伊丹市で面会交流を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。伊丹市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

伊丹市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

伊丹市は兵庫県と大阪府の府県境に位置する市で、2025年8月現在の推計人口は194,949人（男性93,210人・女性101,739人）となっています。市内にはJR宝塚線と阪急伊丹線が通っており、大阪や神戸へのアクセスが良好です。また、関西3空港の一つである大阪国際空港（伊丹空港）もあり、全国各地につながる空の玄関口となっています。

阪急伊丹駅周辺は商業施設や商店街が集中し、休日は買い物客で賑わいを見せています。またJR伊丹駅に直結するかたちで大型の商業施設もあります。市内では2022年に旧伊丹市立美術館、伊丹市立工芸センター、伊丹市立博物館などを統合した「市立伊丹ミュージアム」が開館し、伊丹市における美術や工芸、歴史など各分野の資料が収集保存されています。また大阪国際空港の滑走路横に設置された「伊丹スカイパーク」や約250種類のバラが植えられた「荒牧バラ公園」など、自然に囲まれた施設も多数あります。このように交通利便性が高く、自然や文化が豊かな伊丹市は、家族連れにも人気の市です。

2025年8月現在、伊丹市の総人口194,949人のうち0～14歳の人口が25,312人、15～64歳までが118,003人、65歳以上が51,628人となっており、高齢化率は26.5％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。伊丹市では阪急伊丹駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また日常的に電車や車で移動している人は、近隣都市も含めて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：伊丹市 令和7年（2025年） 年齢別推計人口

伊丹市の離婚の弁護士相談窓口

伊丹市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

伊丹市の法律相談所

兵庫県弁護士会は県内各地に相談所を設け、離婚に関する相談を受け付けています。伊丹市には「伊丹相談所」があり、特定の場所を設けずに伊丹市内の弁護士事務所を相談場所として開催しています。相談は1回30分程度で、有料です。予約をすれば1時間相談も可能です。詳細は兵庫県弁護士会のウェブサイトで確認してください。

• 参考：兵庫県弁護士会 伊丹相談所

伊丹市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「兵庫県」

伊丹市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

伊丹市を含む兵庫県の一部地域では、母子・父子家庭や寡婦の人の養育費・慰謝料などの法律問題について、弁護士によるオンライン相談を実施しています。相談時間は1人30分程度です。事前に相談内容をまとめた書類を作成する必要があるため、相談日時などを確認のうえ、早めの予約をおすすめします。詳細は伊丹市のウェブサイトなどで確認ください。

• 参考：伊丹市 ひとり親家庭福祉

伊丹市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

伊丹市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。伊丹市には神戸家庭裁判所伊丹支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：神戸家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

伊丹市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。伊丹市で離婚届を提出できるのは、伊丹市役所本庁舎の窓口のみです。また、離婚届を入手できる窓口は、市役所本庁のほか、市内の各支所分室、くらしのプラザ、人権啓発センターです。

• 参考：伊丹市

• 参考：伊丹市 支所・分室

伊丹市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件について合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：伊丹公証役場

伊丹市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

兵庫県には20カ所近くの配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には9,000件以上の悩みが寄せられました。伊丹市にもDV相談室があります。相談日時は平日の9時から17時30分までです。配偶者からのDVに悩んだら、身の安全を確保して、こうした窓口に相談しましょう。

• 参考：兵庫県 配偶者等からの暴力に関する相談機関

伊丹市における近年の婚姻・離婚の件数

兵庫県の人口動態調査によると、伊丹市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて998組、858組、814組、771組、767組と推移しており、また離婚件数は382組、332組、356組、348組、328組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は38.2％、38.6％、43.7％、45.1％、42.7％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代の上をいく数値となっており、兵庫県の令和5年度の特殊離婚率41.0％（婚姻件数19,629組、離婚件数8,060組）よりもやや高めになっています。また2020年から2021年にかけては婚姻件数の減少が顕著に見られましたが、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となったものの、価値観の多様化やライフスタイルの変化などにより晩婚化や非婚化が進んでおり、今後も婚姻件数は横ばい、もしくは鈍い回復ぶりとなることが予想されます。

• 参考：兵庫県 人口動態調査（確定数）の概況

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています