前橋市で離婚・不倫の慰謝料請求を弁護士に相談する

離婚を考える際、スムーズに話し合いが進み、夫婦がお互いに納得できる条件で離婚ができれば、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。しかし、相手と話ができない・しづらい場合や財産分与や養育費などの条件が折り合わない場合は、弁護士を頼ると法的知識に基づいた交渉を冷静に進めることができ、離婚成立までの時間の短縮や、精神的負担の軽減につながりやすくなります。前橋市にも離婚に強い弁護士事務所や離婚の相談ができる法律相談窓口が多数存在します。弁護士事務所は初回無料で相談できるところもありますので、まずは自分に合った相談先を見つけましょう。

前橋市の特徴と離婚の相談ができる弁護士事務所

前橋市は群馬県の中南部にある県庁所在地で、人口は329,281人（2024年9月末日時点） です。市内にはJR上越線や吾妻線、両毛線、上野東京ラインなどが通っています。JR前橋駅から新幹線の通る高崎駅まではJR両毛線で約15分、そこから東京まで新幹線で約50分と首都圏へのアクセスのよさが特徴です。

JR前橋駅周辺は住宅街やオフィスビルなどが立ち並ぶ市街地を形成している一方で、市の北部にそびえる赤城山の豊かな自然が感じられます。また、前橋市は震度5弱以上の地震発生数が少なく、1921年1月1日〜2020年12月31日の100年間で発生した震度5弱以上の地震は3件でした。首都圏に近いながらも自然と共存し、安心して暮らせる前橋市はシニア世代や子育て世代、また首都圏で働く会社員からも人気のエリアです。

令和6年9月末日現在、前橋市では前橋市の人口329,281人のうち0～19歳の人口が51,747人、 20～64歳までが177,927人、65歳以上の人口が99,607人となりました。高齢化率は30.2％と全国平均の29％とほぼ同じ数値です。

離婚を考えている若いファミリー世代の場合、持ち家の住宅ローンなどの財産分与や未成年の子どもの親権、養育費の問題でトラブルがおきる可能性があります。トラブルが深刻化するようであればまずは弁護士に相談することをおすすめします。前橋市はJR前橋駅の周辺に弁護士事務所が集まっており、離婚の相談に応じている事務所も多数あります。またその交通の利便性から、近隣都市にもアクセスしやすいため、少しエリアを広げて事務所探しをしてみてもいいでしょう。離婚は非常にプライベートな問題であり、自分とフィーリングがあう弁護士を選ぶことが大切です。初回は無料相談に応じている事務所もありますので、比較検討して自分が安心して任せられる事務所を選びましょう。

• 参考：前橋市 年齢別人口

前橋市の離婚の弁護士相談窓口

前橋市で弁護士に離婚問題や離婚手続きの相談をしたい場合、弁護士事務所だけでなく、弁護士会の法律相談センターや法テラスを利用して相談することもできます。法テラスの利用には所得による制限などがあるため、利用の際はウェブサイトで確認し、事前に問い合わせをしておくといいでしょう。

前橋市の法律相談センター

群馬弁護士会が運営する「法律相談センター」では離婚に関する相談を受け付けています。前橋市の相談窓口は群馬弁護士会館で、相談日は月曜日〜土曜日の13時〜16時です。電話もしくはインターネットでの予約が必要ですので、相談を希望する場合は事前に群馬県弁護士会のウェブサイトで詳細を確認してください。

• 参考：群馬弁護士会 法律相談センター

前橋市の法テラス

法テラス（日本司法支援センター）は国によって設立された法的トラブルに悩む人のための総合案内所です。借金などの金銭トラブル、相続・成年後見、労働問題や離婚・DV、賃貸借契約などあらゆる法的な相談に対応し、適切な相談窓口を案内してくれます。また経済的に余裕のない方は、法テラスの無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用することができます。利用には収入等の条件がありますので詳細はWEBサイトでご確認ください。

また法テラスにはサポートダイヤルがあり、オペレーターがお悩みの法的トラブルに対し適切な情報や自治体など公的機関の各種相談窓口を紹介してくれます。利用件数は令和6年3月末の段階で600万件を突破しています。離婚に向けて何をしたらいいのか分からない、という方はまずはオペレーターに相談してみるといいでしょう。

• 参考：日本司法支援センター法テラス　身近な法的トラブルでお悩みの方

• 参考：日本司法支援センター法テラス「群馬県」

前橋市のひとり親家庭を対象とした相談窓口

前橋市では、ひとり親家庭の方や離婚を考えている方を対象に、母子・父子自立支援員による相談を行っています。相談日時は平日9時〜17時です。経済的な理由から離婚を迷っている方や、離婚後の子育てや就職に悩んでいる方は、こうした窓口を利用してみるのもよいでしょう。申し込み方法などの詳細は群馬県のウェブサイトで確認できます。

• 参考：前橋市 ひとり親家庭のさまざまな相談に応じます

前橋市で離婚の手続きを進めるには

離婚手続きを進める際には、まず離婚に関する条件を双方で話し合う必要があります。お互いに合意できたら「離婚協議書」を作成します。離婚協議書には話し合って決めた内容を記載し、さらに公証役場で公正証書化しておくと安心です。その後「離婚届」を役所に提出すれば離婚が成立します。また離婚の話し合いがまとまらず協議離婚が不成立となった場合には、裁判所が関与する裁判離婚へと進みます。

前橋市を管轄する家庭裁判所

家庭裁判所は離婚調停、離婚に関わる審判や裁判に対応しています。前橋市には前橋家庭裁判所があります。「配偶者と離婚の条件が折り合わない」「相手が離婚したがらず話に応じてもらえない」など夫婦間で話し合っても解決が得られない場合には、まずは家庭裁判所に調停を申し立てることになります。調停申し立ての窓口は「訟廷事務室 」で、申立手数料として収入印紙1,200円と申立書、3カ月以内に発行された夫婦の戸籍謄本（全部事項証明書）などが必要です。詳細についてはWEBサイトで確認してみるといいでしょう。

• 参考：前橋家庭裁判所

• 参考：裁判所 離婚調停を申し立てる方へ

前橋市の行政の窓口

市役所では「離婚届」のほか「離婚の際に称していた氏を称する届」「入籍届」「住民票の世帯分離」といった届出や、国民年金や児童手当などの手続きを受け付けています。「離婚届」を提出したことにより派生するさまざま手続きも忘れずにおこないましょう。前橋市で離婚届の提出を受け付けているのは、前橋市役所本庁と大胡支所、宮城支所、粕川支所、富士見支所の5カ所です。受付時間は平日8時30分〜17時15分までですが、市役所本庁当直室では土日祝日や夜間にも受け付けています 。

• 参考：前橋市

• 参考：前橋市 市役所・支所

前橋市の公証役場

夫婦間で離婚に関する条件に合意を得たら、離婚協議書を作成します。離婚協議書の内容は公証役場で公正証書にしておくと、後々のトラブルを回避できるため安心です。離婚が成立した後に、パートナーが養育費や財産分与などの支払いを怠った際には支払いの強制執行を行使して、財産や給料などの差し押さえをすることができます。

• 参考：前橋公証人合同役場

前橋市における配偶者からの暴力全般に関する相談先

「性格の不一致」や「異性関係」とともに離婚原因の上位を占めるのが配偶者からの暴力（DV）や精神的虐待です。

群馬県には配偶者からの暴力について相談できる窓口が複数あり、各窓口には毎年多くの悩みが寄せられています。前橋市にもDV電話相談窓口があります。相談は無料で、女性相談員が相談内容に応じて被害者の保護や関係機関への連携をしてくれます。なお、面談相談を希望する場合は電話予約が必要です。

• 参考：前橋市 前橋市DV電話相談

前橋市における近年の婚姻・離婚の件数

群馬県人口動態統計によると、前橋市の婚姻件数は2018年（平成30年）～2022年度（令和4年）の5年間にかけて1,437組、1,496組、1,341組、1,250組、1,295組と推移しており、また離婚件数は499組、538組、484組、484組、492組と推移しています。特殊離婚率（年間の離婚件数を婚姻件数で割った値）は34.7％、35.9％、36.0％、38.7％、37.9％と「3組に1組は離婚する」と言われる時代の上をいく数値となっているものの、群馬県の令和4年度の特殊離婚率41.2％（婚姻件数6,704組、離婚件数2,765組）よりは低めになっています。また2020年から2022年にかけて婚姻件数の減少が顕著に見られましたが、これはコロナ禍の影響もあったと考えられます。令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「５類感染症」となり人と接触する機会が増えたことから、婚姻件数は増加する傾向にあります。

• 参考：群馬県統計情報提供システム 人口動態統計< /a>

※本テキストは2024年11月の情報に基づいています