土浦市でDV・暴力を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。土浦市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

土浦市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

土浦市は茨城県の南部にある市で、2025年8月時点の人口は140,979人（男性70,740人・女性70,239人）となっています。市内には神立駅・土浦駅・荒川沖駅の3駅があり、JR常磐線を利用すれば東京方面へのアクセスも良好です。

市の東は全国第2位の広さを誇る湖「霞ヶ浦」に面し、西に関東の名峰「筑波山」を臨む、自然豊かな市です。市内には筑波山や霞ヶ浦が眺められる「朝日峠展望公園」や、オランダ型の風車が有名な「霞ヶ浦総合公園」など、自然環境を活かした施設が多数あります。また、土浦市は古くから水陸交通の要衝として栄えてきた歴史があり、江戸時代後期に建造された土浦まちかど蔵「大徳」・「野村」を中心に情緒あふれるまち並みが形成されています。このように、交通網の整備が進められていながらも、深い歴史や自然が残り続ける土浦市は、家族連れにも人気の都市となっています。

2025年8月時点、土浦市の総人口140,979人のうち0～14歳の人口が14,198人、15～64歳までが85,324人、65歳以上が41,457人となっており、高齢化率は29.4％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。土浦市ではJR土浦駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また、日常的に車や電車で移動している人は、近隣都市までエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：土浦市 土浦市地区別及び年齢別人口（住民基本台帳による人口）

土浦市の離婚の弁護士相談窓口

土浦市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

土浦市の法律相談センター

茨城県弁護士会が運営する相談センターでは、離婚に関する相談を受け付けています。土浦市には「土浦相談センター」があり、木曜日の10時から12時、13時30分から16時、18時から20時まで相談を受け付けています。まずはこうした窓口を利用するのもひとつの方法です。

• 参考：茨城県弁護士会 法律相談センター

土浦市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「茨城県」

土浦市が実施している法律相談窓口

土浦市では、市民を対象に、弁護士による無料法律相談を実施しています。「いきなり弁護士事務所に相談するのは抵抗がある」「気持ちを整理するために相談したい」という場合は、こうした窓口を利用してみてもよいでしょう。相談は予約制です。あらかじめ土浦市のウェブサイトで詳細を確認してください。

• 参考：土浦市 法律相談

土浦市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

土浦市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。土浦市には水戸家庭裁判所土浦支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家裁書記官室 受付係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：水戸家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

土浦市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。土浦市では土浦市役所と市内の支所で離婚届の提出を受け付けています。取扱業務や受付時間などは、土浦市のウェブサイトなどで確認してください。

• 参考：土浦市

• 参考：土浦市 各庁舎案内

土浦市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：土浦公証役場

土浦市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

茨城県には複数の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には1,500件以上の悩みが寄せられました。土浦市では配偶者からの暴力（DV）や夫婦の問題などに悩む女性を対象に、専門の相談員が相談に応じています。予約制で、相談時間は1回40分以内です。

• 参考：土浦市 女性のための各種相談

土浦市における近年の婚姻・離婚の件数

茨城県人口動態統計によると、土浦市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて669組、609組、566組、605組、623組と推移しており、また離婚件数は258組、260組、231組、241組、233組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は38.5％、42.6％、40.8％、39.8％、37.3％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代のやや上をいく数値となっているものの、茨城県の令和5年度の特殊離婚率43.6％（婚姻件数9,338組、離婚件数4,078組）よりは低いです。また2020年、2021年は婚姻件数が減少していますが、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、コロナ禍前の婚姻件数まで回復する可能性があります。

• 参考：茨城県 茨城県人口動態統計

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています