宝塚市でモラハラを弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。宝塚市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

宝塚市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

宝塚市は兵庫県の南東部に位置する市で、2025年8月現在の人口は226,948人（男性104,921人・女性122,027人）となっています。市内にはJR宝塚線や阪急宝塚線・今津線が乗り入れており、大阪方面へのアクセスが良好です。また、中国自動車道などの交通網も整備されています。

「歌劇と温泉のまち」として知られる宝塚市には、宝塚歌劇団の本拠地があり、毎年多くの観光客が訪れます。劇場の周辺には宝塚音楽学校の旧校舎である「宝塚文化創造館」があるほか、手塚治虫が描いたマンガの世界観に触れられる「手塚治虫記念館」など、文化的・芸術的施設が充実しています。また、開湯800年の歴史を有する宝塚温泉も有名で、観光客だけでなく地元の人からも親しまれています。このように、深い歴史や文化とともに栄えてきた宝塚市は、家族連れにも人気の市です。

2025年8月現在、宝塚市の総人口226,948人のうち0～14歳の人口が26,869人、15～64歳までが133,914人、65歳以上が66,165人となっており、高齢化率は29.2％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。宝塚市ではJR宝塚駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また普段から電車や車を利用している人は、より広いエリアで事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：宝塚市 統計

宝塚市の離婚の弁護士相談窓口

宝塚市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

宝塚市の法律相談所

兵庫県弁護士会が運営する相談所では、離婚に関する相談を受け付けています。宝塚市には「宝塚相談所（兵庫県弁護士会）」があり、特定の相談場所を設けずに、宝塚市の弁護士事務所を相談場所として開催しています。場所などの詳細は予約時に問い合わせてください。相談時間は1回あたり30分程度です。まずはこうした窓口の利用も検討してみましょう。

• 参考：兵庫県弁護士会 宝塚相談所

宝塚市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「兵庫県」

宝塚市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

宝塚市では、ひとり親家庭などに対する無料の法律相談を定期的に実施しています。ひとり親家庭や離婚を考えている子育て家庭の父母や養育者が対象で、養育費や財産分与、面会交流、親権など、法律が関わるさまざまな問題を女性弁護士に相談できます。相談日が限られているため、宝塚市のウェブサイトで詳細を確認の上、早めの予約をおすすめします。

• 参考：宝塚市 ひとり親家庭等に対する無料法律相談の実施について

宝塚市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

宝塚市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。宝塚市の案件を管轄しているのは、伊丹市にある神戸家庭裁判所伊丹支部です。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：神戸家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

宝塚市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。宝塚市で離婚届の提出を受け付けているのは、宝塚市役所本庁舎の窓口サービス課と、市内のサービスセンター、サービスステーションです。受付時間は平日9時から17時30分です。市役所の業務時間外でも本庁舎1階の警備防災センターで提出を受け付けているため、仕事や育児で忙しい人でも届け出がしやすくなっています。

• 参考：宝塚市

• 参考：宝塚市 市役所、サービスセンター・ステーション

宝塚市周辺の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：伊丹公証役場

宝塚市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

兵庫県には複数の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には1万件近くもの悩みが寄せられました。宝塚市には「たからづかDV相談室」があります。受付時間は平日9時から17時30分です。配偶者からの暴力（DV）に悩んだら一人で抱え込まず、こうした窓口を利用しましょう。

• 参考：兵庫県 配偶者等からの暴力に関する相談機関

宝塚市における近年の婚姻・離婚の件数

兵庫県の人口動態調査によると、宝塚市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて796組、684組、620組、606組、587組と推移しており、また離婚件数は337組、281組、279組、286組、282組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は42.3％、41.0％、45.0％、47.1％、48.0％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代のさらに上をいく数値となっており、兵庫県の令和5年度の特殊離婚率41.0％（婚姻件数19,629組、離婚件数8,060組）よりも高くなっています。またこの5年間で婚姻件数の減少が続いているのは、コロナ禍の影響もあったと考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたものの、経済的な不安の増大や晩婚化などにより、今後も婚姻件数の減少が続く可能性もあります。

• 参考：兵庫県 人口動態調査（確定数）の概況

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています