明石市で離婚調停を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。明石市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

明石市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

明石市は兵庫県南部にある市で、市の東と北が神戸市に接しています。2025年6月1日現在の人口は307,020人（男性147,972人・女性159,048人）です。JR西明石駅には神戸線と東海道・山陽・九州新幹線が通っています。大阪や神戸、姫路方面へのアクセスが良好で、多くの人の通勤や通学を支えています。

明石駅周辺には大型商業施設や図書館などがあり、市の中心市街地となっています。また明石駅のすぐ南にある「魚の棚商店街」は、飲食店や土産物店などが並ぶ観光スポットとして多くの人で賑わっています。一方、駅の北側には明石城跡に整備された「明石公園」があり、広大な敷地の中に庭園や運動施設、会議室などがあります。このように、自然や観光資源が豊富でありながら、都市機能を兼ね備えた明石市は、若いファミリーからシニア世代まで幅広い層に人気のあるまちです。

2025年6月1日現在、明石市の総人口307,020人のうち0～14歳の人口が43,330人、15～64歳までが183,511人、65歳以上が80,179人となっており、高齢化率は26.1％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。明石市ではJR明石駅の周辺に弁護士事務所が集積しており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。また近隣都市にアクセスすれば、より多くの選択肢から自分に合った事務所を探せるでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：明石市 年齢別人口（住民基本台帳人口）

明石市の離婚の弁護士相談窓口

明石市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

明石市の法律相談センター

兵庫県弁護士会が運営する相談センターでは離婚に関する相談を受け付けています。明石市には「明石相談所」があり、木曜日の18時から20時まで受け付けています。電話もしくはインターネットでの予約が必要です。まずはこうした窓口を利用してみるのもよいでしょう。

• 参考：兵庫県弁護士会 法律相談センター

明石市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「兵庫県」

明石市が実施している法律相談窓口

明石市役所では、定期的に弁護士による法律相談を実施しています。相談時間は1組20分以内です。また、大久保市民センター・魚住市民センター・二見市民センターでの出張法律相談もおこなっており、こちらは1組30分以内です。離婚手続きの進め方や慰謝料・養育費の請求など、法律的な判断を要する問題を抱えている人は、こうした窓口を利用してみるのもよいでしょう。詳細は明石市のウェブサイトで確認してください。

• 参考：明石市 暮らしと住まいに関する相談

明石市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

明石市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。明石市には神戸家庭裁判所明石支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：神戸家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

明石市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。明石市では、市役所市民課5番窓口、あかし総合窓口、市内の各市民センター・サービスコーナーで離婚届を受け付けています。受付時間や必要書類などは、明石市のウェブサイトで確認してください。

• 参考：明石市

• 参考：明石市 総合窓口・市民センター・サービスコーナー

明石市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：明石公証役場

明石市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

兵庫県には19カ所の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には9,000件以上もの悩みが寄せられました。明石市には「明石市配偶者暴力相談支援センター」があり、配偶者からの暴力（DV）に関する相談に応じているほか、各種制度の情報提供もおこなっています。性別を問わず相談可能です。

• 参考：明石市 配偶者からの暴力(DV)に関する相談

明石市における近年の婚姻・離婚の件数

厚生労働省の人口動態調査によると、明石市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて1,625組、1,503組、1,413組、1,334組、1,322組と推移しており、また離婚件数は555組、537組、469組、488組、490組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は34.1％、31.2％、33.1％、36.5％、37.0％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっており、兵庫県の令和5年度の特殊離婚率41.0％（婚姻件数19,629組、離婚件数8,060組）よりも高くになっています。婚姻件数の減少が続いている要因としては、未婚化や晩婚化が進んでいることのほか、2019年末頃に感染が拡大したコロナウイルスの影響もあったと考えられます。

• 参考：兵庫県 人口動態調査（確定数）の概況

※本テキストは2025年6月の情報に基づいています