半田市で養育費を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。半田市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

半田市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

半田市は愛知県名古屋市の南にある市で、2025年8月末日現在の人口は115,664人（男性58,620人・女性57,044人）となっています。市内にはJRや名古屋鉄道が通っており、名古屋まで1本でアクセスできます。

市内には、かつて半田運河を活用した海運業で栄え、半田運河沿いには代表的な黒板囲いの醸造蔵が今でも残っています。また、明治時代にビール工場として建設された「半田赤レンガ建物」は、現存するレンガ造りの建物の中でもっとも規模が大きく、国の登録有形文化財などに認定されています。このように、都市への交通利便性が高いながらも、深い歴史や文化が残り続ける半田市は、シニア世代や家族連れにも人気のエリアです。

2025年8月末日現在、半田市の総人口115,664人のうち0～14歳の人口が13,730人、15～64歳までが72,234人、65歳以上が29,700人となっており、高齢化率は25.6％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。半田市ではJR半田駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。また、名古屋市にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：半田市 人口統計

• 参考：半田市 半田市について

半田市の離婚の弁護士相談窓口

半田市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

半田市の法律相談センター

愛知県弁護士会が運営する「半田法律相談センター」では、離婚に関する相談を初回無料で受け付けています。相談時間は30分で、受付時間は月曜日から金曜日の9時30分から16時30分です。予約制なので、愛知県弁護士会のウェブサイトで詳細を確認したうえで利用を検討しましょう。

• 参考：愛知県弁護士会 法律相談センター

半田市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和7年8月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「愛知県」

半田市が実施している弁護士による法律相談窓口

半田市では、離婚などの法律に関する問題について、市内在住の人を対象とした無料法律相談を実施しています。相談時間は最長30分で、予約が必要です。「離婚したいのに配偶者が応じてくれない」「養育費の請求方法を知りたい」といった問題がある場合は、こうした窓口を利用してみるのもよいでしょう。詳細は半田市のウェブサイトから確認できます。

• 参考：半田市 無料法律相談

半田市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

半田市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。半田市には名古屋家庭裁判所半田支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家事書記官室」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：名古屋家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

半田市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。半田市で離婚届の入手・届出ができるのは、半田市役所のみです。開庁時間内でも市役所の宿直室にて届出を受け付けているため、仕事や育児で忙しい人も届け出やすくなっています。

• 参考：半田市

半田市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：半田公証役場

半田市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

愛知県には2カ所の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には1,600件近くもの悩みが寄せられました。半田市でDVに関する相談を受け付けている窓口は子育て相談課、女性のための相談の2つです。女性のための相談窓口は、電話・面談での相談が可能です。詳細は半田市のウェブサイトで確認してください。

• 参考：半田市DV（ドメスティック・バイオレンス）

半田市における近年の婚姻・離婚の件数

愛知県衛生年報によると、半田市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて586組、511組、461組、440組、454組と推移しており、また離婚件数は194組、207組、192組、196組、205組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は33.1％、40.5％、41.6％、44.5％、45.1％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代のさらに上をいく数値となっており、愛知県の令和5年度の特殊離婚率34.4％（婚姻件数31,759組、離婚件数10,928組）よりもはるかに高いです。また近年の婚姻件数の減少については、コロナ禍の影響もあったと考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたものの、晩婚化やライフスタイルの多様化が進んでおり、今後も婚姻件数が減少を続ける可能性があります。

• 参考：愛知県 愛知県衛生年報

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています