岡崎市でDV・暴力を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。岡崎市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

岡崎市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

岡崎市は愛知県の中央にある市で、2025年6月1日現在の人口は381,617人（男性193,278人・女性188,339人）となっています。市内には名鉄やJR東海道本線などが乗り入れており、名鉄東岡崎駅やJR岡崎駅から名古屋まで乗り換えなしでアクセスできます。また、東名高速道路など幹線道路も整備されており、多くの人の通勤や通学を支えています。

名鉄東岡崎駅周辺には商業施設やオフィス、飲食店が多く建ち並び、買い物や通勤といったさまざまな目的の人々でにぎわいます。駅から北西へ向かうと、岡崎市のシンボルでもある「岡崎城」があります。岡崎城公園は桜の名所としても知られ、春には多くの花見客が集まるほか、歴史資料館や川沿いの遊歩道も整備されており、季節を問わず楽しめるエリアです。また、市内にある「岡崎市民会館」には1100席を有するホールがあり、コンサートや発表会、展示会などが開催される文化活動の拠点となっています。このように岡崎市は、交通・経済・文化の面で愛知県の中核を担う都市であり、歴史と自然が調和する暮らしやすい環境が、子育て世代に親しまれています。

2025年6月1日現在、岡崎市の人口381,617人のうち0～14歳の人口が49,278人、15～64歳までが237,185人、65歳以上が95,154人となっており、高齢化率は24.9です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。岡崎市では岡崎駅や岡崎市役所の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また日常的に電車や車を利用している人は、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：岡崎市統計ポータルサイト

岡崎市の離婚の弁護士相談窓口

岡崎市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

岡崎市の法律相談センター

愛知県弁護士会が運営する法律相談センターでは、離婚に関する相談を予約制で受け付けています。岡崎市には「岡崎法律相談センター」があり、相談料金は30分5,500円（税込）ですが、裁判所で係争中の案件については無料で応じてくれる場合があります。また、岡崎法律相談センターでは夜間の相談も行っています。詳細は愛知県弁護士会のウェブサイトで確認してください。

• 参考：愛知県弁護士会 法律相談センター

岡崎市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「愛知県」

岡崎市で実施している法律相談窓口

岡崎市では、市内在住の人を対象に弁護士による無料法律相談を行っています。すでに裁判所と関わりのある問題を除き、離婚に関する相談に応じています。実施日は毎週月曜日・水曜日・木曜日ですが、変更となることもあるため、あらかじめ岡崎市のウェブサイトで詳細を確認した上で、利用を検討しましょう。

• 参考：岡崎市 専門家による相談

岡崎市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

岡崎市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。岡崎市には名古屋家庭裁判所岡崎支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家事書記官室」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：名古屋家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

岡崎市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。岡崎市の離婚届の届出場所は、岡崎市役所の市民課7番窓口、市内の各支所、市民サービスコーナーです。平日の受付時間外や祝休日は、岡崎市役所東庁舎1階当直室で離婚届を受け付けています。

• 参考：岡崎市

• 参考：岡崎市 支所案内

• 参考：岡崎市 市民サービスコーナー（イオンモール岡崎）について

岡崎市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：岡崎公証人合同役場

岡崎市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

愛知県内には2つの配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には計1500件以上もの悩みが寄せられました。「愛知県女性相談支援センター（愛知県配偶者暴力相談支援センター）」では、県内各地に設けた駐在室でDV相談に応じています。岡崎市を管轄しているのは西三河駐在室です。平日9時から17時まで相談を受け付けています。電話相談後、必要に応じて女性相談支援員による面談も可能です。

• 参考：愛知県 女性支援・配偶者暴力（ＤＶ）相談

岡崎市における近年の婚姻・離婚の件数

愛知県衛生年報によると、岡崎市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて2,043組、1,855組、1,757組、1,740組、1,667組と減少しており、また離婚件数は576組、598組、581組、538組、526組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は28.1％、32.2％、33.0％、30.9％、31.5％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっているものの、愛知県の令和5年度の特殊離婚率34.4％（婚姻件数31,759組、離婚件数10,928組）よりはやや低めになっています。

• 参考：愛知県 愛知県衛生年報

※本テキストは2025年6月の情報に基づいています