八戸市で親権・親権争いを弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。八戸市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

八戸市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

八戸市は青森県の南東部にある市で、2025年8月末日現在の人口は212,988人（男性 102,069人・女性110,919人）となっています。市内には東北新幹線や東北縦貫自動車道が通っているほか、八戸港にはフェリーが就航し、三沢空港からも近いなど、交通網が充実しています。

太平洋に広く面し、多くの漁港を有する八戸市は、イカやサバ、イワシの水揚げ量が多く、特にイカの水揚げ量は日本一を誇ります。「八食センター」では、新鮮な魚介類や地元の特産品が並んでいるほか、季節によってさまざまなイベントが開催されています。一方文化面では、約300年の歴史を誇る「八戸三社大祭」が、2004年に「八戸三社大祭の山車行事」として重要無形民俗文化財に指定されています。このように、豊かな自然と伝統が残り続ける八戸市は、シニア世代や家族連れに人気の市となっています。

2025年6月末日現在、八戸市の総人口213,153人のうち0～14歳の人口が22,416人、15～64歳までが120,355人、65歳以上が70,381人となっており、高齢化率は33.0％です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。八戸市では市の中心部となる八戸市役所の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また、日常的に車を利用している場合は、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもよいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：八戸市 八戸市人口データ(令和7年度)

八戸市の離婚の弁護士相談窓口

八戸市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

八戸市の法律相談センター

青森県弁護士会では、各地域の弁護士事務所で有料の法律相談を行っています。八戸市内の弁護士に相談したい場合は、青森県弁護士会八戸支部へ連絡すると、最寄りの事務所での相談予約ができます。即日相談が可能な場合もあるため、詳細は弁護士会のウェブサイトで確認してください。

• 参考：青森県弁護士会 民事法律相談

八戸市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「青森県」

八戸市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

八戸市では、ひとり親家庭の人や離婚を考えている人などを対象に、女性弁護士による法律相談を実施しています。養育費の取り決めや履行確保、法律に関する問題について無料で相談を受け付けています。相談日が限られているため、相談を希望する場合は事前に八戸市のウェブサイトで詳細を確認し、早めの予約をおすすめします。

• 参考：八戸市 女性弁護士による法律相談（ひとり親家庭等就業・自立支援センター事業）

八戸市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

八戸市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。八戸市には青森家庭裁判所八戸支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家裁事務室」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：青森家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

八戸市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。八戸市で離婚の届出を受け付けているのは、八戸市役所本庁と南郷事務所、市内の各市民サービスセンターの窓口です。窓口の受付時間外には、市長別館の巡視員室で受け付けているため、仕事や育児で忙しい人でも届け出がしやすくなっています。

• 参考：八戸市

• 参考：八戸市 南郷事務所

• 参考：八戸市 市民サービスセンター

八戸市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行により、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：八戸公証役場

八戸市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

青森県には10カ所の配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、2023年度には1,500件以上の悩みが寄せられました。八戸市にも配偶者暴力相談支援センターがあり、配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待に悩む人からの相談に無料で応じているほか、問題解決に向けた情報提供や相談機関の案内などもおこなっています。

• 参考：八戸市 八戸市配偶者暴力相談支援センター

八戸市における近年の婚姻・離婚の件数

八戸市の統計情報によると、八戸市の婚姻件数は2020年（令和2年）～2024年度（令和6年）の5年間にかけて1,954組、1,864組、1,897組、1,741組、1,807組と推移しており、また離婚件数は543組、543組、466組、493組、537組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は27.7％、29.1％、24.5％、28.3％、29.7％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代を反映する数値となっています。婚姻件数が減少傾向にあるのは、2019年頃に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症の影響もあると考えられます。令和5年5月8日に「５類感染症」に移行し人と接触する機会が増えたものの、近年は非婚化やライフスタイルの多様化も進んでおり、婚姻件数は横ばいもしくは減少を続けると予想されます。

• 参考：八戸市統計情報(婚姻・離婚件数)

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています