上越市で面会交流を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。上越市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

上越市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

上越市は新潟県の南西部にある市で、2025年8月現在の人口は178,845人（男性87,975人・女性90,870人）となっています。市内にはJR信越本線、ほくほく線、妙高はねうまラインなどが走っているほか、北陸自動車道や上信越自動車道も通っています。また平2015年3月には北陸新幹線が開業し、市内外の交流を支える交通網が整備されています。

古くから交通の要衝として上越地方の中心を担っていた上越市には、日本一長い雁木通りや町屋など、歴史的な建築物が多く残っています。標高180mの春日山にある「春日山城跡」は、国指定文化財に指定されています。また上越市は、市域の約7割が中山間地域で、広大な土地を活かした米作りが盛んなほか、春に観桜会が開かれる「高田城址公園」や県内一の深さを誇る自然湖を有する「坊ヶ池湖畔公園」など、自然豊かな場所も多数あります。このように交通利便性が高く文化や自然が残り続ける上越市は、シニア世代や家族連れにも人気の都市となっています。

2025年8月時点、上越市の日本人の総人口176,954人のうち0～14歳の人口が19,009人、15～64歳までが96,662人、65歳以上が61,283人となっており、高齢化率は34.6％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。上越市ではJR高田駅や春日山駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。また普段から車や電車を利用している人は、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：上越市 人口世帯・推移

上越市の離婚の弁護士相談窓口

上越市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

上越市の法律相談所

新潟県弁護士会が県内各地に設置している法律相談所では、離婚に関する相談を受け付けています。上越市には「上越相談所」があり、相談できる日時は土曜日の10時から12時30分までです。こうした窓口の利用も検討してみましょう。

• 参考：新潟県弁護士会 上越相談所

上越市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「新潟県」

上越市が実施している法律相談窓口

上越市では、弁護士による無料法律相談を実施しています。予約制で、相談時間は1人30分です。専門家事務所に相談する前に内容を整理しておきたい人や、気軽に疑問を相談したい人は、こうした窓口を利用してみるとよいでしょう。詳細は上越市のウェブサイトで確認できます。

• 参考：新潟県 弁護士・司法書士相談

上越市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

上越市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。上越市の案件を管轄しているのは新潟家庭裁判所高田支部です。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家事係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：新潟家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

上越市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。上越市で離婚届の提出を受け付けているのは、上越市役所市民課と市内の各総合事務所、南出張所・北出張所です。受付時間は平日8時30分から17時15分までです。この時間以外でも、市役所や総合事務所にある時間外受付窓口で離婚届を受け付けています。仕事や育児で忙しい人でも届け出がしやすいでしょう。

• 参考：上越市

• 参考：上越市 庁舎案内

上越市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：上越公証役場

上越市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

新潟県には3つの配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には3,500件近くの悩みが寄せられました。上越市の「女性相談」では、配偶者からの暴力（DV）や離婚などに関する相談を受け付けています。性別問わず相談可能です。

• 参考：上越市 女性相談

上越市における近年の婚姻・離婚の件数

上越市統計要覧によると、上越市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて784組、687組、627組、628組、587組と推移しており、また離婚件数は268組、218組、210組、211組、236組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は34.1％、31.7％、33.4％、33.5％、40.2％となっています。おおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっているものの、2023年に特殊離婚率が急上昇しています。これは、ライフスタイルの多様化や結婚観の変化などによる婚姻件数の減少とともに、コロナ禍のおうち時間で夫婦共に過ごす時間が長くなったストレスによる離婚や熟年離婚の増加などが重なっていると考えられます。

• 参考：上越市 上越市統計要覧 令和7年版

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています