春日部市で養育費を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。春日部市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

春日部市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

春日部市は、関東平野のほぼ中央、埼玉県の東部に位置する市で、市の東端には江戸川、中央には大落古利根川などの河川が流れています。2023年10月1日時点の住民基本台帳による人口は230,844人（男性114,225人・女性116,619人）となっています。市の中心に位置する春日部駅には東武スカイツリーライン（東武伊勢崎線）、東武アーバンパークライン（東武野田線）が乗り入れており、乗り継いで東京駅までは最短39分、新宿駅まで最短46分で到着します。また、東武スカイツリーラインは東京メトロ日比谷線や半蔵門線と直通運転を行っているため、銀座や渋谷への移動もスムーズです。こうした交通の利便性から、多くの人の通勤や通学を支えています。

春日部市は大きく4つのエリアに分けられます。商業施設や文化施設が充実し、利便性の高い春日部市の中心「春日部駅・北春日部駅周辺エリア」、市の出張所、病院、郵便局、銀行、スーパーなど、生活に必要な施設が集結している「武里駅・一ノ割駅周辺エリア」、閑静な住宅街が多く、幼稚園や小学校も徒歩圏内にある子育てがしやすい「八木崎駅・豊春駅周辺エリア」、観光スポットや公園も多く、自然豊かな「藤の牛島駅・南桜井駅周辺エリア」。それぞれ異なる住環境や特徴があるので、ライフスタイルに合わせた住まい選びが可能です。こうした住環境の魅力に加え、春日部市は「クレヨンしんちゃん」の舞台としても有名です。アニメに登場する野原一家は、平成16年に旧春日部市の市制施行50周年を記念して特別住民登録されました。現在では、子育て支援や広報活動のPRキャラクターとしても活躍しています。都内からのアクセスの良さもあり、ベッドタウンとして発展した春日部市は、ファミリー層を中心に多くの人に人気の高いエリアとなっています。

令和5年10月1日時点の住民基本台帳の調査によると、春日部市の人口230,844人のうち0～14歳の人口が23,348人、 15～64歳までが135,040人と65歳以上の人口72,456人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は31.4%で全国平均の29.3％から見ると高い数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。春日部市は複数の弁護士事務所がありますが、なかでも春日部駅周辺に集中しており、離婚の相談に応じている事務所もあります。またその交通の利便性から、近隣地域や首都圏にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：春日部市の概要

• 参考：春日部市統計書 令和6年版　第二章 人口

春日部市の離婚の弁護士相談窓口

春日部市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

春日部市の法律相談センター

埼玉弁護士会は県内各地に弁護士による法律相談窓口を設け、離婚に関する相談を受け付けています。春日部市の管轄は、越谷市にある埼玉弁護士会越谷支部になります。相談は予約制で、電話もしくはウェブによる予約が可能です。電話予約の受付時間は月曜日～金曜日の午前10:00～午後4:30です。離婚調停や財産分与など法律が絡む離婚問題は、弁護士会の窓口に相談してみるのもひとつの方法です。

• 参考：埼玉弁護士会法律相談センター

春日部市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。春日部市には法テラスの支部はありませんが、周辺の法テラスを利用できます。利用には収入等の条件がありますので詳細はウェブサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「埼玉県」

春日部市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

春日部市役所のこども家庭センター相談室では、離婚後の養育費の問題などを無料で相談できる「養育費等弁護士相談」を行っています。また「東部中央母子・父子福祉センター」ではひとり親家庭を対象に、経済的自立を支援するための就業相談や養育費などに関する相談を無料で行っています。その他にも春日部市はひとり親家庭を助成する制度や支援が充実しています。詳細は春日部市が案内する「ひとり親家庭のサポートガイド」、かすかべ子育て応援サイト「ひとり親家庭の支援」を確認してみましょう。

• 参考：春日部市 ひとり親家庭のサポートガイド

• 参考：かすかべ子育て応援サイト「ひとり親家庭の支援」

春日部市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

春日部市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。春日部市の管轄はさいたま家庭裁判所越谷支部になります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：さいたま家庭裁判所 越谷支部

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

春日部市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざまな手続きも忘れずにおこないましょう。春日部市内で離婚届を提出できるのは、春日部市役所市民課及び、庄和総合支所市民窓口です。受付時間は、祝日・年末年始を除く、平日午前8時30分～午後5時15分です。閉庁日・夜間に届けを出するときは、市役所、庄和総合支所の夜間休日窓口（警備員室）で、離婚届の提出が可能です。春日部市のウェブサイトで窓口業務時間や混雑状況が確認できますので、仕事や育児などで忙しく時間が取れない方は活用してみるとよいでしょう。

• 参考：春日部市

• 参考：庄和総合支所

• 参考：春日部市 離婚の届け出

春日部市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：春日部公証役場

• 参考：さいたま地方法務局 春日部公証役場

春日部市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

埼玉県には配偶者からの暴力について相談できる窓口は24か所あり、各窓口に300件以上の悩みが寄せられています。春日部市では令和6年4月1日に「春日部市配偶者暴力相談支援センター」が設置されました。DV相談専用ダイヤルが設けられており、専門の女性相談支援員が無料で電話または面談による相談に応じてくれます。相談は祝日・年末年始を除く、月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分まで受け付けています。

• 参考：春日部市配偶者暴力相談支援センター

春日部市における近年の婚姻・離婚の件数

埼玉県の人口動態統計によると、春日部市の婚姻件数は2019年（令和元年）～2023年（令和5年）の5年間にかけて909組、817組、830組、765組、739組と推移しており、また離婚件数は389組、371組、352組、317組、379組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は42.8%　45.4%　42.4%　41.4%　51.3%とおおむね「3組に1組は離婚する」と言われる時代の水準を上回る数値となっています。特に2023年には51.3％と、過去5年間で最も高い値を記録しています。埼玉県の令和5年度の特殊離婚率38.9％（婚姻件数27,531組、離婚件数10,697組）であり、県平均を大きく上回っていることがわかります。その一方で婚姻件数は減少傾向が見られます。特に2020年に大きく減少しており、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、今後の動向に変化が生じることも考えられます。

• 参考：埼玉県 令和元年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和2年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和3年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和4年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

• 参考：埼玉県 令和5年埼玉県の人口動態概況（確定数）第8表

※本テキストは2024年10月の情報に基づいています