岩国市で財産分与を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。岩国市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

岩国市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

岩国市は山口県の東端にある市で、2025年8月現在の人口は123,324人（男性58,750人・女性64,574人）となっています。市内にはJR山陽本線が走っているほか、新岩国駅には新幹線が通っており、広島や大阪、博多方面へのアクセスも良好です。また2012年には「岩国錦帯橋空港」が開港し、より広域の交通網が整備されました。

JR岩国駅周辺には商店街やホテル、マンションなどが建つ市街地が形成されています。駅前は再開発計画が進められており、居住者や観光客などさらに多くの人で賑わうことが予想されます。市の象徴である「錦帯橋」は、世界でも珍しい木組みのアーチ構造が特徴で、春は桜、秋には紅葉が楽しめる観光地として有名です。また岩国市の総合体育場「岩国運動公園」はプールや市民球場、アリーナなどがあり、ダンスやヨガなどのイベントも行われていることから、スポーツを軸とした市民の交流の場となっています。交通利便性が高く文化や自然が豊かな岩国市は、シニア世代や家族連れにも人気の市です。

2025年8月現在、岩国市の総人口123,324人のうち65歳以上が45,268人となっており、高齢化率は36.7％と全国的にみて高い傾向にあります。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルが起こる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。岩国市はJR岩国駅周辺を中心に弁護士事務所が点在しており、離婚の相談に応じている事務所もあります。また、電車や車で日々移動している人は、近隣都市にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しができるでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：岩国市 いわくにの人口

岩国市の離婚の弁護士相談窓口

岩国市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

岩国市の法律相談センター

山口県弁護士会の「岩国法律相談センター」では、離婚に関する相談を受け付けています。相談日時は火曜日の15時30分から18時までです。有料で、事前に電話での予約が必要です。まずはこうした窓口での相談を検討してみましょう。

• 参考：山口県弁護士会 法律相談センター

岩国市周辺の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「山口県」

岩国市が実施している法律相談窓口

岩国市では市民を対象として、弁護士による無料法律相談を実施しています。「いきなり弁護士事務所に行くのは抵抗がある」という人は、こうした公的窓口を利用してみるのも一つの手です。相談時間は20分程度と短いので、あらかじめ質問内容をまとめておきましょう。詳細は岩国市のウェブサイトで確認できます。

• 参考：岩国市 無料法律相談

岩国市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

岩国市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。岩国市には山口家庭裁判所岩国支部があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申立ての窓口は「家裁庶務･書記官室」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：山口家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

岩国市の行政の窓口

役場では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。岩国市で離婚届を受け付けているのは、岩国市役所市民課と市内の各総合支所・出張所です。受付時間は平日8時30分から17時15分までですが、それ以外の時間は市役所や各総合支所の守衛室で離婚届を預かってくれます。翌開庁日に職員が内容を確認し、不備があれば連絡をしてくれるので、仕事や育児で忙しい人でも届け出がしやすいでしょう。

• 参考：岩国市

• 参考：岩国市 市役所庁舎・総合支所・支所

• 参考：岩国市 出張所

岩国市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：岩国公証役場

岩国市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

山口県には配偶者暴力相談支援センターや関連施設が2カ所にあり、2023年度には500件近くの悩みが寄せられました。岩国市役所の「人権課男女共同参画室」では、配偶者からの身体的・精神的・性的な暴力行為についての相談を受け付けています。電話・面接での相談が可能です。そのほか、山口県男女共同参画相談センター（配偶者暴力相談支援センター）などでも相談に応じているため、詳細は岩国市や山口県のウェブサイトで確認してください。

• 参考：岩国市 配偶者暴力（ＤＶ）

岩国市における近年の婚姻・離婚の件数

厚生労働省の人口動態調査によると、岩国市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年度（令和5年）の5年間にかけて564組、528組、463組、489組、447組と推移しており、また離婚件数は209組、199組、190組、176組、181組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は37.0％、37.6％、41.0％、35.9％、40.4％とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代の上をいく数値となっているものの、山口県の令和5年度の特殊離婚率45.1％（婚姻件数4,145組、離婚件数1,873組）よりは低めになっています。また婚姻件数は減少傾向にありますが、この5年間の減少については、コロナ禍の影響もあったと考えられます。ただし、ライフスタイルの多様化や経済的不安などによる非婚化・晩婚化が進んでおり、令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」に移行した後も、婚姻件数は横ばいもしくは減少を続ける可能性も予想されます。

• 参考：山口県 保健統計年報/R元年統計・婚姻及び離婚

• 参考：山口県 保健統計年報/R2年統計・婚姻及び離婚

• 参考：山口県 保健統計年報/R3年統計・婚姻及び離婚

• 参考：山口県 保健統計年報/R4年統計・婚姻及び離婚

• 参考：山口県 保健統計年報/R5年統計・婚姻及び離婚

※本テキストは2025年8月の情報に基づいています