け付けています。子どもを扶養している保護者の方の相談に応じ、その自立に必要な情報提供、求職活動の支援、各種福祉資金などを案内しています。対象者や申し込み方法は小山市のウェブサイトなどで確認の上、利用を検討してみましょう。

• 参考：小山市「ひとり親家庭相談」

小山市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

小山市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。小山市を管轄しているのは宇都宮家庭裁判所栃木支部です。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「書記官室家事係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：宇都宮家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

小山市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。小山市内で離婚届を提出できるのは、小山市役所1階の市民課と各出張所です。小山市のウェブサイトから小山市役所窓口の混雑状況が分かるため、仕事や育児などで忙しく時間が取れない方は活用してみるとよいでしょう。

• 参考：小山市

• 参考：小山市 出張所一覧

小山市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：小山公証役場

小山市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

栃木県には配偶者からの暴力について相談できる窓口が5カ所あり、各窓口には毎年600件以上の悩みが寄せられています。小山市には「小山市配偶者暴力相談支援センター」があります。年末年始と祝祭日を除く月曜日から金曜日の9時から17時まで相談を受け付けています。相談者の都合にあわせて、電話・面談とも受付をしていますので、小山市のウェブサイトで詳細を確認してみてください。
また、市役所にある女性向けの相談窓口の、「女性の生き方なんでも相談」は家庭内での問題（離婚、DV）などの相談について、女性の弁護士が対応する法律相談です。事前予約が必要ですので、小山市のウェブサイトで詳細を確認してください。

• 参考：小山市配偶者暴力相談支援センター

• 参考：小山市 女性向け各種相談

小山市における近年の婚姻・離婚の件数

栃木県保健福祉部の調査によると、小山市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて753組、754組、721組、686組、696組と推移しており、また離婚件数は304組、276組、278組、273組、247組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は40.3%、36.6%、38.5%、39.7%、35.4%と、「3組に1組が離婚する」と言われる時代の水準をやや上回る数値となっています。栃木県の2022年の特殊離婚率37.1%（婚姻件数7,154組、離婚件数2,658組）に対し、やや高い傾向にあります。また2020年から2021年にかけては婚姻件数の減少がやや見られましたが、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、今後は婚姻件数が増加することも考えられます。

• 参考：栃木県 平成30(2018)年版 栃木県保健統計年報 第1章 人口動態統計 第1-2-7表

• 参考：栃木県 令和元(2019)年版 栃木県保健統計年報 第1章 人口動態統計 第1-2-7表

• 参考：栃木県 令和2(2020)年版 栃木県保健統計年報 第1章 人口動態統計 第1-2-7表

• 参考：栃木県 令和3(2021)年版 栃木県保健統計年報 第1章 人口動態統計 第1-2-7表

• 参考：栃木県 令和4(2022)年版 栃木県保健統計年報 第1章 人口動態統計 第1-2-7表

※本テキストは2025年2月の情報に基づいています