太田市で離婚・不倫の慰謝料請求を弁護士に相談する

離婚を考える場合、滞りなく話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件が見つかれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件がまとまらない場合は、弁護士を頼ることで法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間短縮や、精神的ストレスをやわらげることにつながる可能性があります。太田市にも離婚案件の実績を持つ弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が存在します。弁護士事務所によっては初回無料で相談できるところもありますので、離婚を考えたら一度弁護士への相談を検討してみると良いでしょう。

太田市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

太田市は関東平野の北部、 群馬県南東部に位置し、北は渡良瀬川、南は利根川にはさまれた地域にあります。2024年12月31日現在の人口は223,075人（男性114,523人・女性108,552人）となっています。毎日1万人以上が乗降 する太田駅には、東武伊勢崎線、東武小泉線、東武桐生線の3路線が乗り入れています。また、東武鉄道が運行する特急列車「りょうもう」「リバティりょうもう」では、およそ90分前後で浅草まで直通 で行くことができます。

太田駅周辺にはホテルやマンション、飲食店や商店街があり、にぎわいを見せています。駅から徒歩1分の場所には「太田市美術館・図書館」があり、多くの市民が訪れています。また、太田駅から車で10分ほどのところにある太田市運動公園は、陸上競技場、野球場、サッカー・ラグビー場に加え、体育館も兼ね備えた施設です。なかでもこの「OPEN HOUSE ARENA OTA（太田市総合体育館） 」は2023年4月に完成し、5,000人とコンパクトな収容人数ながら、日本最高峰の可動式センタービジョン、サウンドシステム、ライティングを備えています。そのほか、太田市内には平安時代末期である12世紀中頃に成立した新田氏の荘園で、国指定史跡でもある「新田荘（にったのしょう） 」があります。この史跡は「新田荘」に関連する寺社境内や湧水、館跡など11の遺跡から構成されています。このように太田市は、生活に便利な場所がそろっていながら、文化やスポーツ、歴史なども兼ね備えた魅力溢れるまちです。

令和6年9月30日現在、太田市の人口 222,837人のうち0～19歳の人口が38,720人、 20～64歳までが125,609人と65歳以上の人口58,508人を大きく上回る結果となりました。高齢化率は26.2％と、群馬県の31.3%、全国平均の29％より低い数値です。

若いファミリー世代が離婚を考える場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルになる可能性があります。問題が解決しなければ弁護士に相談することをおすすめします。太田市は太田駅の周辺に弁護士事務所があり、離婚の相談にのってくれる事務所も多数あります。離婚は非常に個人的な問題であるため、安心して任せられる弁護士を選ぶことが重要です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討し、信頼できる事務所を選びましょう。

• 参考：太田市　太田市のあらまし

• 参考：太田市　太田市の人口

太田市の離婚の弁護士相談窓口

太田市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所に限らず、弁護士会の法律相談センターや法テラスも選択肢としてあがります。法テラスの利用には所得などによる制限があるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

太田市の法律相談センター

群馬県弁護士会が運営する「法律相談センター」では、離婚に関する相談を受け付けています。太田市には「法律相談センター太田支部」があり、火曜日と金曜日の13:00～16:00に相談を行っています。予約は群馬弁護士会総合法律相談センターで月曜日～金曜日の9:00～12:00、13:00～17:00に電話で受け付けています。まずはこうした窓口を利用するのもひとつの方法です。

• 参考：群馬弁護士会

太田市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は法的トラブルに悩む人のために国によって設立された法の総合案内所です。借金などの金銭トラブルから相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などさまざまな法的な相談に対応し、適切な相談窓口を紹介してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することもできます。利用には収入や資産に一定の条件がありますので、詳細はホームページでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を案内してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で、600万件を突破しました。離婚に向けて何から始めたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「群馬県」

太田市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

群馬県では、群馬県母子寡婦福祉協議会が主催する、「弁護士による養育費等無料相談会 」も実施されています。開催場所は高崎市ではありませんが、養育費に関して弁護士に相談してみたいという場合、このようなイベントを利用してみるのも良いでしょう。開催日程は群馬県母子寡婦福祉協議会のホームページで確認することができます。

• 参考：養育費等、弁護士による無料相談会のお知らせ

太田市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進めるとき、まず離婚に関する条件を夫婦で話し合う必要があります。お互いに合意できたら、次に「離婚協議書」の作成をします。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと良いでしょう。その後「離婚届」を役所に提出することで離婚が成立します。また、離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が成立しなかった場合には、裁判所が関与する裁判離婚に進みます。

太田市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。太田市には前橋家庭裁判所太田支部があります。「配偶者と離婚の条件がまとまらない」「相手が離婚を拒否し、話合いに応じてもらえない」など、夫婦間で話し合っても解決できない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「家事訟廷事件係」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはウェブサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：前橋家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

太田市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きをすることができます。「離婚届」を提出したことで必要となるさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。太田市では太田市役所1階の市民課 に申請窓口があり、平日の8:30～17:15に届け出ることができます。戸籍に関する他の届出は市内の行政センターに出せる場合もありますが、離婚届は市役所市民課窓口のみとなりますので注意しましょう。

• 参考：太田市　戸籍の届出について

太田市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得られたら、離婚協議書を作ります。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々トラブルが起きたときに回避できるので安心です。また公正証書があれば、離婚が成立した後にパートナーが養育費の支払いや財産分与を怠った際には、支払いの強制執行を行使して財産や給料などの差し押さえをすることができます。太田市には太田公証役場があります。事前の予約が必要なので、訪問を検討する際にはあらかじめ詳細をウェブサイトで確認しておきましょう。

• 参考：太田公証役場

太田市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

群馬県内には8つの配偶者暴力相談支援センターや関連施設があり、各センターには毎年200件以上の悩みが寄せられています。前橋市にある、県が運営する「群馬県女性相談支援センター（配偶者暴力相談支援センター）」では電話相談のほか、弁護士によるDV等法律電話相談も行っています。また太田市では、「DV相談先カード」を市役所内の複数の女子トイレに設置するといった試みも行われています。

• 参考：群馬県女性相談支援センター（配偶者暴力相談支援センター）

太田市における近年の婚姻・離婚の件数

群馬県総務部統計課の調査によると、太田市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて1,023組、1,001組、865組、903組、832組と推移しており、また離婚件数は389組、402組、376組、401組、332組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は38.0％、40.1％、43.4％、44,4％、39.9％と「3組に1組は離婚する」という数値より高く、群馬の令和4年度の特殊離婚率41.2％（婚姻件数6,704組、離婚件数2,765組）と同程度です。また2020年から2022年にかけて婚姻数の減少、ならびに2020年から2021年にかけては特殊離婚率の上昇が顕著に見られましたが、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。

• 参考：群馬県統計情報提供システム　オープンデータサイト

• 参考：令和4年 群馬県人口動態調査結果　統計表

※本テキストは2025年1月の情報に基づいています